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酔眠不足でアルツハイマー病になりやすい……というのは、納得感がある。寝不足だと、頭の働きが鈍くなって、ボケた感じがする。そんな状態が長年続けば、頭がやられてしまって、頭がボケてくるのは当然だろう。
とはいえ、それを医学的に裏付けるとなると、ちゃんとした研究が必要だ。
(1) 脳の老廃物の除去
次の記事がある。
→ 「脳の老廃物」を除去するには、深い睡眠が必須だった:研究結果 | WIRED.jp
一時的な認知障害は、脳の清掃機能が原因のひとつである可能性を教えてくれる。
睡眠中に“脳の清掃”をするシステム
脳と脊髄には無色透明の脳脊髄液とよばれる液体が循環しており、それは脳と脊髄の血管周囲に沿って移動しながら栄養分を分配し、老廃物を取り除く。
“深い睡眠状態”において、老廃物排出を促すグリンパティック・システムが最も効率的に働くことが明らかになった。
(2) 酔眠不足で認知症に
酔眠不足で認知症・アルツハイマー病になりがちだそうだ。次の記事がある。
→ アルツハイマー病の元凶毒素アミロイドβを脳から洗い流す「眠り方」とは…寝ついてすぐ突入する時間が最重要 睡眠中は"脳のゴミ"の排出スピードが2倍超になる
自律神経の中でも副交感神経を支配するのが迷走神経だ。しっかり働くと副交感神経の機能が高まり体は安らぎ心も安定し、すこやかに過ごせるという。順天堂大学医学部教授の小林弘幸さんは「迷走神経のはたらきぶりは、“睡眠力”で決まる。睡眠不足や睡眠の質が悪いと脳と心の障害をも引き起こし、認知症の発症リスクを上げることも指摘されている」という。
6時間以下の睡眠時間の人は、6〜8時間の人と比べて、28%も糖尿病リスクがある。
睡眠をおろそかにすると、迷走神経の乱れを引き起こす――。その結果、自律神経のバランスが保たれなくなり、知らず知らずのうちに重篤な病気を引き起こす「ダメージ」を蓄積しています。
睡眠不足は、脳のなかでもとくにネガティブな情動刺激に反応する「扁桃体」を活性化させてしまいます。「怒りの発生源」とも言われる扁桃体が強くはたらくことで、善悪の判断がつかないような横柄な振るまいをしてしまうかもしれません。
パワハラやカスハラ(カスタマーハラスメント)など、ハラスメントをくり返す不愉快な人は、良い睡眠ができてないことが背景にあるのかもしれません。また、睡眠不足が、うつ病を引き起こしやすくなることは広く知られています。うつ病患者の約9割に、なんらかの睡眠障害があるとも言われているくらいです。
さらに、しっかり眠れていないと認知症の発症リスクを上げることも指摘されています。

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以上で、情報を二つ紹介した。
※ 私の意見はありません。
【 関連項目 】
酔眠不足で脳がおかしくなった……という話は、前にも紹介したことがある。不眠の実験を1カ月ぐらい続けた実験の例。
→ 人が眠らないとどうなるか: Open ブログ
※ 本項は、次項と関連します。
→ アルツハイマー病と納豆: Open ブログ(次項)