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前に Stable Diffusion を使っていたときには、「手がおかしい」ということが話題になった。たとえば、こんな画像。


その後、新たな画像生成 AI ができると、この問題はかなり解消されるようになった。Copilot で採用されたAIがそうだ。このAIでは、指の不具合はほとんどなくなっている。あっても、あまり目立たない。たとえば、こうだ。

この指であれば、「ちょっと変だな」と思うぐらいで済む。
一方、あからさまにおかしな画像が生成されることもある。前に言及した。
→ AIの不自然な画像: Open ブログ
この項目では、「階段に立つ少女」の画像を生成するときに、不自然に歪んだ画像が生成された。(事例は上記項目にある。)
この項目の最後で、こう記した。
ついでだが、変に失敗した画像もできた。足が三本あったり、足首がなかったり、頭部が胴体から離れていたり、手足が妙に引き延ばされたり。(妖怪か化け物みたいな感じだ。高橋留美子の「犬夜叉」に出てくる妖怪みたいな。)……ただし、これはプロンプトに奇妙な条件を付けた場合の話だ。「天井を歩いている画像」みたいな。普通の条件では、こういう化け物みたいな人物はできない。
※ なお、失敗画像の実例は公開しない。グロテスクなので。(顔が鬼ならともかく、顔が美少女で、体が妖怪なのは、グロテスクすぎる。発禁でいい。)
このときは画像を公開しなかったのだが、今回、改めて、奇妙な画像を公開することにしてみた。
そこで、その意図で画像を生成してみたが、あまりうまく行かなかった。
「天井を歩いている画像」を作成しようとすると、前回は奇妙な画像ばかりが生成されたのだが、今回はまさしく「天井を歩いている画像」が生成された。(エラーなしで。)
とはいえ、四つに一つぐらいの割合で、「三本足の人間の画像」が生成された。その意味では、エラーは少しは作成されるわけだ。
ただし、それでも、「三本足の人間の画像」ぐらいで済んでいる。手足が奇妙に歪んでいる化け物みたいな(醜悪な)画像は生成されない。その意味では、機能は改善されているようだ。
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以下では、「三本足の人間の画像」を列挙する。これ以外のエラー画像もできればよかったのだが、エラーはこれらだけに限られる。他のエラーは見出されなかった。












※ 最後の一例だけは、「三本足の人間の画像」とは違う。
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背景のビルも上下逆転している画像が多いが、これは私が上下を間違えたせいではない。もともとそういう画像である。
背景が普通の天井で、天井を歩いている……という狙い通りの画像ができた場合には、二本足で普通に歩いている画像であることが多い。
[ 付記 ]
作成のプロンプトは下記である。
Create illustrations of a woman walking on the ceiling reversally, overturning, upside down, in style of magazine illustrations.
日本語で「逆立ちして天井を歩く女性の画像を作って」と命じるだけでは、うまく行かなかった。上限が逆転していないで、頭が天井に着いている、空中歩行の人間の画像ができるばかりだった。
そこで英語で直接、プロンプトを書くことにした。
※ Copilot では、いったん日本語を英語に直してから、画像を描かせる。しかしその翻訳の精度が低い。だから、直接英語でプロンプトを書いた方が、うまく画像を描けることが多い。
[ 補足 ]
今回は、奇妙なグロテスクな画像は生成されなかったが、そのかわり、「画像を生成できません」という事例が非常に多かった。場合によっては9割ぐらいに達する。時間帯を変えてもそうだ。これはおかしい。
私の推察では、こうだ。
「奇妙なグロテスクな画像は生成されなくなったのではなく、いったん生成されたあとで、異常な画像の場合には、異常を検知して、公開中止にしている」
これはまず間違いないと思える。というのは、「作成中です」という表示が出て、まさしく作成している状況が表示されて、表示用の iframe タグまでつくられるのに、最後の最後になって、表示不可になるからだ。
このことからして、「作成されない」のではなく、「作成されたあとで公開中止になる」という事情だとわかる。そして、そうなる理由は、「公開できないような特別な事情のある画像になったからだ」と推測できる。「異常画像を検出して、公開停止にする」という回路が、新たに追加されたのだろう。