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この問題はパリ五輪でまたしても問題になった。以前にも問題になったので、本サイトでも言及したことがある。
→ 女性スポーツ選手の条件: Open ブログ 2019年05月27日
→ 女性スポーツ選手の条件 2: Open ブログ 2021年06月01日
生物学的に何とか区別しよう……という方針で悪戦苦闘して、それなりに結論を示している。
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一方、本項では新たに、別の方針を立てよう。こうだ。
「男性と女性との境界は、かなり曖昧である。中間的な性が かなり存在する。ならば、その曖昧な状態をすべて受け入れられるような、柔軟な制度にすればいい」
ただし、これは次の方針を意味しない。
「中間的な性の人を、すべて女性として受け入れる」
この方針を取ると、本人は良くても、他の女性選手が割を食う。だから、この方針は駄目だ。
かといって、中間的な性の人を、すべて男性の枠に入れると、本人が文句を言うだろう。
困った。どうする?
そこで、困ったときの Openブログ。うまい案を出そう。こうだ。
「中間的な性の人を、(戸籍に従って)すべて女性として受け入れるが、競技会のトップレベルでは、生物学的なチェックをパスする必要がある」
競技会のトップレベルとは、次のことを意味する。
・ 上位6位以内の入賞。
・ 日本記録や世界記録の公式記録。
これらに該当する場合には、疑いのある場合、生物学的なチェックをパスする必要がある。チェックを拒否した場合には、入賞や公式記録を取り消される。……ま、普通の女性ならば、何の問題もない。
※ チェックの手法は後述する。
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競技会のトップレベル以外では、どうか? もちろん、上で示した文字通りでいい。つまり、トップレベル以外では、いくらでも活動できる。
換言すれば、「一人の選手としての活動はできるが、その業績は公式には認められない」ということだ。メダルももらえないし、公認記録にも残らないし、報道されることもほとんどない。栄誉は得られない。ただし、無名の選手としてなら、活動できる。
典型的に言うなら、「アマの選手としては活動できるが、ほぼプロやセミプロとしては活動できない」ということだ。
このような発想で、問題をきれいに解決できそうだ。
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ちなみに、次の記事がある。
→ 政治的対立、誹謗中傷に拍車 ボクシング女子「トランスジェンダー」決めつけ パリ五輪:朝日新聞
ここでは、次の批判がある。
「トランスの子どもや若者たちは参加の機会を実質的に奪われている状態だ」
なるほど。トランスの人たちが参加できないとしたら、問題だろう。だが、その問題は、本項の方法で解決できる。
「参加はできるが、栄誉は得られない」
という形で。
※ 別途、「男子選手の枠でなら、参加できる」という筋論もある。ま、そりゃそうだよね。身も蓋もない話だが。
※ 実は、たいていのトランス女性は、「スポーツをやりたいから女性選手として参加したい」のではなく、「スポーツで金を稼ぎたいから女性選手として参加したい」というのが本音だ。真の目的は金なのである。そこで、この金の部分を排除しよう、というのが、本項の狙いだ。(本音をえぐり出す、という形で。)
[ 付記1 ]
生物学的なチェックの方法は、X線または超音波ソナーによる内部検診で、卵巣があることをチェックすればいいだろう。これだけで足りる。
卵巣に X線 を浴びせるのは、遺伝子異常を発生させる危険がありそうに思えるが、人は自然状態でも宇宙線のガンマ線を浴びているので、微量の X線検査ならば、あまり気にしなくてもいいようだ。(どうしても気になるなら、超音波ソナーを使えばいい。)
また、MRI を使うという方法もある。これだと X線の問題はなさそうだが、費用が高いという難点がある。ただし主催者側が全額負担するのなら、問題はない。
[ 付記2 ]
「卵巣をチェックする」という方針を示したが、この方針が有効なのは、現行の問題が、次のことに由来することが多いことによる。
完全型精巣女性化症候群(アンドロゲン不応症)
染色体は男性型ですが、男性ホルモンが作用しない先天性の病気です。
外性器は様々な表現型を示しますが、産婦人科では、外性器が女性型で、……
卵巣や子宮卵管は形成されておらず、……
( → 生殖器の先天性異常 | 東大病院 女性外科 )
外性器の様子から「女性」に分類されることは多いが、染色体は男性型である。「女性の外観をしている男性」と言える。戸籍上は女性に分類されるが、生物学的には男性である。(卵巣がなくて、不完全な精巣がある。)
このタイプが、昨今で話題になったスポーツ選手だ、と言えるだろう。
本項の提案では、この問題を解決できる。(卵巣の有無をチェックするから。)
《 加筆 》
パリ五輪の該当選手について、より詳細な情報は、下記を参照。
→ イマネ・ケリフは病気なの?病名はアンドロゲン不応症?特徴や出場できた理由も
染色体は XY で、卵巣をもたないが、外性器だけは女性だ、ということだ。
蛇足:
この絵はトリックアートである。この女性の右手は異様に長いので、生物的にはありえない……と思える。しかし実は、この腕は、この女性の右腕ではなく、左に隠れている別人の腕なのである。だから、問題ない。
(スポーツクライミング第1課題で最初のホールドに手が届かなかった件も、何らかの改善が欲しいように)
病気の診断目的じゃなくて有無を調べるだけなら、エコーで十分かと。AI画像判断でほぼ自動化できそうです。怪しいor難しい場合だけMRIを使えば。
いくら低線量でも、適齢期の選手たちに自然放射線に加えて敢えてX線を追加照射するのは憚られます。世界各地を転戦する人は航空機移動も多いでしょうし。