2023年08月22日

◆ 無利子・無担保の融資 43兆円

 無利子・無担保の融資が 43兆円も出されたが、その多くが焦げつきつつある。(悪人は、借金の踏み倒しをして、ボロ儲け。)

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 無利子・無担保の融資が国費で 43兆円も出された。名目はコロナ不況の対策だ。飲食店や中小企業が、コロナ不況で大赤字になったので、国が無利子・無担保の融資で 43兆円も出した。ゼロゼロ融資というものだ。その返済がいよいよ始まった。
  → (いちからわかる!)ゼロゼロ融資、どういう制度?:朝日新聞

 だが、どうも、まともに返済せずに、借金を踏み倒している例が多く見られるようだ。実際、踏み倒したところで、何のお咎めもないのだから、踏み倒した方がお得だ、というものだ。踏み倒してしまえば、何百万か、何千万か、さらには何億か、莫大な金をちょろまかすことができる。国のお金を合法的に盗むことができる。「逃げ得」だ。
 とすれば、やるかやらないかは、借り手の良心しだいだ。こんなメチャクチャな制度であれば、利己心に打ち克つのは容易ではない。

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 これはまあ、制度そのものが最初からイカレていた、と言えるだろう。
 では、どうすればよかったか? 今さら言っても、後出しジャンケンのようなもので、手遅れだろうが、とりあえず考えてみる。すると、こう言える。
 「連帯保証人制度を使えば良かった。借金を踏み倒す企業があれば、その企業の所有者が、連帯保証人となって、国の融資の返済義務を負うべきだった」

 これならば、経営者の「逃げ得」が不可能になる。現行制度では、企業から利益を移転したあとで、企業を赤字倒産させて、企業の所有者(株主)がボロ儲けすることができる。しかし、上のように連帯保証人の制度を付ければ、企業の所有者が返済義務を負うので、逃げ得ができなくなる。
 こういう制度にしておくべきだったね。

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 現実には? そうしなかった。だから、43兆円のうち、24兆円ぐらいは、踏み倒されそうだ。それを国民全体の 1.2億人で割り振れば、1人あたり 20万円の負担となる。
 政府の馬鹿げた方策のせいで、あなたには 20万円の新規増税がかかる。そのためには、まあ、消費税を 2%ぐらいアップすることにしようか。あるいは、社会保障を切り下げることにしようか。……いずれにせよ、国民から1人あたり20万円を徴収することになる。

 そのあと、国民はどう思うか?
 「ふるさと納税で牛肉をもらえるから、黙って喜びます」
 と思うだろう。
 「増税でいくらか取られるらしいけど、知ったこっちゃない。そんな難しいことはわからない。いつ金を取られたかも知らないしね。それより、ふるさと納税で牛肉を2万円分も食べられるんだ。目先の牛肉の方が嬉しいね。わーい。万歳。これも自民党のおかげだ。牛肉を2万円分もありがとう」
 と言って、自民党に感謝して、票を差し出すだろう。(いつのまにか 20万円を抜き取られるのだが。)

 ああ、無利子・無担保の融資 43兆円! 

 
posted by 管理人 at 23:01 | Comment(0) | 一般(雑学)6 | 更新情報をチェックする
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