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ホンダの EV 状況は、前項で示したとおり。では、トヨタと日産は?
トヨタ
トヨタの EV は、bZ4X が長らく問題をかかえていた。
→ トヨタ bZ4X のボルト: Open ブログ
しかしその問題も片付いて、11月13日から国内で一般販売が始まった。
→ トヨタ「bZ4X」が遂に一般販売スタート!充電時間の短縮などアップデートも実施
欧州ではもっと前から販売している。
→ bZ4Xも1万4000台も売れている。欧州トヨタの1〜9月累計販売台数
一時期は不調だったが、ようやく正常化したと言えそうだ。
日産
日産はどうか? 軽自動車のサクラは絶好調だが、肝心のアリアは毎月 1000台ぐらいのレベルが続いていた。「半導体不足のせいで」と釈明していたが、半導体不足はもう解消したので、アリアの販売台数は増えただろうと予想された。ところが調べると、7月は 507台、10月は 258台に激減している。
→ 日産 アリア 新車販売台数の推移/売れ行きと生産状況は? - クルマを買う!
前にも述べたように、塗装の問題が解決していないのか? どうやら、そうらしい。しかしその問題も、11月になってようやく解決したそうだ。
工場長の菊池英司氏は、現在の稼働率について、年間生産能力約19万3000台(残業・休日出勤除く)の「3分の2くらい」と明らかにした。
品質などが安定せず、生産遅れの一因となっていた最新鋭の塗装工程も設備や材料の改良を重ねるなどして11月にはすべての問題が解消、「今はフル稼働している」(日産幹部)という。同社広報も、塗装工程での不具合はもうなく、生産に影響は与えていないと説明した。
( → 日産、栃木工場の稼働率は生産能力の3分の2に 塗装工程問題も解消 | ロイター )
日産もようやく、問題が解決したようだ。めでたし、めでたし……と思ったが、そうは問屋が卸さない。
日産はこれまで、塗装工程に問題があったのに、「半導体不足のため」と嘘をついて、だましてきた。嘘つき野郎だ。嘘つき野郎の言葉を真に受けるようでは、詐欺師に引っかかるのも同然だ。「日産は嘘つきだ」と心に留めておこう。
その上で調べ直すと、真相が判明する。日産自動車は 12月14日に、こう発表した。
自動車業界では、世界的な半導体不足や物流の混乱に起因した部品調達の遅延による影響が長期化しております。
日産自動車では、車両生産の調整や必要な対策を実施し、お客さまへの影響を最小限に留めるよう対策を講じておりますが、新車のお届けまでにお時間を要しております。
各車両をご注文いただいてからの工場出荷時期の目処は以下の通りとなります。
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日産アリア ご注文の受付を一時停止させていただいております。
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(2023/12/14更新)
( → 日産:お知らせ )
いまだに受注停止だ。まともに生産できるメドは立っていない、と見ていいだろう。
まあ、受注残が多すぎるのも理由だが、2022年11月に受注停止してからすでに1年以上もたっている。その間にかなり生産を重ねていたので、受注残はかなり減っているはずだ。それでもいまだに受注停止である。ひどいものだ。
日産は、EV 技術では問題がないようだが、肝心の自動車生産能力(それも塗装過程の能力)が駄目なので、まともに生産できていない。喜ぶべきなのか、悲しむべきなのか。「大学入試では見事合格したけれど、高校の試験で失敗して留年して卒業できない」というような、ずっこけぶりだ。みっともないね。恥ずかしすぎる。

電気自動車は現状だとただのゴミ急速充電網どうこうではなくバッテリーのリサイクルと走行距離の短さ、そして安全性その辺がスッポリ抜け落ちているから日本企業はつくりたくないのでは?
それらはおおむね解決されているし、将来的にはさらに改善されるので、大きな問題とはなりません。
> 日本企業はつくりたくないのでは?
それならそれで、テスラと中国企業が EV 生産を独占します。日本の自動車会社は、時勢に乗り遅れて、倒産するだけだ。
倒産後は、中国企業に買収されて、かろうじて生き延びるのかな。レグザやシャープのように。
トヨタや日産は、中国企業の傘下に入るのかも。哀れ。