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復旧が困難な孤立集落は放棄するべきだ、とすでに述べた。1人あたり1億円をかけるような巨大工事は無駄だからだ。
→ 被災地を復興するべきか?: Open ブログ
→ 土砂崩れは復旧できるか?: Open ブログ
一方で、比較的簡単な工事で道路の復旧ができる孤立集落もある。このような孤立集落は、どう扱うべきだろうか?
これまでは特に考えてこなかったが、新たに考えてみよう。
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実地のレポートがある。
→ 現地を訪ねてわかった能登震災被災者たちの“リアルな生活事情” | 文春オンライン
輪島市の東方2km に、鵠巣という地区がある。さらにその3km 先に、深見という地区がある。どちらも地割れがあって、通行が困難だったが、前者は 13日に、かろうじて通行が可能となった。後者はまったく通行不能である。後者の住民は自衛隊のヘリで脱出したそうだ。

前者は地割れがあるくらいなので、現在でもかろうじて通行可能だし、遠からず修復も可能だろう。
後者は「道路が大きく崩れていて、いよいよ車では進めなくなった」とのことだ。復旧は容易ではなさそうだ。
では、どうすればいいか?

出典:国交省
そこで、提言しよう。こうだ。
(1) 図の赤い × で寸断された箇所は、工事困難なので、その先を放棄する。
(2) 灰色の × で寸断された箇所は、一応通行可能なので、その先を放棄しない。
(3) 海岸部を通らず、内陸部からつながる場所は、なるべく復旧する。(輪島市や珠洲市は当然。できれば大沢町も。)
(4) 輪島市や珠洲市は、なるべく早く復旧する。(1年後をメド)
(5) 輪島市や珠洲市の近縁地は、道路交通は復旧するが、インフラの復旧は後回し。場合によっては、インフラの普及は無し。(鵠巣や深見)
(6) 輪島市や珠洲市の近縁地の住民(孤立集落の住民)は、当面は二次避難(または みなし仮設)に移ってもらう。将来、輪島市や珠洲市が復旧したら、そこに移ってもらう。その新居から出向く形で、壊れた自宅の後片づけなどをする。
(7) 上の (6) では、「周辺部から中心部へ」という移動をするので、コンパクトシティの発想になる。この件は、先に詳しく説明したとおり。
→ 珠洲市を放棄するべきか?: Open ブログ
この提案に従って、移住を促す補助金を出すといいだろう。
※ 現状では、現地における再建にしか、補助金は出ない。
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なお、私のことを「移住ばかり促進する冷酷な野郎」と思う人もいるかもしれないが、私は「移住のために補助金を出す」という心優しい政策を掲げる。
その点、「移住への補助金はゼロ。補助金は現地での再建に限る」という政府の現行方針の方が、よほど冷酷だ。こちらは移住のためにはビタ一文、出そうとしない。
ひるがえって、私の提案は、最高では1億円にもなるほど、多額の補助金を出そう、という提案だ。こっちの方がずっと心優しいだろう。しかも、国民の出す支出額は、私の提案の方がずっと少なくて済む。馬鹿げた巨額の無駄工事をやめるからだ。(1箇所 5000億円みたいな無駄工事をやめる。)
[ 付記 ]
本項の冒頭のテーマは
「復旧が可能な孤立集落はどうするべきか?」
だった。それへの回答は
「道路交通は復旧するが、インフラの復旧は後回し」
となる。その途中では住民はどうするか、という話は、すぐ上の (6) で述べた通り。
【 関連サイト 】
→ 【速報】能登地震を大規模災害復興法の非常災害に指定 復旧工事を国などが代行|FNN
政府は馬鹿げた巨額工事を推進するつもりらしい。たとえば、「人のいなくなった漁港を整備する」というふうな。無駄工事のためなら、際限なく、巨額の国費を投入するつもりのようだ。
まあ、五輪でも、無駄な事業のために巨額の金を投入したから、そのつもりなんだろう。(万博もそうかな。)
