──
停戦は実現するか?
停戦の案が出ているが、どうなるだろうか? 停戦は実現するだろうか? 予断はならないが。
とりあえずの予想をしてみると、こうなる。
「短期的には停戦は実現するかもしれないが、長期的には困難だ」
つまり、数カ月か半年か数年ぐらいの規模では、停戦が実現するかもしれないが、それが永続するとは思えない。数年もたてば、ふたたび交戦が起こりそうだ。
なぜか? ハマスが停戦の約束を破るからか? 違う。イスラエルがパレスチナ人の生存権を認めないからだ。
イスラエルはパレスチナ人の生存権を認めない。これが話の根源にある。これがある以上は、パレスチナ人の選択肢は、次の二者択一だ。
・ 何もしないで、絶滅する
・ ハチの一刺しをしてから、絶滅する
このいずれかしかない。パレスチナ人には「生き残る」という選択肢は与えられず、「絶滅する」という選択肢しか与えられない。そのなかで、絶滅する際に、「何もしない」のと「ハチの一刺しをする」との二通りの選択肢だけが与えられる。
こうなれば、「何もしないで絶滅する」よりは、「ハチの一刺しをしてから絶滅する」を選ぶのは必然だ。つまり、ハマスがイスラエルを攻撃するのは、そうせざるを得ないように選択肢を与えることが原因だ。
この件は、先に述べたとおり。
→ 武力と平和主義 .15: Open ブログ
→ 武力と平和主義 .29: Open ブログ
イスラエルの基本方針
ハマスが攻撃をするのは、パレスチナ人に「絶滅する」という選択肢しか与えないからだ。パレスチナ人の生存権を認めないからだ。
ではなぜ、イスラエルはパレスチナ人の生存権を認めないのか? 他者の生命を奪うことに熱中するほどにも、イスラエルが悪魔的だからだろうか?
実は、イスラエル自身は、自分を悪魔的だとは思っていない。むしろ、悪でなく善をなしているつもりだ。善とは? 旧約聖書に従うことだ。「パレスチナの土地はユダヤ人のものだ」と記してあるから、その言葉に従うことだ。それが善なのだと思っている。
ここで、パレスチナの土地をイスラエルがすべて奪えば、パレスチナ人は土地を奪われて、居場所がなくなる。居場所がなくなれば、死ぬしかない。それがつまり、イスラエルにとって「パレスチナ人の生存権を認めない」ということだ。
ここでは、イスラエルはパレスチナ人の命を奪おうとしているのではなく、土地を奪おうとしているだけだ。ただし、土地を奪い、生きる場所を奪うことで、結果的にパレスチナ人の生存権を奪おうとしている。
このようなことは、ただの殺人ではなくて、強盗殺人に相当する。人の命を奪うことが目的なのではなく、財産(土地)を奪うことだけが目的だ。その意味で、悪魔的でなく、単に強欲なだけだ。しかも、その強欲さは、「その土地はもともとオレのものだ」という理屈によって、正当化したがる。
その理屈は、仮に正しいとしても、2000年も前のことだ。だとすれば、大昔の古証文は、法的には時効になっているはずだ。だが、そういう法的な議論は持ち出さずに、自己流の解釈を押しつける。
強盗が被害者を射殺したあとで、こう言い張る。
「おれはたしかに殺したが、殺すことを目的にしたのではない。金を奪うことが目的だった。だから殺したとしても、殺人罪は適用されない。殺したのは偶発的だ。相手が抵抗しないで金を差し出せば、殺さずに済んだ。抵抗した方が悪いのであり、おれは悪くない。そもそも、その土地はおれのものなのだから、おれの土地に住んでいる方が悪い。おれの土地に不法侵入した奴を殺しただけだから、おれはちっとも悪くない」
この強盗はもともと、抵抗されたときには全員を殺害するつもりで銃を用意した。明らかに殺害の意図がある。殺害が第一目的ではないとしても、副次的には殺害を目的としている。殺人をしたなら、単純殺人でなく、強盗殺人に該当する。
イスラエルの方針は、それと同様だ。ただの殺人ではなくて、強盗殺人をしようとしている。
その意味では、イスラエルは、ヒトラーと同様だ。
( ※ ヒトラーもまた、ユダヤ人の財産を奪うのが目的で、ユダヤ人を大量虐殺した。その際にアウシュビッツのガス室を使ったのは、ヒトラーが人道的だったからだ。爆弾や地雷で女子供の頭をカチ割るイスラエル軍よりは、はるかに人道的だったと言える。)
[ 参考 ]
殺人と強盗殺人では、法定刑が異なる。
・ ただの殺人は、死刑または無期または有期懲役(5年以上)となる。
・ 強盗殺人は、死刑または無期に限られ、有期刑にはならない。
つまり、殺人よりも強盗殺人の方が、格段に罰は重い。下記に説明がある。
→ 強盗殺人と強盗致死
(「殺人よりも強盗殺人の方が罪が軽い」と思って弁解したら、法律上では、そうはなっていないわけだ。強盗殺人の方が罪が重いのだ。)
ユダヤの商人
イスラエルはパレスチナ人の居住権を認めない。そのせいで、結果的に、イスラエルはパレスチナ人の生存権を認めないことになる。かくて問題が発生する。その問題が延々と今日まで続いている。何十年も。
ここでは、「イスラエルが強盗殺人をする」ということが、話の根源となっている。「それはもともとおれのものだ」という理屈で、イスラエルはパレスチナの土地をすべて奪おうとする。入植も続ける。これが問題なのだから、世界はイスラエルの方針を是正すればいい。
ところが、「イスラエルの入植は駄目だ」という方針を示しながらも、イスラエルの入植を放置する。あげく、紛争のタネをもたらして、この土地に紛争を続けさせる。……それが今日までの、欧米や日本の方針だった。
そこで疑問が生じる。
「どうして大部や日本は、それほどにもイスラエルに対して軟弱なのか? ロシアがウクライナに侵攻したときには、欧米は一致してロシアを非難して、その侵攻を止めようとしたのに、イスラエルがガザに侵攻したときには、欧米はイスラエルを非難しなかったし、腰砕けだった。それどころか、米国やドイツは、イスラエルに武器を援助して、イスラエルのガザ侵攻を援助するほどだった。それはいったい、どうしてか?」
それは疑問だ。その疑問には、前にこう答えた。
では、いったいなぜ、欧米はイスラエルを支持するのか?
その答えは、すでに知られている。ユダヤの商人のせいだ。
……(中略)……
もっと正確に言えば、こうだ。
「ユダヤ系の富豪による財閥」
具体的に言えば、ロスチャイルド、ロックフェラー、モルガンなど、「ユダヤ七大財閥」と言われるものだ。(ゴールドマン・サックスもある。)これらが(パレスチナ問題では)米国の政界を牛耳ってきた。
( → 武力と平和主義 .16: Open ブログ )
ここでは、「ユダヤの商人」というものを大雑把に示した。本項ではさらに、より詳しい話を示そう。
──
ユダヤの商人(財閥)には、主に二通りがある。
・ 金融系 (ロスチャイルドなど)
・ 石油系 (ロックフェラーなど)
このうち、前者は比較的、温厚であるようだ。パレスチナ全土の支配を主張するシオニストには批判的であった、という歴史があるそうだ。
→ シオニズムに反対していたロスチャイルド家
一方、後者はそうではない。ロックフェラーはシオニズムと組んで、パレスチナ全土の支配を狙っているようだ。ググると関連情報が見つかる。
→ https://x.gd/m0dqa
だが、それらの関連情報は、ネット上の陰謀情報に近い。そこで、私がもっと明確な根拠を示そう。
ググればすぐにわかることだが、ロックフェラー財閥は、石油産業の支配によって確立された。スタンダードオイルを主体とする系列だ。
ところがこれらの石油会社は、アラブの国有化政策によって、無償で接収された。
OPEC産油国は一九七〇年代に入るとさかんに国有化を行うようになるのである。
まず、イランは、早くに一九五一年、アングロ・イラニアン石油会社(現在のBP)の国有化を行ったが、国際石油資本によるイラン石油の不買などの圧力に屈し、それらとの間に利益折半方式のコソソーシアム協定の締結を余儀なくされたが、……一九七九年二月、この協定を破棄し、……
イラクも、一九七二年六月、イラク石油(IPC)との利権料支払い問題などの紛糾から同社とモスル石油(MPC)を国有化し、ついで、一九七三年、第四次中東紛争を契機に、アメリカ、オラソダのイスラエル支援を理由にバスラ石油(BPC)権益のうちアメリカ系のエクソン、モービルの持分とオランダ系の戸イヤル・ダッチ・シェルのロイヤル・ダッチ分を国有化し、さらに、一九七五年、BPCの残りの外国石油会社、BP、CFP、シェルの持分を国有化し、BPCを完全に国有化するものとなっている。
そのほか、中東地域では、クウェートが……。カタールも……アブダピも……
( → OPEC産油国の資源ナショナリズムと国有化 )
このように次々と石油会社を丸ごと接収された。当然、石油会社の持ち主は怒り心頭である。ロックフェラーなどの持主は、イランやイラクなどを「泥棒」扱いして、憎むようになった。恨み骨髄だ。
だからロックフェラーなどのユダヤ資本は、米国を反イラン・反イラクに推進した。
米国はかつて、イラク戦争を仕掛けて、フセイン抹殺に猛進した。このときは、ありもしない疑惑を理由に戦争を仕掛けたと判明して、歴史的には大きな汚点となった。ではなぜ、米国はこんな馬鹿げた戦争をしかけたのか? それは、
対イランも同様だ。イランとの間では、核兵器の放棄と引き替えに、米国と国交を回復するはずだった。ところがトランプがこの方針をひっくり返した。かくて、イランと米国の国交回復は不可能となり、同時に、イランは核兵器を回復するようになった。さらには、イランはドローンなどの武器をロシアに輸出して、ロシアのウクライナ支配を支援した。一方で、日本や欧州は、イランからの石油を輸入できなくなって、ウクライナ危機のときには石油価格暴騰の被害を被った。
日本や欧州は、大損害をこうむったわけだが、それは、そもそもトランプがイランと断交を続けたせいなのだ。そして、それをもたらしたのが、ロックフェラーなどのユダヤ資本だったのだ。
こういう形で、世界はユダヤ資本に牛耳られている。だから、イラク戦争が起こったし、ガザ虐殺が起こったし、ロシアのウクライナ侵攻は増幅される。世界の戦争のほとんどすべては、ユダヤの企みの結果なのだ。
そして、それを支援せざるを得ないように、欧米や日本は牛耳られている。だから、欧米や日本はユダヤの声に従う形で、イスラエル支持を迫られるのだ。
ユダヤの巨大な金力の前には、欧米も日本もほとんど無力なのである。
※ 日本の自民党が金の力で左右されるのと同然だ。自民党はたかが数百万円ぐらいの金でも左右される。一方、ロックフェラーは兆円単位の金を湯水のごとく使う。桁が違うのだ。
《 訂正 》
「ロックフェラーはユダヤ系だ」と述べたが、これは不正確であったようだ。改めて調べ直すと、ロックフェラーはプロテスタント系であって、ユダヤ系ではない。イスラエルとの関係も深くない。
イスラエルと関係が深いのはロスチャイルド(ユダヤ系)だが、ロックフェラーの方はユダヤとはあまり関係がない。米国では保守本流(共和党主流派)と関係が深く、傍流であるユダヤ系とは競合していたようだ。
→ ロックフェラー対ロスチャイルド:Amazing-Quest.com
ただし、ロックフェラーがイランやイラクと不倶戴天の敵のごとく対立していた、というのは事実である。ロスチャイルドとアラブはさして対立してこなかったが、ロックフェラーとアラブとは犬猿の仲のごとくひどく対立してきた。「親イスラエル」という性質は薄かったようだが、「反アラブ」という性質は極端に強かったようだ。
サウジは例外
アラブ国家のほとんどは、ユダヤの石油資本を接収した。(上記)
ただし、サウジアラビアだけは例外だ。どうしたかというと、国有化は、するにはしたのだが、(無償の)接収はしなかった。かわりに、(有償の)株式買収にした。つまり、石油会社の株を得たが、対価の金を払った。
この場合、ロックフェラーの側は、巨額の株式売却益を得た。ここでは、正当な価格による正当な商取引があったので、何の損も生じていない。したがって、ロックフェラーの側も、何ら不満はない。
アラブのなかで、サウジだけは米国と親しくしていられるが、それは、ユダヤとの関係による。サウジだけは、ユダヤとの関係が良好なので、ユダヤに支配された米国や欧州とも仲良くできるのだ。
すべてはユダヤしだいなのである。米国や欧州はユダヤに支配されているので、米国や欧州と仲良くするには、ユダヤと仲良くしなくてはならない。
そこで、ユダヤの石油資本を無償で接収することはやめておいた。ユダヤに多額の金を払うことにした。そういう歴史があるから、サウジとユダヤは喧嘩をしないし、サウジは米国や欧州と仲良くできるのだ。
地獄の沙汰も金しだい。ユダヤに金を払うことで、サウジは自身の安全を得ることができるのだ。
ユダヤの金力
ともあれ、すべての根源には、ユダヤの金力があるとわかる。
人々はイスラエルの自分勝手さを見て、「何と悪魔的な国か」と思うが、実は、悪いのはイスラエルではない。
イスラエルの横暴さをもたらすのは、イスラエル自身の力ではなく、ロックフェラーのようなユダヤの金力だ。その金力に萎えて、正気を失い、良心を麻痺させるのが、欧米や日本の政府だ。
問題の根源は、ここにある。決して「イスラエルを非難すればいい」というようなものではない。いくらイスラエルを非難しても、それでは問題は解決しない。
イスラエルの横暴さをもたらしているのは、イスラエル自身ではなく、それを許容する欧米や日本だ。これらの国が、ユダヤの商人の金力に屈しているのが、問題の本質なのである。

【 追記 】
「イスラエルがパレスチナ人の生存権を認めない」
という点については、書き落としたことがあった。
この方針は、イスラエルの国家方針ではあるが、全国民の一致した方針ではない。以前はこの方針を捨てて、「パレスチナ人の生存権を認める」という方針が取られたこともあった。それが「オスロ合意」だ。しかし、それは暗転した。
オスロ合意のころには、ラビン首相の下で、「2国共存」の協定が結ばれたこともあった。しかし、この協定はイスラエル国内では不評であり、協定を結んだラビン首相は暗殺されてしまった。
オスロ合意は2国家共存であり、それは「パレスチナの土地をすべてユダヤ人のものにする」という旧約聖書の教えに反する。だからこそ、イスラエル国民の大半は、2国家共存を認めない。
かくて、イスラエルは入植を止めないし、パレスチナ人の土地を奪い続けるし、パレスチナ人の生存基盤を奪い続ける。そして、それに反発したパレスチナ人が少しでも反撃をすれば、その百倍、千倍の規模で、虐殺をする。
( → 武力と平和主義 .26: Open ブログ )
パレスチナ人の生存権を認める、という方針も、あることはある。しかし、それを国策にしようとすれば、その首相(ラビン)は暗殺されてしまうのだ。かわりに、逆のことを方針とする人物(ネタニヤフ)が次の首相となった……というのが、過去の歴史だった。
イスラエルがパレスチナ人の生存権を認めるというのは、それほどにも困難なことなのだ。
※ もしネタニヤフが「パレスチナ人の生存権を認める」という方針を出せば、ネタニヤフが暗殺されてしまうかもしれない。それほどにもシオニストの勢力は強い。
なお、次の記述もある。
イスラエルの目的は何か? それは民族抹消だ。
その証拠はあるか? ある。イスラエルの首相(ネタニヤフ)の方針だ。
( → 武力と平和主義 .40: Open ブログ )
詳しい説明は、上記項目で。
管理人様は、ここに固執しておられますね。どうやってそういう確信に至ったのかわかりませんが、事実に反すると思います。パレスチナ人排斥を主張するイスラエル人もいますが、共存を目指す国民もまた少なからず存在します。何国人だって、主義主張は様々ですよね。
西岸地区での入植については仰る通りと思いますが、ガザ地区からは軍も治安機関も入植地も完全撤退していたはずです。その事実も勘定に入れてはいかがでしょうか。
ガザでの被害がものすごいから、管理人様にとって10月7日のハマスらによる虐殺は大したことではないというご認識なのですね。
亡国以来2000年にわたって世界への影響力を増すべく学術芸術経済に励んだユダヤ人と、イスラエルが撤退して数十年、社会経済国民福祉はほっぽり出して、ひたすら武器を溜め込み戦争準備に勤しんできたハマス。ユダヤ人嫌いな管理人様だとしても、ハマスを不問に付してユダヤ人だけ非難するのはどうかと思いますが。
おっと。その通り。これについて説明する話を書くはずだったが、文章が長くなったので、書き忘れてしまった。
最後に 【 追記 】 を加筆しておきました。
→ https://x.gd/LDJen
そもそもイスラエルの方針は、「第1段階では西岸地域で入植して、この土地をすべて奪ったあとで、第2段階ではガザに入植する」というものです。「ガザでは入植しない」という方針はありません。「パレスチナの土地はすべてイスラエルのもの」というのが、シオニズムの原理です。
> 社会経済国民福祉はほっぽり出して、ひたすら武器を溜め込み戦争準備に勤しんできたハマス
これは二重の意味で間違っています。
ハマスはもともとは医療奉仕団体として存在していました。武装蜂起はアラファトの組織 PLO が担当していました。
ところが、シャロンがアラファトを徹底的に攻撃して監禁して、PLO を崩壊させたので、パレスチナには自治政府組織が存在しないも同然になりました。
そこでやむなく機能したのが、ハマスです。ハマスが政府組織を担うと同時に、武装機能も担うようになりました。
その根源は、イスラエルがパレスチナの政府組織を武力で壊滅させたことです。
「パレスチナ人には政府組織も行政機能も不要だ。ただ動物園の動物のように飼われていればいい。エサは国連の難民事務所が与えてくれるものを食っていればいい。人間としての権利は一切認められない」
こういうふうに人権を否定したので、「それではイヤだ」と人間扱いを主張したのがハマスです。
けろさんにとっては、パレスチナ人はゴキブリ同然なので、国連の与えるエサを食っているだけでいい、ということなのでしょうが、残念ながら、彼らはゴキブリじゃないんです。だから、武器を取りました。
イスラエルが生存権を認めないというのは、そういうことです。
> 亡国以来2000年にわたって世界への影響力を増すべく学術芸術経済に励んだユダヤ人
だから大量虐殺してもいいのだ、と結論するのでは、過去の天才たちが泣いて嘆くでしょう。
アインシュタイン 「私が相対性理論を書いたのは、パレスチナ人を大量虐殺するためじゃない。なのに、けろ さんが、私の相対性理論を名分に、大量虐殺を擁護して正当化する。相対性理論を大量虐殺のために利用する。ああ、何と嘆かわしいことか」
相対性理論が、総殺性理論になっちゃうよ。
> ハマスを不問に付して
ハマスは昨秋以来、イスラエル領域に侵攻していないんだから、「ハマスはイスラエル内での殺人をやめよ」と言っても、意味がないでしょう。
ありもしないものを止めようとするのは気違いだけだし、私は気違いみたいなことを主張するつもりはない。
まあ、ありもしないものを止めようとするのは、歴史上にはいたね。ドン・キホーテというんだ。
> 10月7日のハマスらによる虐殺は大したことではないというご認識
イスラエルのやったことに比べれば、圧倒的に小規模です。
これまで、パレスチナ人が国家を建設しようとしたことはあったが、そのたびに大規模爆撃をして、ビルや都市を破壊し、準政府組織を破壊し、国家建設を阻止してきたのが、イスラエルだ。また、国連でも、アメリカの拒否権行使を駆使して、国連加盟を阻害してきた。
パレスチナ人は、「イスラエルの国家を否定するために、イスラエルの全組織を爆撃する」というようなことをしていません。攻撃の規模は圧倒的に小規模です。イスラエルの政府組織が毀損したレベルは、ゼロ同然でしょう。
ハマスの攻撃は、イスラエルの攻撃に比べれば、九牛の一毛にもならない小規模です。
イスラエルはまず、パレスチナ人の生存権を認めるべきだ。その上で、国家を認めるべきだ。現在、イスラエルがやっているのは、国家テロそのものだ。
──
犬が人を噛んでもニュースにならないが、人が犬を噛むとニュースになる。
イスラエルがパレスチナ人を殺してもニュースにならないが、ハマスがイスラエル人を殺すとニュースになる。前者は毎度毎度のありふれたことだが、後者はほとんどない珍しいことだからだ。
イスラエルのネタニヤフ首相は、この戦いを 3000 年前から続くユダヤ人の生存をかけた戦いの一環なのだと語っています(2023 年 10 月29 日付 BBC ニュース)。
ユダヤ人とは私の聞いたところでは、旧約聖書を規範としてそれに従って生きる人のことを言うようです。イスラエル人には、ユダヤ人もいれば旧約聖書を心の糧としない人もいます。旧約聖書には、ペリシテ人に生半可な情けをかけるなと書かれているそうです。
ペリシテ人とはパレスチナに住むアラブ人のことです。
ネタニヤフ首相の抱くグランドデザインを変えることは至難でしょう。
米国で学生や若者がイスラエルのジェノサイドにNo!を示し、その運動が広がりその中にはユダヤ人も多いとか。これは間違いで、ユダヤ人ではなくイスラエル人でしょう。ユダヤロビーは真のユダヤ人でしょう。
ユダヤ人に旧約聖書の中の文章の一部変更を認めさせればいいでしょう。
でもそうすると、それを納得したユダヤ人はもはやユダヤ人ではないと言うことになるのでしょうか?
であれば旧約聖書の一部変更によってユダヤ人を殺人ではなくこの世から抹消することができます。
しかしそれではユダヤ資本の恩恵をほとんど受けていないように見える日本は、どうしてこれほど欧米に追従しなければならないのでしょうか。
日本人は遠慮せずに彼ら自身の論理、つまり自由、平等、博愛を使って今の戦争は間違っていると主張すべきでしょう。
管理人様は、たぶんわざとだと思うんですが、主張を勝手に改変したりでっち上げたりすることがあります。まあ、それは以前からなので仕方がないし、管理人様のブログなので、どう振る舞おうと自由ですが。
> イスラエルのやったことに比べれば、圧倒的に小規模です。
(管理人様ふうに曲げて書けば)だからテロをやってもいいのだ、と結論する。
音楽フェスに襲いかかったり街や一般住宅を襲って撃ち、犯し、切り裂き、乳児をめった刺しにして1000人以上を殺すのは当然の「蜂の一刺し」だし、人質もたかだか二百数十人なのだから問題にすべきではない。ガザでは数万人が殺されているんだから日々のテロで市民を数人ずつ殺すのは全然大したことない。何千発ミサイルを撃ち続けても死人はそれほど出ないんだからハマスからはいくらでも撃って良し(イスラエルの反撃は許さない)。支配下のガザ市民には食料や衛生や教育は与えなくていい(それは国連の仕事だから)。資金を「蜂の針」としてミサイルや重火器の搬入備蓄に使うのは当然。
こう主張してしまうと、イスラエルには受け入れられないでしょうね。となると停戦されなくなってしまう。停戦を望んでいると言いつつ、停戦させない主張を一所懸命していることになります。
もう、国境に沿ってぐるりと国連軍で包囲するしかないですね。ガザからも西岸地区からもレバノンからもシリアからも、絶対に攻撃させない。テロ要因も入らせない。だから入植地も撤収して引っ込め。この条件なら、受け入れられるイスラエル国民は多いんじゃないでしょうか。
パレスチナ国を一時的に国連の直轄統治領にしても良いのかもしれません。ファタハもハマスも、国民国家を運営するという点ではからっきしです。政府として機能できる状況を作り上げなければ、国連加盟しても国家として承認を受けても、結局瓦解してしまうでしょう。
「機能している政府」って何だろう、と自問自答する国は多いかもしれませんが。
わかっていて曲げているようですけど、私は「テロをやってもいい」とは言っていませんよ。過去の評価について言っているだけで、今後については「攻撃していい」と言っていません。むしろ逆で、今後は「双方の攻撃停止」を提唱しています。
私の言っていることと正反対のことを書いちゃ駄目ですよ。90度 曲げているどころか、正反対でしょ。
> 政府として機能できる状況を作り上げなければ、国連加盟しても国家として承認を受けても、結局瓦解してしまうでしょう。
政府の出来がどうなるかなんて、そんなことは他国が心配することじゃない。余計な心配はしなくていい。たとえゴミみたいな政府であるとしても、自分たちが選んだものであるなら、それでいい。
大切なのは、イスラエルによる干渉をしないということだ。
・ 自治政府の首相を監禁したり誘拐したりしない。殺害もしない。
・ 自治政府のある領域を空爆で徹底的に破壊して、市民を大量殺害をする、というのをやめる。
この二点を遵守すればいい。それだけでいい。……しかし現実には、イスラエルはそれを徹底的に拒否する。現行方針に反するからだ。
イスラエルとしては、「ハマスだから」という名分で、「男子の全員の殺害」が目的であり、それによって、「男子がいなくなれば子供ができなくなるので自動的に民族は抹消できる」という最終目的を達成する。かくてパレスチナ人がいなくなったあとで、すべての土地を収奪する。
旧約聖書のお告げが実現して、大喜び。
これこそ、ダビデの星だ。
けろ さんだって、「ハマスの全員抹消」「男子の全員抹消」「パレスチナ人の出産をなくす」という形で、パレスチナ人の民族抹消を狙っているんでしょ? 正直に認めるべし。
私はハマスについて、「テロをしてもいい」とか、「殺してもいい」とか、攻撃の正当視をしていません。
・ 抵抗せずに絶滅させられるか
・ 抵抗して絶滅させられるか
(ハチの一刺しをしてから殺されるか)
という二者択一しか与えられていないので、後者を選択することになる、と言っているだけです。
「後者を選択するのが正しい」と言っているのではなく、「この二者択一しか与えられない状況が悪い」と言っています。要するに、「パレスチナ人に生存権を認めないイスラエルが悪い」と言っています。
ハマスの選択を正当視しているのではなく、その選択肢しか与えないこと(生存権を選択肢に含めないこと)を問題視しています。
私は何度も繰り返していっているのだから、けろ さんは、いい加減、誤読をやめてください。
──
けろ さんの勘違いの根源は、
「イスラエル人の生存権がハマスに脅かされているので、イスラエル人の生存権を認めないハマスが悪い」
と思い込んでいることです。正しくは、こうだ。
「イスラエルの生存権とは、ただの生存権ではなく、パレスチナの土地を奪うこと(入植すること)を前提とした上で、それでもなおかつ殺されないことだ」
つまり、イスラエルが生存することは簡単で、単に入植をやめればいい。それでイスラエルは生存できる。
しかしイスラエルはその道を取らない。入植をやめない。パレスチナの土地を奪う。その上で、「殺されないこと」を要求する。
つまり、強盗犯の論理だ。
「自分は住民の土地を奪って、抵抗する住民を殺す。そのとき、住民の抵抗を受けて生存する権利がある。ゆえに、抵抗する住民を皆殺しにすることは正しい。これがユダヤの生存権だ」
簡単に言えば、こうだ。
・ ユダヤには強盗をする権利がある。
・ 住民には抵抗する権利を認めない。
・ 住民が抵抗すれば、住民を皆殺しにしていい。
・ ゆえに、住民を皆殺しにすることは正当である。
これがユダヤの論理。
これを、けろさんはこう表現する。
「ユダヤ人には生存権がある。なのにハマスは、ユダヤ人の生存権を脅かす。ゆえに、パレスチナ人の全体を殺すとしても、すべてはハマスの責任である」
ここでは、「強盗犯が悪い」という常識が通用しない。「ユダヤ人には強盗は免責される」という前提の上で、自分勝手な論理を構築している。権利を自分だけに認めるという論理を構築する。
「おまえのものはおれのもの。おれのものもおれのもの」
というジャイアニズム。それが、けろ さんの論理。
> ・抵抗して絶滅させられるか
> という二者択一しか与えられていない
と管理人様が評価していらっしゃることは十分に理解しているつもりです。その評価は違っているのではないか、と提起しているつもりなのです。
「抵抗」するための手段として、ひたすら、ひたすら「テロ」を採用し続けてきた戦略には問題があったのではないでしょうか。
(だからイスラエルが攻撃し非戦闘員がいくら死のうが構わない、と主張しているわけではありません。毎回毎回これを書いてもどうせ心に留めるつもりはないのだろうとわかりつつ)
> これを、けろさんはこう表現する。
しっかり180°曲がってますね。勝手な妄想(創作)に対して批判されても、回答に困ります。ああ、冤罪ってこうやって生まれるんだなぁ、と思うのみです。頭脳明晰で思い込みの強い方が裁判官になると困りますね。
> その選択肢しか与えないこと(生存権を選択肢に含めないこと)を問題視
テロをせざるを得ない状況に追い込んだイスラエルが悪いのだ。それじゃあイスラエルの主張と一緒です。大反撃せざるを得ない状況に追い込んだハマスが悪いのだ、と主張している。どっちもダメでしょう。他の選択をしなくては双方の破滅でしょう。当事者ができないのなら、第三者が仲立ちしなくてはならない。でもそれぞれに利害関係が多数あって調整が難航しているのが現状。「悪魔だから」「ユダヤ富豪が」「欧米は犬」それで話が済むような簡単な話じゃないのでは。
ここからは前項関連ですが、
現在のイスラエル政府の方針を支持し支援しているユダヤ人もいます。支持せず批判しているユダヤ人もいます。でも管理人様はユダヤ人全体を対象に反ユダヤキャンペーンをするよう提案しておられます。個人個人の主張ではなく、本人の責任では如何ともし難い属性に対して「反○○キャンペーン」をはるのは「差別」だと思うのです。性犯罪を犯す男は一定数存在しますが「だから反男性キャンペーン」と言われたらそれは男性差別でしょう。「○○人は〜」とか「〇〇卒は〜」とか「〇〇出身者は〜」とか、属性で一般化して非難批判攻撃するのは「差別」ですよね。
まあ、それがまずいことは重々承知しており、私としてもこんなことは提案したくないんだが、「親イスラエル勢力」が米国とドイツを牛耳っていて、あまりにも強力すぎるので、その1億分の1ぐらいの反発もあった方がいいのでは、という趣旨。
けろ さんは、ユダヤ人が米国を支配して、国連で拒否権を発揮させて、「イスラエルの入植禁止」という国連決議を無効にすることを、どうしても推進したいのでしょう。
それほどにもユダヤの横暴を推進したい。だから、1億分の1の反発も阻止したい。何が何でも百万人を抹消したい。パレスチナの土地をすべて奪うために。
強欲ですねえ。
地図で見たら、イスラエルはパレスチナの土地の8〜9割ほどの土地を奪っており、パレスチナ人の土地は1〜2割しかない。それっぽっちの土地も奪って、すべての土地を奪って、相手の生存権を否定したい。
それがジャイアニズム。けろさんの理屈。こわいですねえ。