前々項では、「電力会社はボロ儲けをしている」と述べた。その数字。
──
前々項では、こう述べた。
事業者向けには 10円ぐらいの金しか払わないのに、家庭や企業に電力を売るときには 20円以上で売る。送電の手数料を差し引いても、6円以上の差益を得る。暴利だ。
では、その巨額の差益は、どこへ行くか? 「電力会社の懐に入る」というのが、私の推測だ。
これは推測だが、調べれば、どのくらいの暴利を得ているか、数字がわかる。
まず、下記記事がある。
大手電力の2024年3月期の連結決算が30日出そろい、合計の最終損益は約1兆8200億円の黒字(前の期は約5800億円の赤字)となった。資源価格の下落と電気代の値上げで初めて1兆円を超えた。
( → 電力10社、かすむ純利益1兆円超 25年3月期減益相次ぐ - 日本経済新聞 )
数字は下記だ。
出典:会社四季報オンライン
いかにボロ儲けしているか、わかるだろう。ぼったくりだ。
これでは、国民の負担が大変だ。そこで、国民の負担にならないように、岸田政権が補助金を出した。だから、電気代はあまり上がっていない。
では、それでいいか? いや、駄目だ。金はこう流れる。
国 ───→ 家庭 ───→ 電力会社
(補助金) (暴利)
家庭は、電力会社に暴利で金を取られるが、その取られた金は、国の補助金で補填される。だから、あまり損していない。
しかしこれでは、国が電力会社に莫大な補助金を出しているのと、同様だ。ひどいものだ。
なのに、国民は、それに気づかないまま、政府に感謝する。「補助金をいっぱい出してくれて、岸田さん、ありがとう」と。
その国の金は、国民の払った税金なんだから、国民が感謝する必要などはないのだが。
結局、国民は詐欺師にだまされるように、だまされているそのせいで、岸田に感謝しながら、電力会社ばかりがボロ儲けする。その数字が、上の図表だ。
ちなみに、関西電力や中部電力は、4000億円以上のボロ儲け。
※ 東京電力以外は、原発補償金の負担は必要ないのだから、そんなにボロ儲けしなくてもいいのだが。
この世はすべて、詐欺師に支配される。