2024年06月09日

◆ ChatGPT と情報調査

 ネット上で(統計データなどの)最新情報を調査するときに、ChatGPT は役立つだろうか?

 ──

 実例としては、経済統計のデータだ。
 「スウェーデンの財政収支について、歳入額、税収全体、消費税額をそれぞれ知りたい」

 このようなデータは、普通は、Google で検索をして調べる。
 一方、いちいち調べるのは面倒だから、ChatGPT に質問して、一発で回答を得たい……という立場もあるだろう。
 では、ChatGPT に質問したら、どうなるか? 

 ──

 実行した結果を言おう。こうだ。
  ・ ChatGPT では、正解は得られない。(嘘情報が出る。)
  ・ ネット検索の機能を併用する Copilot も、正解を得られない。
  ・ Google の Gemini は、正しいデータを出すようだ。

 実際の出力結果は後述するとして、上記の結果について評価しよう。

 (1) ChatGPT は、自分で調べた学習データから新規に文章を作成するだけであるようだ。現時点におけるネット上のデータを検証することはないようだ。また、論理的な整合性も考えていないようだ。
 下記の回答文では、「税収全体が 2340億、消費税が 5900億」という回答となっている。だが、これでは、「全体よりも部分の方が2倍以上も大きい」という結果になるので、明らかに矛盾する。つまり、このデータは間違っている。

 (2) Copilot は、まともな回答を出さない。歳入を「75.19十億」と記すが、単位を「十億」とする表現は、滅茶苦茶だ。また、単位を別々の通貨単位(クローナ、ドル)で表記するのも滅茶苦茶だ。ひどいのは消費税額で、まともに答えずに、消費税率で答えている。馬鹿すぎる。

 (3) Gemini は、まともな回答を出しているようだ。真偽の確認はしていないが、ざっと見たところ、特に問題はないようだ。

 以下、それぞれの回答文を転載する。




 (1) ChatGPT 4o

スウェーデンの財政収支についての情報は以下の通りです:

  1. 歳入額: スウェーデンの中央政府の歳入額は2024年には約1,329億スウェーデン・クローナ(SEK)と見積もられています (Regeringskansliet)

  2. 税収全体: スウェーデンの総税収は2023年に約2,340億SEKでした。この金額には所得税、法人税、消費税などが含まれています (OECD Statistics) (OECD)

  3. 消費税額: 消費税(付加価値税、VAT)に関しては、2023年には約5,900億SEKの収入が見込まれています (Regeringskansliet)

これらのデータはスウェーデン政府の予算案および国際機関の統計から得られたものです。スウェーデンの財政は、強固な税収基盤に支えられ、安定した収支を維持しています。


 (2) Copilot

 以下はスウェーデンの財政収支の推移です。

  • 歳入額(2024年4月時点の推計): 約75.19十億スウェーデン・クローナ1
  • 税収全体(2022年): 約129,300.838百万米ドル2
  • 消費税額(2021年): 標準消費税率は**25%**で、軽減税率が適用されているため、食料品や一部のサービスには低い税率が課されています。


 (3) Gemini

スウェーデンの歳入、税収、消費税収の比率について、最新の情報(2024年6月時点)を以下にまとめました。

1. 歳入全体

  • スウェーデンの歳入全体は、約1兆5,420億クローナ(約22兆円)と推定されています(2022年実績)。
  • 歳入の内訳は、税収が約8割、社会保険料等の非税収が約2割となっています。

2. 税収全体

  • スウェーデンの税収全体は約1兆2,340億クローナ(約18兆円)と推定されています(2022年実績)。
  • 税収の内訳は、国税が約4,447億クローナ(約6兆6千億円)、地方税が約5,973億クローナ(約8兆9千億円)となっています。

3. 消費税収

  • スウェーデンの消費税収は約3,389億クローナ(約5兆1千億円)と推定されています(2022年実績)。
  • 消費税収は国税に計上され、一般消費課税収入として扱われます。
  • 消費税率は、一般品目では25%、食料品や衣料品などの日用品では12%、新聞や書籍など文化的なものについては6%と、段階的に設定されています。

4. 消費税収と税収全体の比率

  • 消費税収は税収全体の約27.5%を占めており、スウェーデンの財政収入において重要な役割を果たしています。

5. その他

  • スウェーデンのGDPに占める租税負担率(税収とGDPの比率)は、50%を超え、世界でも高い水準にあります。
  • 高い税金と引き換えに、スウェーデンでは充実した社会保障制度や教育制度が提供されています。

参考資料

6. 注意点

  • 上記の数字はあくまで概算であり、実際の数値は多少異なる場合があります。
  • スウェーデンの税制は複雑なため、個別の状況については専門家に相談することをお勧めします。


posted by 管理人 at 22:48 | Comment(0) | コンピュータ_04 | 更新情報をチェックする
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