2023年08月14日

◆ ふるさと非納税

 ふるさと納税は、ふるさと非納税だ。

 ──

 ふるさと納税というと、ふるさとに納税することであるように思える。だが、実際には、ふるさとに納税している人など、ほとんどいない。返礼品をたくさんくれる市町村に納税するだけだ。ランキングでは、下記となる。
    1位:宮崎県都城市
    2位:北海道紋別市
    3位:北海道根室市
    4位:北海道白糠町
    5位:大阪府泉佐野市
    6位:佐賀県上峰町
    7位:京都府京都市
    8位:福岡県飯塚市
    9位:山梨県富士吉田市
    10位:福井県敦賀市
( → 【2023年8月最新】自治体別ふるさと納税の寄付金額ランキングベスト100|令和4年度 | マイナビニュースふるさと納税比較

 これらの市町村がふるさとだ、という人は、ほとんどいない。だから、ふるさと納税では、たいていの人は、ふるさとに納税していないのだ。ふるさと納税は、ふるさと非納税である。

 特に、地元がふるさとである人にとっては、問題だ。納税しないことで、地元の財源を奪い、地元を貧しくするからだ。そのせいで、保育園や地元サービスに回す金が足りなくなる。「保育園が足りない、保育園が足りない」と文句を言っている人も多いが、そのわけは、人々がふるさと納税なんかをして、地元の金を奪っているからだ……ということも一因なのだ。
 ふるさと納税は、地元への非納税であり、地元の貧困化である。それで「肉をもらって嬉しいな」なんて言っているのでは、タコが自分の足を食っているようなものだ。


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 【 関連サイト 】

 朝日新聞も社説で批判している。
  → (社説)ふるさと納税 ゆがみ拡大 放置するな:朝日新聞デジタル

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 ※ 記事によると、「昨年度の寄付総額は9654億円」とのこと。これほど巨額の金が、「おいしい牛肉」などに化けてしまっている。その一方で、科学博物館では、1億円の光熱費に四苦八苦している。いかに馬鹿げていることか。博物館の所蔵品を食ってしまうようなものだし、ほとんど野蛮人だ。
 
posted by 管理人 at 22:23 | Comment(0) | 一般(雑学)6 | 更新情報をチェックする
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