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能登の朝市では、大火災があった。その状況を調べる画像とともに、衛星画像も紹介された。朝日新聞の記事だ。
→ 消火栓が使えれば 輪島の火災、なぜ拡大 元消防団員「初期消火で消せたはず」 能登地震:朝日新聞
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上の画像では、時間的な範囲情報が加筆(加工)されているが、元の画像は、米国の民間会社である Maxar が提供している。その画像は別記事で見つかる。
→ 能登半島地震、前後の衛星画像公開 | 日経クロステック(xTECH)
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一方、日本政府も情報収集衛星で画像を得ており、それを公開した。
サイトは
→ 報道発表 | 内閣官房ホームページ
PDF を一部公開すると、これだ。
→ 石川県輪島市(拡大範囲E)
その画像を JPG に変換したものを、私が公開しよう。

※ クリックして拡大。
この画像は、あまり鮮明ではない。どうしてかというと、わざわざ劣化処理して、画像をぼかしてあるそうだ。
日本国の情報収集衛星による被災地実態調査結果の画像を、性能解析されないよう劣化処理をした後に、国民利益として情報公開するものである。という意味。
→ はてなブックマーク
しかし、このような劣化処理は、昔ならば必要だったろうが、今ならば無用である。なぜなら、Google がずっと高精度の画像を公開しているからだ。

※ クリックして拡大。
日本政府が Google よりも大幅に精度の低い画像を得ていることはあるまい。だとしたら、Google 並みの精度の画像を出してもいいのだ。いちいち劣化処理などしなくてもいい。
政府は余計なことをしているね。
※ 画像を JPEG から PDF にわざわざ変換するのも、無駄手間だ。この点は、朝日の記者が批判している。
内閣官房が11日に公開した情報収集衛星の画像はPDF形式だった。紙に印刷するにはいいが、画像としては使いにくい。災害対応を目的の一つにしているだけに残念だった。
適切な初動のためには、素早い状況把握が欠かせない。多くのデータがさらに柔軟に、使いやすい形で公開されることを強く望む。
( → (取材考記)公開データ 能登の被害、位置情報で可視化 山崎啓介:朝日新聞 )
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国土地理院の衛星画像もある。
サイトは
→ 令和6年(2024年)能登半島地震に関する情報 | 国土地理院
ズーム画像は
→ 能登半島
→ 輪島 中心部
そこから取り出した画像を、私が公開しよう。

※ クリックして拡大
いずれにせよ、いちいち私が JPEG にしなくてもいいように、政府が JPEG で公開してくれればいいんだけどね。政府の IT 能力が低すぎる。デジタル庁が何とかしてくれるかと思ったが、デジタル庁は Web デザインごっこで遊んでいるだけだ。サボりっぱなし。
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結論をしては、衛星画像はいろいろとあるのだが、それを国民に提供する方法が駄目すぎる、と言える。政府のIT技術・処理能力は、低すぎる。もうちょっと、何とかならないものかね。デジタル庁が各省庁で指導でもすればいいのに。というか、各省庁で情報システム部を巨大化して、何とかすればいいのに。IT技術者が不足しすぎている。指導者がいないのが致命的だ。
これからは航空写真どころかドローン画像なんかも出回りそうです。カメラ1台だけのドローンなら敵に気づかれることなく画像が取れそうです。中国は気球を飛ばしていましたね。
その証拠に、画像の一番下に、著作権のキャプションが出ています。 Maxar と。
冒頭の画像と同じで、民間の衛星画像の会社です。画像の出処の会社は同じで、解像度が違うだけであるようだ。使っている衛星またはカメラが違うのだろう。
冒頭の画像は、大急ぎで撮ったもので、ちょうど能登の上空にいる衛星を利用した。それは高解像度カメラを搭載していなかった。
都市部では、鮮明な3D画像を得るために、航空写真を撮ることもあるのでしょう。