2024年05月02日

◆ 武力と平和主義 .36

 ( 前項 の続き )。
 武力によって強制的に平和をもたらす方法。

 ── 

 武力の教訓


 前項では、次の二点を指摘した。
  ・ イスラエルは、言葉を聞こうとはしないが、イランのミサイルには肝を冷やした。
  ・ 日本は歴史上において、外国に支配されかかったことがあるが、武力によって独立を守った。


 このいずれにおいても、武力が大事だった。口先だけの平和主義では、あっさりと敗北するだけだが、武力があれば、自国の平和を維持することもできるだろう。

 なるほど、武力には「攻撃」の面もあるので、攻撃性ゆえに侵略の道具となることもある。一方で、武力には「防御」の面もあるので、防御性ゆえに侵略を阻止するための道具となることもある。
 一般に、「馬鹿とハサミは使いよう」と言われる。武力もそうだ。下手をすれば危険な道具となるが、うまく使えば安全を守るための道具となる。使い方しだいなのだ。頭ごなしに「良し悪し」を決めつけるべきではないのだ。その典型が、包丁だろう。使い方しだいで、危険な殺人道具にもなるし、便利な調理道具となることもある。

 武力による平和


 ここで、パレスチナに平和をもたらすために、新たな方法を提案しよう。これは、すこぶる強力な方法だ。つまり、こうだ。
 「武力による、強制的な平和」
 つまり、こうだ。
 「停戦を実現するための、PKO 軍をガザに駐留させる」
 すると、こうなる。
 「イスラエルが軍事攻勢をすれば、停戦に逆らう敵対行為と見なされて、イスラエル軍が PKO 軍に攻撃される。たとえば、PKO 軍が対空ミサイルを発射して、イスラエル軍の戦闘爆撃機を撃墜する」

 なお、この場合、PKO 軍は「ブルジョワ戦略」を取る。領域としてはガザ領域を指定して、この領域内で武力を行使する勢力が、どの勢力であっても、攻撃される。ハマスであれ、イスラエル軍であれ、ガザの領域内で武力を使えば、敵対活動と見なされて、PKO 軍の攻撃を受けるわけだ」

 この意味で、PKO 軍は、特にパレスチナ側の味方をするわけではない。どちらの勢力に対しても平等だ。

 なお、それでもまだイスラエルが「不公平だ」と言うのであれば、PKO 軍をイスラエル領域内に展開してもいい。それなら、文句はあるまい。(いや、それならそれで、また変な文句を言いそうだが。  (^^); )

 国連に有志連合


 このような PKO 軍をガザに派遣することには、米国が拒否権を発動する可能性がある。米国はユダヤ人の言いなりなので、ユダヤ人が文句を言うと、米国も PKO 軍の派遣にも反対しそうだ。
 そこで、米国抜きで PKO 軍を派遣するといいだろう。だが、それでもまだ、米国は拒否権を発動しそうだ。そこで、うまい案がある。こうだ。
 「国連の制度の枠外で、有志連合を自発的に形成する。この有志連合が、国連には関係なく、PKO 軍を形成する」
 
 これには似た先例がある。湾岸戦争&イラク戦争のときの武力行使だ。湾岸戦争のときには、米国の主導した武力行使に対して、ロシアと中国とフランスが反対して、拒否権を行使しようとした。
  → 拒否権行使と驚き:国連安保理決議をめぐる情報効果の研究
 そこでやむなく、米国は多国籍軍(有志軍)を形成して、イラクを攻撃した。しかしそのときには、このような有志軍が勝手に攻撃することにの正当性が疑われた。
  → 二一世紀の国連を考える 国連は「世界の警察官」になれるか
 
 実は、イラク戦争のときの攻撃に正当性がなかったことは、のちに判明した。(イラクが大量破壊兵器を開発しているという攻撃理由は虚偽であると判明した。)
 しかも、そもそも、(湾岸戦争とイラク戦争で)多国籍軍が攻撃すること自体が、もともと正当性を持たなかったとも言える。それは侵略の一種に ほかならないからだ。

 一方、PKO 軍は別である。PKO 軍は、原則として、自ら攻撃をしない。攻撃してくる相手の攻撃を止めるだけだ。相手が武力を行使しなければ、PKO 軍もまたまったく武力を行使しない。その点では、湾岸戦争やイラク戦争のときの多国籍軍とは、まったく違う。
 この意味で、有志連合の形であっても、PKO 軍を派遣することの正当性は十分にある。特に、イスラエルが大量虐殺をしている場合には、まったく正当性がある。
 こうして「イスラエル軍の虐殺を止めるため」という名分で、有志連合が PKO 軍を派遣することはできる。

 結論。
 ガザ虐殺の問題を完全に解決することが可能だ。
  ・ 武力によって強制的にイスラエル軍の虐殺を阻止する。
  ・ アメリカの拒否権の枠外で PKO 軍を派遣する。

 この二つの方法の同時の実施で、目的(虐殺阻止)を達成できるのだ。(容易ではないが。)














 ※ 話がどんどん長くなったので、さらに続きます。あと1〜2回。
 
posted by 管理人 at 23:59 | Comment(14) |  戦争・軍備 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
「あと1〜2回」が何度も続くのでコメントのタイミングが難しいですが、少し。

管理人様ご提案の内容ですと、PKOではなくてPKFですね。それについては大いに賛成です。恐らくイスラエル側も最右翼を除いては両手を上げて賛成なのではないでしょうか。ただそれは実現しないでしょう。アメリカの拒否権云々ではなくて、ハマス側が絶対に受け入れないので。受け入れればいいのにと、すごく思いますけど。アラブ諸国の正規軍だとスンニ派とシーア派の対立も大きいので、東欧、アフリカ、インド、中国あたりで編成するなら、ハマス以外は受け入れてくれそうな気もします。

> ハマスが攻撃するのは、イスラエルに対する報復として、「ハチの一刺し」をすることだ。

前々項のこの部分は、管理人様の誤解だと思います。ハマスのことを、パレスチナ人に開放と独立と平和をもたらすために立ち上がっている組織だとお考えであるかのように見えます。正義の味方なんだけど、ちょっとやり過ぎちゃったよね、くらいに。

イスラエルや支援する欧米に対して人の心を持たない悪魔だと思うのだとしたら、たとえばイスラエルを猛獣だと扱えば良いのです。猛獣がせっかくガザから引き上げていたのに、猛獣の棲み家にわざわざ繰り出して子どもやメスの猛獣を殺したり攫ったりしたら、猛獣が怒り狂ってガザに繰り出してくるに決まっているのです。猛獣が反撃してきて被害が甚大になったから「猛獣め、やり過ぎだ」と抗議したら引き上げてくれるもんでしょうか。猛獣だけど話が通じるなんて思ってるんでしょうか。猛獣であるとわかっているんだから、もっと別のやり方をしないとダメなんです。なのに、ハマスはそれを熟知した上で敢えてやってるんです。そして、猛獣に襲われて悲惨な目に遭うのは、戦闘員ではない一般市民なのです。

> とんだ計算違い、ヤブヘビ

いえいえ、計算通り。狙ってやっているのです。お陰で、管理人様などもイスラエルや欧米を悪魔視して、イスラエル市民や滞在外国人を残虐に殺したり攫ったりしたことも割り引いてハマスの味方をしてくれるようになりました。計算違いがあったとすれば、想定以上にハマス幹部が殺されたことなんだと思います。一般パレスチナ人の女子供が多数死ぬことは、ハマスにとって望ましいことなのです。何なら、どさくさに紛れて彼らも加担(不支持者の粛清)してます。

管理人様はイスラエル・欧米は非難するけれども、ハマスは非難しません。イスラエル発表は嘘八百扱いして、ハマス発表は疑わずに受け入れます。両手に山盛りになっている問題の片手側だけを見て「解決策」云々を語っても、妙案が出るものでしょうか。多数のパレスチナ人犠牲者を悼む気持ち、何とかしたいというお気持ちは尊いものですし、だから攻撃中のイスラエルや支援国を非難するのはわかりますが、状況把握が不完全ですと解決につながるどころか更に悪化をもたらしかねないのではないでしょうか。

まだまだ続きそうですので、引き続き拝読いたします。
Posted by けろ at 2024年05月04日 00:00
 けろ さんは誤解だらけみたいですよ。

> ハマス側が絶対に受け入れないので。

 それよりもっとずっと悪い条件(攻撃の中止でなく単なる一時停止のみ)で和平案を受け入れるかも……と報道されています。はるかに有利な条件(ずっと続く中止)でなら、受け入れるでしょう。

> パレスチナ人に開放と独立と平和をもたらすために立ち上がっている組織だとお考えであるかのように見えます。

 そんなこと、ひとことも言っていないでしょう。誤読が過ぎる。
 「どっちみち絶滅しか選択肢がない条件下で、絶滅の前に攻撃をするかしないかという選択肢のうちで選ぶだけだ」
 と何度も書いているでしょ。ちゃんと読みましょう。
 比喩的に言えば、爆弾を落とされて死ぬか、死ぬ前に特攻するか、という違いだけだ。どっちみち、イスラエルに殺されるという選択肢しか与えられていない。

 ※ 「パレスチナ人は現地で生きられるが、そのかわり攻撃を停止しろ」という選択肢を与えるべきなのだが、イスラエルは絶対にその選択肢を与えない。そこが根源だ。仮に、その選択肢を与えれば、すべては解決する。(けろ さんはその事実を無視する。すべてをハマスのせいにする。郵便ポストが赤いのも……みんなハマスが悪いんだ。)

> イスラエルや支援する欧米に対して人の心を持たない悪魔だと思うのだとしたら、たとえばイスラエルを猛獣だと扱えば良いのです。

 イスラエルが悪魔であろうと猛獣であろうと、そんなことは関係ない。欧米が悪魔であることが問題だ。

> 猛獣であるとわかっているんだから、もっと別のやり方をしないとダメなんです。

 欧米は猛獣を制御する気なんか、ありません。猛獣のご主人様ではなく、猛獣の手下になっている。欧米は猛獣の飼い犬なんですよ。話が逆だ。

> いえいえ、計算通り。狙ってやっているのです。

 ガザ市民が大量虐殺されて、このあと百万人が虐殺されそうだというのに、それを「すべてはハマスの狙い通りだ」と言うのは、いくらな何でもひどすぎるでしょ。
 比喩で言えば、こうだ。
 「ユダヤ人がナチスで数百万人も殺されたのは、イスラエルを独立させるためであり、ユダヤ人があえて狙ったことなのだ。ユダヤ人虐殺の責任はユダヤ人にある。ヒトラーは悪くない」
 「広島原爆で 30万人の一般市民が死んだのは、日本があとで幸福な民主的社会になるようにしたのであり、日本軍が意図的に大量虐殺のために働いたのだ。30万人の大量虐殺は日本軍がわざと仕組んだことであり、国際法違反の市民虐殺をした米国はちっとも悪くない」

 けろ さんの理屈だと、大量虐殺はすべて虐殺された側が意図的に招いたことであり、虐殺した側には何の責任もないことになる。虐殺推進だ。

 このあと、ネタニヤフはラファで 100万人の大虐殺をしようと狙っている。世界の多くの人がそれを止めようとしている。「虐殺するな!」と。
 しかし、けろ さんは違う。「虐殺を招いたのは、ハマスなのだから、ハマスの望み通りに、 100万人を殺してやればいい。それがハマスの狙いなのだから、責任はすべてハマスにある」と言い張る。
 
 ヒトラーでさえ、虐殺は「ドイツのためだ」というふうに正当化した。なのに、「虐殺は被害者自身が望んだことだ。だから望み通りに殺してやるんだ」と言い張るのは、驚きだ。
 けろ さんは、ヒトラーをはるかに上回るほどの、史上最大の虐殺者になる能力があるね。

 ──

 要するに、平和のためには「共存」が必要なのだが、イスラエルは絶対に「共存」を認めず、「殲滅」のみを認める。
 その方針はイスラエル自身の方針だと誰もが認めているのだが、けろ さんだけは違う。「それはハマスが意図的に計画したもので、ハマスが望んだものだ。だからパレスチナ人を絶滅させるのは、彼らの望みを叶えてやることなのだ」と言って、大虐殺しようとする。ヒトラー以上だね。
Posted by 管理人 at 2024年05月04日 00:33
ハマスが受け入れてくれたらいいですね。本気でそう思います。ハマスが管理人様の思うような健全な組織であれば、人質は開放され、戦闘は中止され、ほどなく和平が実現することでしょう。その時点でPKFを投入すれば安定的な平和が続き、パレスチナ国が誕生し、イスラエル国と共存できることでしょう。

「イスラエル+欧米」が悪魔・猛獣だと考えてみてください、という意味で書いていましたが、言葉足らずでしたかね。そして、イスラエルや欧米がちっとも悪くない、虐殺は当然だなんて主張しているつもりもありませんが、この件に関しては決めつけが激しいですね。被害者(パレスチナ一般市民)が虐殺を望んだと主張しているように読めるでしょうか。主語が違うんですが。文章って難しいですね。ハマス発足以来の行動をつぶさにご存じの上でなおヒトラーや原爆と同列だとご判断されるのであれば、それは管理人様のご意見ですので尊重します。てっきり、あまりご存じないのかと思っていたもので。

> ネタニヤフはラファで 100万人の大虐殺をしようと狙っている

これが管理人様のご意見であることは承知していますし、そう主張するイスラエル人もいますが、現在の国策としてそう進めているわけではありません。ハマスに流れてしまう国連経由以外の方法で食料・医薬品その他の支援活動も続けていて(まあ、圧倒的に不足していることでしょう)、ハマスとの交戦状態に無い場所では「人道支援活動」をしているのですが、そういう情報は認めたくないですよね。悪魔がそんなことをするわけがないと思いたいですよね。
だから虐殺していてもいいんだ、仕方ないんだ、イスラエルの行動は許されるんだ、なんて主張は全然していないのですが、そこは認めてはもらえないのでしょうね。
戦争は、虐殺は、良いわけがないのです。「では、どう止めさせるか」の方法論について、認識の相違が大きいものと思っているのですが、そうじゃないんでしょうか。ヒトラーを凌駕するなんて言われちゃっているので、けろ は、単に敵認定されているだけなのですよね。

以前にも書きましたが、「もう黙れ」ということでしたら、この件については書かないようにしますので仰ってください。拒否がなければ、引き続き思うところは書こうかと思います。
Posted by けろ at 2024年05月04日 01:35
> ハマスが管理人様の思うような健全な組織であれば、

 何度も言っているが、私はそんなことは言っていません。私の主張を示すときには、必ず原文を引用してください。そうすれば、ありもしない妄想をかかずに済むでしょう。

 ハマスは、テロ信者によるテロ組織ではありません。パレスチナ人の一般市民のうちの男性全体だと言っていい。そして彼らには「生きる選択肢」は与えられていません。だから攻撃する。
 ハマスを消滅させるには、次の二通りの方法があります。
  ・ パレスチナ人に生存権を与えて、ハマスという組織の必要性をなくして、パレスチナ人をハマスから離脱させる。
  ・ パレスチナ人に生存権を与えず、全員をパレスチナから追放するか絶滅させる。

 私は前者を推奨しているが、イスラエルは後者を取る。
 けろ さんは、後者の事実を認めない。かわりに、「イスラエルはハマスの攻撃を受ける可哀想な被害者だ」と主張する。「ハマス(パレスチナ人)が虐殺されるのは、自分が殺されたがっているからで、イスラエルはハマス(パレスチナ人)のために殺してあげているんだ」と主張する。

> 戦争は、虐殺は、良いわけがないのです。

 え? 方針を撤回したのですか? 「戦争は正しい」「入植は正しい」「虐殺は正しい」というのが、イスラエル(ネタニヤフ)の主張ですよ。
 「虐殺は良いわけがない」なんて言うと、イスラエルから「裏切り者!」と非難されますよ。急に 180度、方針転換して、いいのですか? 
 「先に 1200人を殺されたのが原因だから、100万人の虐殺が起こっても、すべてはハマスの責任だ。イスラエルは悪くない」
 という方針じゃないの? イスラエルの味方をしないでいいの?

Posted by 管理人 at 2024年05月04日 08:32
お二人のやり取りのおかげで問題点が大分わかってきました。でももっと大きな問題がわからない。
 今回どうしてほかの中東諸国はハマスを応援しないのでしょうか。せめてロシアーイランー中国のトライアングル側になびくぞという意思表示をすればよいように思うのですが。スンニ対シーアの対立が問題なのでしょうか。エジプトは何をしているのでしょうか。再生可能エネルギーの広がりのために石油の価値が薄れているからでしょうか。
 ハマスは自治政府や周辺国から見放されて、もう破れかぶれになっています。それこそが今回イスラエルが強気になっている原因なのでしょう。
Posted by ひまなので at 2024年05月04日 10:56
 ハマスとイスラエルは戦争しているわけじゃありません。イスラエルが一方的にパレスチナを大量虐殺しているだけだ。1200人の殺害だけはあったが、それはほんの九牛の一毛に過ぎない。イスラエルが大騒ぎしているだけであって、軍事的には何の意味もない。歴史のなかのほんの一瞬の出来事にすぎない。
 両者は対等ではない。関係は普通の戦争になっていない。だから他国がハマスの味方をしても、何の意味もない。
 イスラエルの大量虐殺を止めるには、どうすればいいか? 無力なハマスの力を1万倍にしても、ゼロはゼロのままだ。
 虐殺を止めるには、虐殺される側を何とかすればいいのではなく、虐殺する側を何とかする必要がある。しかし欧米は何かをする気はない。イスラエルに従うだけだ。 ちょうど、ヒトラーに従ったオーストリアのように。日本が米国に従うように。

 ──

 参考記事。以下、引用。

 ・・・・・

 ハマスの最高指導者ハニヤ政治局長は2日、イスラエルがエジプトなどの仲介のもとでハマスに示した停戦案について「前向きに検討している」と明らかにした。 だが、強硬姿勢を貫くイスラエルのネタニヤフ首相の立場との隔たりは大きく、予断を許さない状況だ。
 ハマスはイスラエル軍のガザからの全面的な撤退を含む恒久的な停戦を求めている。
 一方、「ハマス壊滅」を掲げるネタニヤフ首相は、恒久的な停戦には否定的とされ、国際社会の反発をよそに約150万人の避難民が身を寄せる最南部ラファへの地上侵攻に踏み切る構えも崩していない。

 https://digital.asahi.com/articles/DA3S15926967.html

 ネタニヤフの目的はパレスチナ人民を全滅させること(150万人の民族抹消)なんだから、攻撃停止を受け入れるはずがない。ヒトラーだって、自発的には止めようとしなかった。自分で止めるはずがない。

 ──

> ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相は2日、……ユダヤ人は必要ならば「孤立」も辞さない姿勢を示した。

 https://www.afpbb.com/articles/-/3517799

 ──

 ネタニヤフを止めるものは、この世に存在しない。なぜなら、(欧米の)人々はもともとそれを止める気がないからだ。彼らにできるのは、イスラエルへの服従だけだ。(日本も米国に服従しているから同様だ。)

Posted by 管理人 at 2024年05月04日 13:28
> 「先に 1200人を殺されたのが原因だから、100万人の虐殺が起こっても、すべてはハマスの責任だ。イスラエルは悪くない」という方針じゃないの?

については、ちょうど良い管理人様のお言葉がありますね。

> 何度も言っているが、私はそんなことは言っていません。私の主張を示すときには、必ず原文を引用してください。そうすれば、ありもしない妄想をかかずに済むでしょう。

私自身は原文を正確に引用していただかなくても構いませんが、趣旨は汲み取っていただけたらありがたいとは思います。

和平交渉の中身(双方の提示条件)はわかりませんが、まずは停戦が実現することを願います。

> ハマスとイスラエルは戦争しているわけじゃありません。

管理人様がそのご認識なのは承知していますが、当事者や欧米諸国は「戦争」だと認識しているように思われます。戦争をしている(と思っている)当事者に対して虐殺だ悪魔だと非難しても、見当違いのことを批判されているとしか感じないのかもしれません。戦争なんだから仕方ないだろくらいにしか受け取られない可能性があります。

> 虐殺する側を何とかする必要がある

というのであれば、そちら側に届くアプローチで迫らなければ何とかならないわけで。「お前は悪魔だ」というデモや歌うことも一つの手段であるとは思いますが、即効性に乏しいものだと思うのです。

(何度もくどく書きますが、私が「戦争なんだから仕方ないだろ」と主張しているのではなく、欧米側がそういう認識なのではないかという推測と、その仮定が成り立つなら、それに沿ったアプローチをしなければ解決につながらないのではという意見を述べております)
Posted by けろ at 2024年05月05日 21:08
> 私はそんなことは言っていません。

 それはわかっています。だから、「……という方針じゃないの?」と質問したわけです。当否が不明なので。「たぶんイエスだろうが、不明だから、確認のために質問」というわけ。

 ところで、その質問に回答はなしていません。「そう言ってはいない」というだけで、その見解に当否の回答はなされていません。どっちなんでしょう?
 パレスチナ人が3万人以上の虐殺をされたことについて、ハマスの

> 計算通り。狙ってやっているのです。

 と言って、ハマスのせいだと言っているのだから、「すべてはハマスの責任だ」となりそうですが。
 少なくとも、「イスラエルが女子供を虐殺するのは悪いことだ」というふうには、これまで一度も言っていないですよね? 
 それは、けろ さんだけのことではなく、イスラエル国民や米国民の大半がそういう意見なので、別に不思議ではないが。

Posted by 管理人 at 2024年05月05日 22:40
> イスラエルが女子供を虐殺するのは悪いことだ

そりゃ、良いわけないじゃないですか。
私も明確に「女子供を虐殺するのは悪いことだ」と書いておきます。
西側諸国の一般的な価値観も、そうであろうと思います。


ただそこで問題になってくるのが
「では、イスラエルは女子供を虐殺していると認識しているのか」ということです。

結果として多数の犠牲者が出ているに違いないので、管理人様が断じておられるように、「これは虐殺である」という認識も当然のことで、「だから悪い」と非難するのも自然なことでしょう。

けれども、イスラエルは「虐殺」だとは認識していない。
アメリカ政府などは結果の悲惨さに苦慮しつつも「虐殺ではない」というイ国の主張を覆すことが出来ずにずるずると今を迎えている。そんな状況ではないかと思います。


なぜそんな認識になるのか。

西岸地区のことはまた別として(別扱いするのは不当であるという意見は当然あって然るべきですが、ここでは話の流れとして別扱いします)今回のガザでの戦闘に関してだけ捉えるならば、
2005年にイスラエルが駐留軍を撤退させ、既存のユダヤ人入植地も強制撤去して以降、ガザ地区はイスラエル国から分離されました。行政、治安、保健その他をすべてパレスチナ自治政府に委ね「独立独立言うんだったら、ちゃんと国の運営をしてみろ」と突き放してしまったわけです。

その結果は?

ハマスが実権を掌握してファタハを追い出し、軍事基地を多数建設してイスラエルにミサイル攻撃を始めるようになりました。
越境して一般市民を襲う事件も多発して、それによりイスラエル〜ガザ間の検問所の管理が強化され、物流に乗じて武器弾薬を輸送する事例が後を絶たないため、検問もすごく時間がかかるようになりました。
頻繁にミサイル攻撃をしてくるので、そのたびに発射地点を爆撃、もぐらたたき、いたちごっこの状態が続きました。
ハマスやイスラム聖戦は、住宅密集地や病院、学校など、一般市民が多数いる場所に基地を作っています。
なので攻撃前には現地人にビラや警告を出し、通信もある程度把握しているので該当地域の市民の携帯にも個別に警告をかけて
避難するように促します。ハマスは逆に、避難しようとした市民を阻止してその場に留まらせます。その結果、学校や病院が破壊され、一般市民にも犠牲者が出ます。攻撃により破壊された建物や被害者の女性子どもの写真を世界に発信して「イスラエルはこんなに酷い」とアピールします。

それでもアメリカなどからの「自制要請」に応じて、限定的な反撃で済ませていました。
管理人様が他の記事で書かれていた通り、迎撃システムなんて飽和攻撃には耐えられないし、とにかく費用がかかり過ぎて非効率そのものです。なのにアイアンドームを整備したのは、イ市民の損害を抑制するとともに、ミサイル発射拠点の限定的攻撃で済ませるためです(イ市民に犠牲が多数出ると右派の侵攻主戦論が優位になるから)。
イ市民の犠牲が少なく、パ市民に犠牲が多いので「圧倒的軍事力を持つイスラエルがガザを蹂躙している」と捉えることは可能でしょうが、イ国としてはすごく抑制しているという意識なのです。イスラエルは自国民の犠牲を抑えるように努力しているのに、ハマスは一般市民の犠牲をむしろ増やしているだろう、と。それなのにイスラエルだけ非難するのは不公平であると。ただのユダヤ人排斥運動じゃないかと。

昨年10月7日、ハマス他はイスラエル市民及び滞在外国人に対する明確な「虐殺」を行い、一部は人質として拉致しました。虐殺行為については、直後にハマス戦闘員自身が画像や動画をたくさんSNSに上げていましたから、ご存知でしょう。そして、市民の死体を一部ガザに持ち帰り、晒し者にして「ユダヤ人を殺したぞ!」と一同で祝ったわけです。彼らにとっては「イスラエルの女子供を虐殺するのは良いこと」なのです。それが生きる意味だと主張しているわけです。だから自爆攻撃も厭わないし(決して「蜂の一刺し」などという意識ではない)、パレスチナ人急患を搬送する救急車に爆弾を仕掛けてイスラエルの医療機関を患者もろとも爆破するし、子供の体に爆弾を巻いて自爆(他爆?)させるし、空爆予告された地点に敢えて市民を集めるのです。

イ軍はこの行為に対して、ミサイル発射拠点の破壊に留まらず「ハマス殲滅」を掲げました。ブチギレたわけです。
だからといって、パレスチナ人全体の殲滅を目指しているわけではなくて、攻撃の予告、人道回廊の設定、食料医薬品の搬送は従来通り行い、物量による範囲殲滅攻撃をせず、地上部隊を投入して、なるべく一般市民の被害が少なくなるように作戦を進めています。そのため、イ軍側にも多大な犠牲者が生じていて、送り出す家族側からはどうしてそんなリスクを取るのかと非難すらされています。

もちろんこれだけの作戦を進めて一般市民に犠牲が出ないなんてことは有り得ず、少なからぬ犠牲が生じています。
イスラエルと連携して食料支援などを行っていた団体の車輌を誤爆してしまったり、逃げ出してきた人質を射殺してしまったり、そういう事例も発生しています。
ただ「無差別攻撃」「民族浄化」を実施しているという意識は抱いていないわけです。

人道回廊を避難する市民をあろうことかハマスが銃撃する(敵前逃亡扱い)ので、イ軍が周囲を警戒して市民を護衛する羽目になりました。
ミサイル基地周辺に「難民キャンプ」を設けるので、イや米は掌握した地域に別途避難所を設けました。
国連経由で送ると少なからずハマスに強奪されたり武器が混載されたりするので、別途支援物資を送り続けています。

イ側は、なるべく犠牲が少なくなるように配慮している。けれどハマスのせいで犠牲が増えているのだ。やむを得ない。そう捉えていることでしょう。だからイ側にしてみれば「ハマスの虐殺と一緒にするな」と言いたいことでしょう。
欧米側は、そうは言っても犠牲者が多すぎるから、なんとか少なくなるようにしてくれ。そう要請し続けています。

そもそも、軍事的に劣る敵国側の市民を虐殺することは、欧米諸国(に限りませんね。人類の歴史上において)の常套手段です。無差別攻撃・ガザ殲滅・民族浄化を図るのであれば、こんなに何ヶ月もかけずに達成しているはずです。東京大空襲、原爆などで殺された一般市民の数と比べると少ないのですから、そこを突かれると欧米としては返答に窮することでしょう。大戦まで遡らなくても、世界各国で現在も続けられている戦争・紛争の犠牲者数を思えば、数万人の犠牲で済んでいるのはむしろすごいこと(なんて思っているとすれば、確かに「悪魔だ」と糾弾されて然るべきかもしれませんが、為政者とはそういうものでしょう)。


以上は状況の推測であって、私自身がそういう見解であるという意味ではありません。在住者からのメールが情報源なのでイ政府側の公式見解に基づいていて必ずしも事実であるとは限らないでしょうが、イ側の捉え方として参考にはなるものと思います。


では、現在の事態をどう収拾するか。
多数の一般市民(どこまでを「一般」と捉えるかはまた難しいところですが)の犠牲が生じているのですから、とにかく一時的に停戦させることが喫緊の課題でしょう。


イ側としては、人質の開放とガザからの攻撃の停止は譲れないことでしょう。
前回の人質交換の際には、イ側はパレスチナ側の10倍の人数の収監者を開放することで妥協しましたが、ハマスは約束を守りませんでした。だから、開放の確実な履行の保証を仲介国に求めることでしょう。ガザ地区の戦闘組織はハマスだけではないので、攻撃停止をできる見込みがなかなか立たないのだと思います。
ハマス側は、人質は少しずつ開放するにしても全員を手放す気はないでしょう。そしてもちろんイ軍の撤退も譲れないでしょう。

となると、仲介者の手腕と実行能力にかかるわけですが、実行する有効で強力な手段が無い。なので、難航しているのでしょう。


落とし所としては、

・ハマスは、イ軍人以外の人質を全員開放する。
・ハマスほかの軍事組織に、一時的な攻撃停止を守らせる。
・ハマスは、イ国の存在とユダヤ人の生存を認める。
以上は、アラブ諸国の活躍が欠かせないことでしょう。

・イスラエルは、元のガザ境界線まで撤退する。ハマスの求める受刑者の開放レートについて、更に譲歩する。
・PKF部隊(中国、インド、AU諸国などにより構成)を駐留させる。
・国際組織が、支援物資に武器弾薬を混載していないことを保証する(UNRWAは出来なかった)。
・GHQのような暫定統治組織を設ける。
以上は、欧米諸国とともに、欧米と一定の距離を持つ各国の協調が必要。

こんなところではないかと愚行しますが、双方にとって、結構ハードルが高いのではないかと思います。
現状においてハマスはイ国の存在自体を認めないので、方針転換することは自らの存在意義を破棄することとなります。
イ国もハマスの存在を排除する方針でしたので、何らかの確実な見返り(もう攻撃されない)が無いと手を引けない。

西岸問題については、別途進めなくてはならないでしょうが、問題の複雑さゆえ、ガザと西岸をセットで扱おうとすると結局ガザは現状のままになってしまうので、とにもかくにもガザ停戦を先に進めるべきかと思います。


管理人様にはもっと良いお知恵があるのではないでしょうか。
Posted by けろ at 2024年05月06日 11:36
> ただそこで問題になってくるのが
> 「では、イスラエルは女子供を虐殺していると認識しているのか」ということです。

 いや、そこは問題ではない。イスラエルが(虐殺であろうとなかろうと)大量殺害をすること自体は、自力では止めようがない。ブレーキの壊れた自動車と同じで、止めようがない。イスラエルには何を言っても無駄だ。

 イスラエルの大量殺害を見て、それを「虐殺だから悪だ」と判断する必要があるのは(それが可能なのは)、イスラエル自身ではなくて、欧米や日本の人々です。
 しかし彼らの心は麻痺している。人類の良心は麻痺している。人類は良心を失っている。人類は悪魔と化している。ここが本質です。
 イスラエルの問題じゃない。
Posted by 管理人 at 2024年05月06日 13:34
> 落とし所としては、

 そんなふうにイスラエルばかり有利になる方針では駄目です。双方が対等になる必要がある。最低限の条件は下記。
  ・ 双方の共存を双方が認める。
  ・ 双方の国家を双方が認める。
 これを成立させれば、あとは PKO の駐留で、戦争の停止が可能です。
 ハマスはどうなるかというと、自動的に解消する。パレスチナの国家ができれば、もはやハマスは必要なくなるので、パレスチナ人はハマスから脱退する。イスラエルを攻撃する必要もなくなる。国家の正規軍だけがあればよく、自治組織としてのハマスは消滅する。だからイスラエルがハマスの攻撃に怯えることもなくなる。万事は解消する。

 しかしこれはイスラエルの国家方針に反する。イスラエルはパレスチナ人国家の成立を認めないし、パレスチナ人国家の国連加入も拒否する。なぜなら、パレスチナ人の絶滅と追放が最終目標だからだ。パレスチナ全土の支配が最終目標だからだ。
 
> ハマスはイ国の存在自体を認めない

 これが問題であるというご指摘ですが、そんなことは何の問題もない。ハマス自体が消滅すれば、ハマスの方針などはどうでもいい。
 ハマスを消滅させるのは簡単で、パレスチナ人の正規国家を認めるだけでいい。
 しかしネタニヤフはそれを絶対に認めない。つまり、
 「イスラエルはパレスチナ人国家の存在自体を認めない」
 という国家方針がある。ここが根源だ。

 私の提案は、
 「双方がともに認め合って共存すること」
 だ。
 一方、けろ さんとネタニヤフの方針は、
 「ハマスはイスラエルの存在を認めるべきだが、イスラエルはパレスチナ国家の存在を認めない」
 「ひとのものはおれのもの。おれのものもおれのもの」
 「パレスチナ人の権利は何一つ認めない」
 ということなので、これでは解決するはずがない。
Posted by 管理人 at 2024年05月06日 13:50
私が「落とし所」として書いたのは、さしあたって、現状の戦闘を停止させるための案に過ぎません。

その後、西岸地区のことも含めて

> ・ 双方の共存を双方が認める。
> ・ 双方の国家を双方が認める。

は当然目指すべき到達点です。


私は、イスラエルについて「共存を否定するわけではないが、常時イ市民に対して特攻攻撃をしかけてくるような政府は認められない」と考えているものと思っています。とにかく右から左まで、ユダヤからアラブまで、人種や意見のルツボである国ですから「総意」なんてものはありませんが、基本的に平和(自分たちの)を望んでいて、それが達成できるなら保証されるならかなりの譲歩をするものと思っています。2005年のガザ撤退は、国内的にはそれこそものすごい譲歩だったはずです。まあ結局それが失敗に終わったから今の事態になったと捉えているのでしょうが。
管理人様は、イスラエルはパレスチナ国の成立を絶対に認めないだろうというご意見を持っておられます。パレスチナ全域の支配をもくろみ、パレスチナ人の全滅を目指しているから、とお考えのように思われます。その点で意見の相違があります。

ハマスについて、私は「彼らがイスラエル国との共存を認めることはないだろう」と考えています。ハマス憲章で明示している通り、イスラエル国(や異教徒支配地域)の存在自体を認めない姿勢は一貫しています。ハマスの目的はパレスチナ全域(もっと言えば、全世界)の「開放」です。彼らにとっては、イスラエルのみならず、非イスラムのあらゆる人間は敵でしかありません。イスラム支配の下でなら生存は認めるけれども、それ以外は認めない。目的達成のために「攻め込んで死し、そしてまた攻め込んで死し、そしてなお攻め込んで死すことを望んでいるのだ(第15章)」そう主張し、教育し、20年近くを経ていますから、若い世代は基本的にハマス支持であることでしょう。「イからの攻撃の停止」は求めても「恒久的な停戦」を望んでいるわけではありません。彼らの「和平」とはイスラム支配が確立することだという憲章なのですから。ある意味彼らは真摯で真面目なので、日本のように解釈改憲みたいな安易な妥協はしないことでしょう。現時点でパレスチナ国家が成立すれば、ハマスが政権を執り、国連加盟国の一国として国家主権のもと堂々と武器弾薬を輸入できるようになって自爆攻撃のかわりに武器による攻撃を推し進めるだけだと思います。だからPKF派遣とともにGHQ的な暫定統治機構により状況を落ち着け体制を整える必要があるのではないかと考えます。
管理人様は、パレスチナ国家の成立によりハマスは必要なくなりパレスチナ人は脱退しイスラエルを攻撃しなくなるとお考えですが、私はそれを希望的観測過ぎると捉えているので、その点でも意見の相違があります。

以上の違いから、けろ は「イスラエル寄り」であり、悪魔を擁護し100万人虐殺を屁とも思わない極悪非道の輩だというご判断をされているのかもしれませんが、イスラエル国について、ガザを支配しているハマスについて、どう捉えているかの違いが大きいのだと思います。
繰り返し繰り返し書きますが、ガザにおける非戦闘員の大量の犠牲について肯定したり受容したりしているつもりはありません。ただ、まるでハマスは何もしておらず、ただただイスラエルが蹂躙しているだけであるかのように捉えて、ハマスなんて取るに足らない大した事ない組織なんだという過小評価に疑義を唱えているものです。

ともかく、管理人様、私のいずれの意見であったとしても、「双方が双方の存在を認める」ことが無い以上、管理人様の提唱する「ブルジョワ戦略」は成り立ちません。双方の首根っこを押さえつけて強制的に従わせるような軍事力や政治力を有する国もありません。国際協調により一致団結して事に当たることもできずにいます。なので「中東問題の解決」は即時には無理でしょうから、「とにかく現状の戦闘の一時停止」を図るのが精一杯でしょう。


現地に在住しているわけでもなく、限られた情報しかなく、情報の真偽も確かめる術すらない日本人でさえ、多くの意見の相違があります(所詮は憶測に基づく意見でしかありませんが)。予測が間違っても殺されたりすることもありません。
でも諜報機関などを擁し、政治・経済・宗教・資源その他、利害関係の複雑な国家間においては尚更見解の相違は多くあるでしょうし、予測と対応を間違うと更に犠牲者を増やしたり、自国にも多大な損害をもたらすことにもなりかねません。
外野から「○○したらどうだ。これで解決」と、何を言うのも勝手ですが、当事者や利害関係を有する各国にしてみれば「そう単純な話ではない」ということになるのでしょう。だから実際に何十年も解決せず現状があるのだと思います。

なので、管理人様の「欧米は悪魔だ目を覚ませ解決法」には長期的効果しか期待できないと思います。この後の記事で書かれている通り、そもそも欧米は近現代において数多の民間人犠牲者を大量生産し続けてきた当事者なのですから。「そうだよ。悪魔だけど、何か?」そんな回答かもしれません。

いずれにしても、暫定的であったとしても停戦すればその期間だけは少しだけ落ち着けるはず。恐らく双方の停戦条件には大きな隔たりがあるのでしょうから、仲介各国の手腕に期待するしかありません。ただし、長期間の停戦は望むべくもないと思います。恐らく双方が「相手の条件違反があった」と主張して戦闘を再開しそうな気がします。
Posted by けろ at 2024年05月07日 18:14
 けろ さんの認識が間違っていることは、ほんの数時間前に証明されました。ハマスが永続的な攻撃中止に同意したからです。ガザ和平と引き替えに。
 以下、引用。

 ──>>>>

 イスラム組織ハマスは6日、カタールとエジプトの仲介役に対し停戦案を受け入れると伝えたことを明らかにした。
 パレスチナ側の高官は、条件が満たされれば「敵対的な活動を永久に」終わらせることにハマスが同意したと、BBCに語った。
 これは、ハマスが武装闘争の終結を熟考している可能性をうかがわせるものだが、それ以上の詳細は明らかにされなかった。


 しかし、イスラエル政府関係者の1人はロイター通信に対し、ハマスが受け入れるとした提案は、エジプトが提案した内容が「弱められた」もので、イスラエルが受け入れることのできない「広範囲におよぶ」決定が含まれていると述べた。

 https://www.cnn.co.jp/world/35218592.html

 <<<<──

 ハマスは和平案を受け入れたが、イスラエルは拒否する見込みだ。イスラエルにとっては、パレスチナ全土の支配が、絶対に譲れない条件なので、「ハマスの攻撃中止」などは、何の意味もない。そもそも、「ハマスの攻撃中止」は、「パレスチナ人全員抹殺」によって、自動的に達成される。だから、攻撃中止をされても、ちっともありがたくない。
 目的はパレスチナ全土の支配なのだから、それを諦めるわけがない。そのためには、攻撃中止をするわけがない。
 
 ──────

 けろ さんは 

> 恐らく双方が「相手の条件違反があった」と主張して戦闘を再開しそうな気がします。

 と言うが、ハマスにはイスラエルに侵攻する能力はありません。実際、ちっとも侵攻していない。単にイスラエルが一方的に虐殺しているだけです。戦闘ではなく、虐殺だけがある。
 そもそも、女や子供が、戦闘できるはずがない。このような虐殺を相互的な「戦闘」と呼ぶのは、ご都合主義が過ぎる。

 聞いたところでは、ガザの子供の頭が半分になった姿が報道されたそうだ。イスラエルがやっているのは、そういうことだ。それが相互的な「戦闘」であるわけがない。一方的な「虐殺」があるだけだ。
 けろ さんは根本的に認識を間違えている。
 
 ※ 爆撃機とミサイルと戦車を持つ正規軍と、せいぜい銃器ぐらいしか持たないゲリラ兵とが、対等な戦闘をできるわけがない。まして、泣いているだけの女子供が戦闘をできるわけがない。女子供を殺したあとで、「こいつらはハマスだから殺してもいいんだ」と決めつけているだけだ。

Posted by 管理人 at 2024年05月07日 19:41
すみません、ついついたくさん書きすぎていますよね。少し自重します。

> 証明されました。

双方の条件案が不明なので私には判断がつきませんが、追々何らかの情報が出てくるかもしれません。

「そういう意味じゃない」という事はありますが、管理人様の言わんとすることは理解しているつもりですので。
Posted by けろ at 2024年05月07日 21:20
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