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(1) 小池百合子
五輪で電通と癒着して、莫大な金を浪費したのだが、それはちっとも争点にならなかった。大失点をマスコミも世間も扱わなかった。
岸田は、自分ではない安倍派の政治資金の責任を問われて、低支持率になった。小池百合子は、自分の五輪の不明朗資金の責任を問われずに、高得票率になった。
マスコミも世論も、おかしな事情にある。そのせいで現知事が有利になったようだ。
(2) 蓮舫
蓮舫が負けたのは、共産党と連携したせいだ、という声が強い。しかし共産党との連携をやめたとしても、得票率が 20%から 30%に上がるぐらいだろう。とうてい勝ち目はない。(石丸の票を食うだけで、百合子の票を食えない。)
蓮舫が負けたのは、蓮舫自身に能力がないからだ。そのことははっきりと見抜かれていた。学歴からしても大差があるし、頭の出来の悪さは隠しようがない。
特に、女性からは嫌われていたようだが、それもやむを得ない。クラリオンガール出身の馬鹿さ加減は女性に見抜かれていた。男性は色気に惹かれたのかもしれないが、女性にはむしろ嫌われた。
せめて、ヘアスタイルを女性らしいロングヘアにすれば、まだしもだったかも。なのに、男のヘアスタイルをしていたのだから、たいていの女性には嫌われても当然だ。
能力が劣る上に、見た目でも嫌われる。勝ち目はまったくないね。共産党以前に、候補者の資質に問題がある。
(3) 立憲
立憲は、特にひどい。
本来ならば、こういう場面では、立憲が組織として、蓮舫を支援するべきだった。そのために、政党の組織で、政策面でバックアップするべきだった。
ところが、立憲はそれができなかった。政党として政策立案をしなかった。しなかったというより、できなかった。なぜなら、政策立案をする組織部門を持たないからだ。
立憲は、共産党のような近代政党ではない。まともな近代組織ではない。ただの個人の集会クラブと連絡事務所があるだけだ。同窓会組織のようなものなのだ。そこには近代的な経営組織はないし、近代的な経営者もいない。会社の社長を経験したような人もいない。
経営能力のない人の集団で、何の組織もできていない。……これが立憲の敗因だ。
仮に私が党首になったら、近代的な組織を構築して、大量の職員を雇用する。こうして、大々的な政策立案をする。そのための金はたっぷりとある(国からもらえる)。
各党に交付される予定の政党交付金の額を試算すると、多い順に
▽自民党が160億5300万円、
▽立憲民主党が68億3500万円、
……
( → ことしの政党交付金 9党に総額315億円余交付へ | NHK | 政治資金 )
68億3500万円をもらえる。だから、その金を使って、人を雇えばいいのだ。
ところが、立憲は、国からもらった金を、議員間で山分けみたいにして、ぶんどりあうだけだ。金が使い果たされたあとでは、残るのはただのゴミカス組織だけだ。ゴミカス組織からは、何の政策も生まれない。
その点が露骨に出たのが、今回の知事選だと言えるだろう。
※ その点、小池百合子は、東京都の組織を使って、優秀な職員に命じて、あれこれと政策を立案した。これでは立憲の側に、勝ち目はないね。
(4) 共産党
共産党は、政策立案の能力では、立憲よりもはるかに優れている。
しかしながら、その政策はあまりにもリベラル寄り(左派寄り)だ。こんな政策を出せば出すほど、保守的な有権者は逃げていく。
しかし、それでもいい。共産党の政策として示すだけなら、それは共産党の自由だ。
しかし、知事選では、候補者の共産党の政策を無理強いした。「共通の政策を取る」というふうにして、「公約の調整」をした。かくて、候補者の政策が左寄りになりすぎた。そのせいで、保守的な有権者の票を大幅に失うことになった。
つまり、共産党が頑張れば頑張るほど、蓮舫の票が減るわけだ。馬鹿丸出しと言える。
では、どうすればよかったか? こうだ。
・ 公約のすりあわせはしない。
・ 公約は各党や各候補者が独自に主張する。
・ 共産党と政策のすりあわせをするのは、当選後に限る。
(当選前の公約段階では、政策のすりあわせをしない。)
このようにした上で、選挙活動もまったく別々にするべきだった。蓮舫の選挙カーには、共産党の役員を乗せたりするべきではなかった。選挙はあくまで別々にするべきだったのだ。何らかの共同活動をするのは、当選後に限るべきだったのだ。
なのに、そうしなかった。だから保守系の有権者は、共産党と蓮舫をいっしょに捨てたのだ。
蓮舫は共産党と一蓮托生となって沈むしかなかった。(独立できなかったせいで。)その愚かしさに、自ら気づいていなかったから、敗北した。
(5) 石丸伸二
石丸伸二は、今回の選挙では、予想外の前線をしたことで、世間からは好評で迎えられているようだ。だが、私はそうは思わない。
私の感想では、この人は橋下徹に似ている。2代目の橋下徹という感じだ。弁舌がうまく、頭もいい。しかし、あまりにも自分勝手であり、胡散臭すぎる。まったく信用がならない。
その一例が、下記だ。
→ 石丸伸二前市長にポスター制作費支払い命令 | 共同通信
→ 石丸氏に「議員ともっとうまくできないのか」と地元の声 都知事選で2位も…「地元」安芸高田市では“反石丸”の新市長が誕生|FNNプライムオンライン
引用部の追加。(政党交付金の額)
★のリンク。 (金の使途で IT )