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朝日新聞が報道している。
東京都千代田区立小中学校へ区外から通う越境入学をめぐり、基準を満たさないのに虚偽の書類などで審査を通す不正が行われていたことが複数の関係者への取材でわかった。保護者が元区議会議長に相談し、元議長は区内に勤務地があるよう装う書類の作成を支援者に依頼。区職員に働きかけて審査を通し、保護者から金品を受けていたという。
( → 千代田区立校の越境入学で虚偽申請 元議長あっせん、保護者から金品:朝日新聞 )
こんな不正はけしからん……という趣旨であるようだ。だが、そもそも、都心における小学校というもの自体が、おかしな存在だ。
都心の小学校で越境入学があるのは、もともと都心には住民が極端に少ないからだ。そこで、生徒数を維持するために、外部からの越境入学者を受け入れてきた歴史的経緯がある。朝日新聞もそれを賛美してきた。
しかし、そういう特殊な学校が巨額の税金で維持されていること自体が不自然だ、と言える。
このことは、前に指摘したことがある。そちらを参照。
→ 千代田区の再開発への賛否: Open ブログ
一部抜粋。
朝日新聞は「ここはゆかりある住宅街だ」「学校のある文教地区だ」というふうに記す。だが、とんでもない。そういうことが言えるのは、都心ではなく、都心の外側にある準都心の地域だ。たとえば、文京区の本郷地区のようなところだ。そこは、都心ではないから、超高層ビルを建てるべきだとは言えない。住宅街や学校(大学)があるのがふさわしいだろう。
そもそも、学校が都心にあるというのがおかしい。学校というのは、子供が通うところだ。特に小学校は、幼い子供が通うところだ。それは近郊の住宅地から通える場所にあるべきであって、「近郊の住宅街から長々と電車に乗って通う」というような都心にあるべきではない。
小さな子供が電車に乗って都心の私立小学校に通うなんて、どう考えたっておかしいだろう。
※ なお、この項目は、本日になって、はてなブックマークで注目記事となった。多数のブックマーク・コメントがついている。
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