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都立大で授業料を無償化する、というニュースが出た。
学生の生計維持者が都内在住の場合、以下の支援を実施します。
≫ 年収目安910万円未満世帯の場合、授業料を全額免除
≫ 扶養する子が3人以上の多子世帯の場合、年収目安910万円以上でも半額免除
( → 都立大学等 子育て世帯等の授業料を減免|東京都 )
「学生の生計維持者が都内在住」という条件が付いている。親が都外にいる場合は、対象外となる。たとえ本人が都内に在住していても、だ。残念だね。
ただ、この話は、これはこれで、おしまいとする。
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話は変わって、都立大の立地だ。東横線の「都立大学駅」なら、渋谷駅の近くにあるが、この駅のそばには大学はない。大学があるのは、八王子市の南大沢だ。
新宿から南大沢駅まで 41分。そこから徒歩 14分で大学だ。合計 55分だ。
京王線の沿線にいれば、何とか通えるが、それ以外では厳しいだろう。
となると、できれば、もっと都区部に近いところに移転してほしいところだ。しかし、そんな場所があるのか? 困った。どうする?
そこで、困ったときの Openブログ。うまい案を出そう。うまく場所を示す。
(1) ゴルフ場
すぐに思いつくのは、ゴルフ場だ。航空写真で見ると、都区部の近くでは、緑地として残っているのは、二つだけだ。よみうりカントリークラブと多摩カントリークラブのゴルフ場だ。ここを買収して、ここに都立大を移転するとよさそうだ。
ただし、民有地なので、ちょっと無理っぽい。なかなか土地を売ってくれそうにない。
(2) 調布飛行場の横
調布飛行場の横に、公園緑地がある。(そばにはサッカーの味の素スタジアムがある。交通の便はかなりよい。)……ここに都立大を移転するといいだろう。
ここは、飛行場の騒音があるので、現状では運動公園ぐらいにしかなっていない。もちろん、人が住むには適さない。とはいえ、大学ならば防音設備を整備できるから大丈夫だろう。騒音には比較的強いのが大学だ。だから、都立大の移転先としては、最適だ。一石二鳥という感じだ。(都立大の学生は交通至便で喜ぶし、調布では現状で使われない無駄な土地を有効利用できる。)
※ なお、新宿駅から飛田給駅までは、特急利用で 26分間だ。こうなると、かなり広範囲の人が、都立大まで自宅通学の圏内となる。
[ 付記 ]
騒音を防ぐには、遮音材が有効だ。グラスウールやロックウールを使うことで、中音〜高音の音は大部分を遮断できる。低音は遮断しにくいが、鉄筋コンクリートを厚くすれば、何とかなる。それでもまだ残る低周波はあるが、大学ならば、そこで睡眠を取る人もいないので、問題は少ない。人が暮らす住宅地には不適だが、大学には適するだろう。
※ 低周波の遮断には、最近になって新技術が開発された。ピンポン玉を使うという方法。
→ 騒音問題にピンポン玉が役立つことが判明 主に低周波騒音に効果的な吸音材に 最新研究結果 - amass
【 追記 】
別案もある。
(3) 和田堀公園
都心に近いところに、和田堀公園という緑地がある。
公園や運動場として利用されているが、大学に転用することも可能だろう。一部はそのまま公園として残せば、住民の不満も減らせる。工場ができるのなら困るが、大学ができるのなら、かえって好都合だろう。出入口付近に生協を作って、地元民も利用できるようにすると、好評になりそうだ。(生協は外部利用禁止のこともあるけどね。)
最寄り駅は永福町駅で、渋谷からたったの 9分間 or 13分間。こんなところに大学ができたら、あまりにも便利なので、多くの人がここに通いたがるだろう。授業料が無料なら、大人気となって、偏差値が一挙に上昇しそうだ。東大を追い越すことも夢ではない。(本郷は通いにくいしね。)
※ 駅から徒歩 16分間。やや遠いが、東大の本郷も同程度。少なくとも、八王子の南大沢キャンパスよりはずっと楽だ。
別案 を示す。
という疑問が出た。
その点は大丈夫。ネットにはこうある。
> 八王子市内には21の大学・短期大学・高専があり、約100,000人の学生が学んでいる全国でも有数の学園都市です。
人口 60万人なのに、学生が 10万人もいる。そんなに学生だらけ・大学だらけなんだから、一つぐらい減っても、まだまだ大学だらけだ。(私立ばっかりだけど。)
なお、本項の移転案をとっても、移転先に八王子から通うことは可能です。問題なし。
p.s.
それでもまだ不平が出るかもしれない。
「そいつは完璧ではない。国公立大がすぐそばにないと不便だ」と。
しかしそれは贅沢というものだ。たいていの市町村は、近くに大学が 20もある、という状況にはない。「近くに大学が一つか二つぐらいしかない」という地域が多い。
20もあるくせに、「まだ足りない」と、さらに追加を要求するのは、ぜいたくというものだ。欲張りすぎ。