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リニア新幹線の工事は難航している。( → 前々項 )
この分だと、リニア新幹線の工事期間は大幅に伸びて、予定の2倍ぐらいの時間がかかりそうだ。そうなると、費用も2倍ぐらいに上がりそうだ。すると、それにともなって、客の払う料金も2倍ぐらいに上がりそうだ。
当初の予定では、こうだった。
JR東海が2010(平成22)年に、計画が経営的に可能であると確認するために示した試算のなかでは、「のぞみ」指定席の料金に東京〜名古屋間では+700円、東京〜大阪間では+1000円、とされました。
現在、東海道新幹線「のぞみ」指定席で東京〜名古屋間を移動した場合、料金は1万780円。東京〜新大阪間だと1万4720円です。
単純に計算すると、リニア中央新幹線は品川から名古屋まで40分で1万1480円、大阪まで67分で1万5720円になります(金額はすべて通常期のもの。品川駅発着でも同料金)。
JR東海の山田佳臣社長(当時)によると、抵抗なくリニアを選べる水準で試算したもので、実際の料金は開業が近づいた時点で決定するとのこと。
( → 所要時間「のぞみの半分」リニア中央新幹線 料金いくらに? 気になる静岡とコロナ | 乗りものニュース )
これは「客が払える料金」として想定されたものであるようだ。それでも、これでいいというつもりで事業開始を決めたのだから、この範囲でコストは収まる予定だったのだろう。
しかし今や、コストは倍増の見込みとなった。こうなると、料金も当初予定の倍額となりそうだ。
「品川から名古屋まで40分で1万1480円、大阪まで67分で1万5720円」
の予定だったのが2倍になれば、
「品川から名古屋まで40分で2万3000円、大阪まで67分で3万1400円」
ぐらいになりそうだ。往復ではその倍だ。げっ。
こんなに高い値段になるのなら、時間が倍でも、東海道新幹線(のぞみ)でいいよ。
リニア新幹線は、いらん。工事中止していい。
作ったところで、料金が高すぎて、客が来なくて、無用の長物になるだけか。戦艦大和みたいなものだ。
JR東海も、やがては巨大戦艦のごとく沈没するしかないね。倒産だ。
それに、新大阪−京都の新幹線の時におっしゃっていたように、料金が倍になっても、「お金持ちや社用族は乗る」のではないのですか?
そうですよ。そう思っているから、会社は値下げなんかしないんです。
> 料金を倍にしたらお客が乗らなくなって閑古鳥が鳴くから、赤字になってでも値下げする」という考え方はないのですか?
私にはあっても、会社にはないんです。「金持ちは乗ってくれる」と思っているから。
まあ、仮に値下げしたら、費用を償却できないので、倒産は不可避だが。
のび さんの話は、前半と後半で、矛盾していますよ。どっちなの? 私は後半の側です。
現実的に最もありがちなのは、料金を倍額にした上で、(閑古鳥が鳴かなくなるようにするために)、競争上、東海道新幹線も 1.5倍に値上げする、というもの。
これならば、料金を倍額にして、しかも、閑古鳥が鳴かない。
もっとありがちなのは、「JR東海を倒産させないために、国の金を数兆円も投入して、その分、国民には大幅に課税する」というもの。
https://company.jr-central.co.jp/chuoshinkansen/efforts/briefing_materials/library/faq/q10.html
> リニア新幹線の消費電力量は東京・名古屋間開業時で 27 万 kW/時、東京・大阪間で 74 万 kW/時と され、東海道新幹線の 3 倍とされている。
https://www.pref.aichi.jp/uploaded/attachment/40931.pdf