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高島屋のケーキが崩壊して届けられた。
高島屋クリスマスケーキ被害者の会 pic.twitter.com/BMXeMq2Pqd
— かね (@kanemarja) December 23, 2023
→ 【崩壊】高島屋クリスマスケーキ被害者の会 - Togetter
これが話題になったあとで、高島屋は謝罪をしたが、原因については「調査したが原因不明」ということで、あっさり真相解明を放棄した。
12月27日、クリスマスケーキの一部が崩れた状態で購入者に届いた問題で、高島屋が記者会見を実施した。販売した2879個のうち、崩れていたことが判明したのは26日夜時点で北海道から沖縄までの807個にのぼったという。
しかし、商品の製造委託先と配送委託先にそれぞれ確認を行ったものの、いずれも問題はなかったとして、「原因の特定は不可能」との見解を示した。
高島屋は昨年も全く同様のケーキを販売したが問題は確認されなかったと説明。昨年との変更点は、イチゴの入荷が遅れたことでケーキの凍結時間を昨年の2週間から、20〜25時間と大幅に短縮したことだという。しかし、製造委託先からは、事前の凍結試験や保管期間中のサンプル検査などでは問題は確認されなかったという報告を受けたとコメントした。
また、配送委託先の調査についても、製造工場への集荷から客への配送までの全工程において規定の温度で管理されていたとの報告を受けたという。そうした調査報告を受けて、「総合的に確認した結果、原因の特定をすることは不可能という苦渋の判断に至った」と説明した。
破損の状況については、本来凍った状態で届くべきところ、“柔らかい状態で崩れていた”事例も、“崩れた状態で固まっている”事例もあったという。ピンポイントでの原因の特定は無理でも、可能性は上げられないのかとの記者からの質問に対しては「特定をするだけの明確な根拠を見出すことが不可能」と断じ、「一連のプロセスのどこかのポイントで何らかの問題があったと捉えている」と実質無回答に。「当時と全く同じ環境を再現することは現実的には不可能」であるため「原因の特定は不可能」との結論を繰り返した。
たった数日の調査による「原因不明」との発表に、SNS上では島屋への不信感を募らせる声が続出している。
( → 「本気で調べたんか?」高島屋 クリスマスケーキ崩壊問題での“あきらめの早さ”に広がる波紋 | 女性自身 )
ケーキは冷凍状態ではカチカチに固まっているので、崩れるはずがないそうだ。製造工場で冷凍したあとでもそうだし、運搬中でもそうだ。そこで、「製造工場で冷凍する前の段階で、ぞんざいに扱って、崩れたのだろう」と推理する人もいる。
一方、上に引用した長文記事には、「本来凍った状態で届くべきところ、“柔らかい状態で崩れていた”」という事例もあるそうなので、冷凍されずに冷蔵状態で配送された事例もあるようだ。この場合は、元が冷凍されていたとしても、途中で崩れてしまうことになる。
なお、「ちゃんと崩れずに届けられた」という報告もある。
となると、以上のことからして、状況は一様ではないようだ。
では、真相は何か? どうもわからない。困った。どうする?
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そこで、困ったときの Openブログ。うまく名探偵に登場してもらおう。

名探偵の回答は、こうだ。
「それはAIに調べてもらえばいい」
といっても、ChatGPT に質問して、答えてもらうわけじゃない。頭のいいAIではなく、もっと原始的な素朴なコンピュータ機能を使う。それは、こうだ。
「配達伝票の電子的記録と、崩壊したケーキの報告記録を、照合する」
このようにデータを照合することで、崩壊した箇所(流通ルート上の箇所)を、特定できるはずだ。
・ 製造過程の一部か
・ 発送時の一部か
・ 流通経路上の一部か
これらが特定できるはずだ。
たとえば、ヤマトの運送ミスが理由ならば、特定の地域だけで崩壊が起こっているはずだ。そうでなければ、ヤマトが原因ではないとわかる。
また、特定の発送時刻のものだけが崩壊しているのであれば、特定の発送時間を担当した発送担当者が理由だ、とわかる。
また、あらゆる発送時刻で問題が起こっているとしたら、発送段階で何らかの設定ミスがあった、とわかる。
ともあれ、このように経路を調べることで、原因もわかるはずだ。これは「トレーサビリティ」の発想だ。
ま、こんなことは、原因調査のイロハである。
ところが、高島屋は、それをやろうとしない。真相解明を極端にいやがる。
とすれば、そのことこそ、問題の真相なのかもしれない。たとえば、こんな理由が考えられる。
「発送時に、冷凍でなく冷蔵にしろ、と高島屋が発注した。誤発注だ。そして、そのことを命じた責任者が、高島屋社内の御曹司だった。御曹司のミスを隠蔽するために、真相追究をうやむやにすることに決めた」
こういうシナリオは、十分に考えられる。案外、それが真相かも知れない。
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ともあれ、上で示したように、真相解明の方針はある。(トレーサビリティ)
一方で、真相が何であれ、「高島屋は真相解明を極端にイヤがっている」という事実はある。
この二点が重要だ。
[ 付記 ]
「もともと冷凍でなく冷蔵を指定して発送する」
というのは、ありえそうにないと思うかもしれないが、過去の事例では、そういうことがあったそうだ。ユーザーが「冷凍発送をして」と要望しても、高島屋は「冷蔵発送をする」と言い張って、譲らなかったそうだ。ユーザーは呆れ果てたそうだ。
ヤマトさんにも確認してます」の一点張りで、最初現物確認で引き取りもしようとしなかったんだよ。
— ハルサキ (@harusaki1009) December 24, 2023
そんでヤマトの担当の営業所の電話教えてもらって話してみたら、そっちはそっちで高島屋からマドレーヌとかの焼き菓子程度のものと嘘つかれてたみたいで全然話が噛み合わないという。
結局高島屋が→
画像LINEで、ケーキを冷凍じゃなくて冷蔵発送している件について高島屋にメールした時の回答が出てきたから貼っておいてやろう。
— ハルサキ (@harusaki1009) December 24, 2023
ヤマトはマジで高島屋との取引やめた方がいいよ!荷主に知識無いと痛い目見るよ!
ちなみに梱包箱は溶けたジャムが染み出してベチャベチャになってたよ!冷凍しろ! pic.twitter.com/gu3ZHKNV6t
※ 上の画像は、クリックしないと、ちゃんと見えない。
(縦長の画像なので、上部分がカットされている。)
[ 補足 ]
次の事例も一応、考えられる。
工場出荷時点でクリスマスケーキ・オブ・ザ・デッド状態になってるのに、客が買って箱を開けるまでそれがわからないケースはまぁ大体コレです
— BIT (@_kksbit_) December 24, 2023
勿論倒したら絶対報告しろと再三言われるし、にも関わらず報告もせずに載せるバイト作業員が当然有罪なのだけど、「絶対に」毎回発生する事案ですね pic.twitter.com/IrxbXaK0XX
ただしこれは、あるとしても、割合としては少なそうだ。
今回は、2900件のうちで最低でも 800件もあったということなので、上のような例外的事例では説明しきれない。
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次の報道もある。
製造後の冷凍期間を昨年の2週間から今年は約1日に大幅に短縮した
( → 高島屋の崩れたケーキ807個に 冷凍期間を2週間→1日へ大幅短縮:朝日新聞 )
これが原因ではないことは、「トレーサビリティ」の発想でわかる。仮にこれが原因だとしたら、製造したすべてのケーキが崩壊しているはずだからだ。(すべてが冷凍不足になるので。)
そもそも、短縮しても問題がないということは、事前にテストして確認している、と表明済みだ。
埼玉県の菓子メーカー「ウィンズ・アーク」が製造・冷凍し、ヤマト運輸が配送した。
ウィンズ・アークは昨年も同じケーキを製造し、冷凍に2週間かけた。今年はイチゴの入荷が遅れ、20〜25時間に短縮したが、同社のサンプル検査では、規定通りの温度で凍結されていたという。ヤマト運輸も配送時に適切な温度で管理していたとしている。
( → クリスマスケーキ崩れた高島屋、原因特定できず…冷凍時間は2週間から25時間に短縮 : 読売新聞 )
⇒ 本日12月27日の午前に行われた、高島屋の営業本部長さんの会見で、その本部長さんは、記者との一問一答に入ったところで、「(崩れが起こった)配達エリアに大きな特徴はない。地域に偏りはみられなかった。」と答えていますね(下のリンク先動画の 28:28〜、時事通信の記者からの質問への回答)。
※ なお、私はこの会見を全部みていませんが、先ほど放送されたテレ朝の『報道ステーション』で、当該の部分を偶然に確認しました。
https://www.youtube.com/watch?v=tgE3d8HXkQQ
地域差がないだろう、ということは、私も推定していました。
たぶん、ロット差があるのでしょう。発送先でなく、発送元に理由がある。
地域差がないことから、ヤマトには責任がないことが結論できます。
これはこれで大切だ。
そうであれば,積み上げられた商品箱のうち,外側に位置して冷気に接する箱は完全冷凍されたが,内側に位置した箱は十分冷却され切らないまま工場出荷されてしまった,つまり,工場出荷時点で完全冷凍されたものと不完全なものが混在していたと考えると,整合が付きそうに思います.
不完全なものは輸送中に崩れつつも,配送業者であるヤマトの冷凍庫に保管されている間に「崩れた状態で完全冷凍」されたのでないかと考えます.
工場で25時間の冷凍時間でOKと試験した際には,試験用サンプル商品を一つ二つを冷凍庫に置いてみて確認したのでしょう.すると冷却状態は極めて良い状態となるでしょうが,それをもって実際の生産過程でも問題無いはずと思い込んでしまったのでないかと推測します.
高島屋には真相を突き止める気が無さそうですが.
私も似たことを考えました。冷凍の通風口に近いものが凍結して、通風口から遠いものが凍結しない、と。理由は、25時間しかなかったこと。
同様に、25時間でなく 12時間ぐらいしかかけなかったものもあったのではないか、と。
凍結したものと凍結しないものが混在していることと、冷凍時間が短かったことから、「凍結の不完全」が理由として浮かびあがります。
そうなった直接の理由は、いくつかの理由が考えられます。ご指摘の件も、その一つ。
> サニタリサーモぶっ刺して-18℃でも中のスポンジは良くて5℃とかそんなもんと思われる。
> (空気の層ってかなり冷えづらくて、家を二重窓にしたらなかなか屋外と熱交換しないのと一緒)
https://anond.hatelabo.jp/20231228152249