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政府は次の方針を出した。
→ コロナ公費支援3月末で終了 政府が自治体に通知へ 4月から通常医療移行
医療の費用負担の面では、コロナは通常の疾病と同様の扱いとなり、特別扱いはされなくなるそうだ。
一方、マスコミなどの報道でも、コロナ関連のニュースを見ることはほとんどなくなった。とすると、コロナ感染については、もうあまり気にしなくてもいいのだろうか? 2月になり、気温もいくらか暖かくなってきたようだし、(このあと1週間ぐらいは寒くなりそうだが)来週あたりから先ではもうコロナの心配はしなくてもいいのだろうか?
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そう思って、調べてみたところ、残念ながら、回答は「ノー」だ。コロナについては、まだまだ楽観視できない。特に、高齢者はそうだ。
出典となる記事は二つ。
国民の4人に1人が新型コロナウイルスにかかった経験がある−。こんな調査結果を健康機器の開発・販売を行うオムロンヘルスケア(京都府向日市)がまとめました。
調査は昨年12月11〜12日に全国の20代から70代の5099人にインターネットで行われました。調査結果によるとコロナの罹患(りかん)経験は「あり」が27.2%、「ない」が70.3%でした。さらに罹患経験ありと回答した人の20.2%は後遺症があると答えたそうです。
( → 国民の4人に1人が新型コロナ感染…京都の会社が調査 専門家「ワクチン、マスク、手洗い重要」|まいどなニュース )
罹患したことのない人が多いので、これらの人は今後は感染する可能性がある。そのとき、後遺症が出る可能性が 20.2% もある。
もう一つの記事は、これだ。
新型コロナウイルス感染が再び拡大している。無症状や軽症で済む人もいるが、感染後に倦怠感や頭痛といった症状が長引く後遺症に苦しみ、退職や休学を余儀なくされる患者も多い。神奈川県が昨年12月に公表した実態調査では感染者の45%が後遺症に悩んだと回答
( → コロナ後遺症は「最大500万人」リスクを訴え続けてきた医師「新たな国民病」と危機感 理解不足で孤立する患者も多く、支援態勢の整備が急務 | 47NEWS )
こちらでは後遺症の率が 45% もある。ただし、数値については偏りがある可能性もあるそうだ。
神奈川県の担当者は調査結果について「後遺症に悩んでいる人の回答が特に集まりやすく、実際の割合は45%より低い可能性も拭えない」と分析する。
医者にかかって相談したがるような人が集まりやすいような調査なので、後遺症のある人が集まりやすい……ということらしい。(たぶん)
ただ、45% よりも低いとしても、先の 20% と同程度の数値にはなりそうだ。20%でも、まだ多い方だ。インフルエンザならば、後遺症が出ることはずっと少ないからだ。
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以上のことからして、「コロナはまだまだ危険だ」と言える。後遺症が出るこということは、「治る病気でなく、治らない病気である」からだ。それは「部分的な死」を意味する。
コロナは今も、「死の病」であると言えそうだ。部分的には。