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最低賃金が引き上げられた。
今年度の最低賃金改定の目安が厚生労働省の審議会で決まった。時給でみて一律50円の引き上げで、全国加重平均で 1054円になる。それでも国際的にみれば依然水準は低く、地域間の格差も大きい。
物価上昇分を補ったとはいえ、実質水準の押し上げや格差是正の面では物足りなさが残る。主要国の最低賃金がフルタイム労働者の中央値の5〜6割なのに対し、日本は5割に満たない。
( → (社説)最低賃金 引き上げの歩み継続を:朝日新聞 )
引き上げは当然だが、企業側には不満の声もある。記事はこう続く。
中小の事業所には賃金の増加が経営を圧迫するとの声が根強くあるが、
さて。ここで問題だ。
中小企業において、最低賃金のアップは、経営を圧迫するだろうか?
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これに対して、私は答えよう。
「中小企業において、最低賃金のアップは、経営を圧迫しない。なぜか? 1社だけがアップするなら、その1社だけが不利になる。しかし最低賃金のアップは、1社だけでなく、すべての会社に当てはまる。ゆえに、どの社もそろってコストアップが起こるのだから、特定の1社だけが不利になるということはない。何も困ることはないのだ」
これに対して、次の声が出るかもしれない。
「賃金アップの分、商品を値上げしようとしても、親会社が受け入れてくれない」
この場合には、次のように教えればいい。
親会社には、「最賃のアップの分、商品値上げが必要です」と告げればいい。
すると親会社は、「だったら、値上げする貴社との取引を打ち切って、他社に乗り換えるぞ」と脅すだろう。
それには、親会社に対して、こう答えればいい。「他社だって、最賃アップのせいで、当社と同じぐらい値上げしますよ。他社に乗り換えるにしても、他社だって同じぐらいの価格ですよ」
親会社は鼻であしらう。「そうか。それじゃ、試しに、他社に一時的に乗り換えるよ。そのまま他社にずっと乗り換えるかもね。貴社の取引は、もう終了かもね」
それには、こう答える。「ご自由にどうぞ。こちらは赤字商売はやらない主義なんだ。他社に乗り換えたければ、勝手に乗り換えろ。ただし、いったん他社に乗り換えたら、もう戻ってこられるとは思うなよ。これまでは、お得意様扱いだったから、格安で取引してきたんだ。いったん取引終了となったら、今後は、ふたたび戻ってきても、新規取引の扱いになる。そうなったら、お得意様価格での販売は、もうやらないからね」
親会社 「え? いくらにするつもりなんだ?」
当社 「ネジ1本で、今までは 52円。値上げ後は、55円。それがイヤなら、取引停止。かわりに他社と取引するので、おたくとは絶縁だ。その後、おたくが取引再開してほしいなら、そのときは新規客の扱いなので、60円以上でないと引き受けないよ」
「ふざけるな。60円以上なんて、払えるわけがないだろ!」
「だったら今すぐ、55円で契約するんですな。それなら最賃分のアップだけなので、お買い得ですよ」
「ふむふむ。60円以上が、55円になるのか。それはお買い得だな。……わかった。それで契約しよう」
増える笠やんのネジ講座受講生。山田の参加まであと2歩。 #舞いあがれ pic.twitter.com/WiSyITbNuL
— ねこやまだ (@msao211) January 17, 2023
#舞いあがれ【御園さんの記事】たしかに 岩倉母娘、そして土屋景子さん、と女性にクローズアップして書かれているのがわかります。それと 現在のIWAKURAは自動車エンジン用の特殊ネジをメインでやっているらしいこともわかりました。 pic.twitter.com/n2LJ82QZji
— ひぞっこ (@musicapiccolino) February 15, 2023