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ふるさと納税というと、ふるさとに納税することであるように思える。だが、実際には、ふるさとに納税している人など、ほとんどいない。返礼品をたくさんくれる市町村に納税するだけだ。ランキングでは、下記となる。
1位:宮崎県都城市
( → 【2023年8月最新】自治体別ふるさと納税の寄付金額ランキングベスト100|令和4年度 | マイナビニュースふるさと納税比較 )
2位:北海道紋別市
3位:北海道根室市
4位:北海道白糠町
5位:大阪府泉佐野市
6位:佐賀県上峰町
7位:京都府京都市
8位:福岡県飯塚市
9位:山梨県富士吉田市
10位:福井県敦賀市
これらの市町村がふるさとだ、という人は、ほとんどいない。だから、ふるさと納税では、たいていの人は、ふるさとに納税していないのだ。ふるさと納税は、ふるさと非納税である。
特に、地元がふるさとである人にとっては、問題だ。納税しないことで、地元の財源を奪い、地元を貧しくするからだ。そのせいで、保育園や地元サービスに回す金が足りなくなる。「保育園が足りない、保育園が足りない」と文句を言っている人も多いが、そのわけは、人々がふるさと納税なんかをして、地元の金を奪っているからだ……ということも一因なのだ。
ふるさと納税は、地元への非納税であり、地元の貧困化である。それで「肉をもらって嬉しいな」なんて言っているのでは、タコが自分の足を食っているようなものだ。

【 関連サイト 】
朝日新聞も社説で批判している。
→ (社説)ふるさと納税 ゆがみ拡大 放置するな:朝日新聞デジタル
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※ 記事によると、「昨年度の寄付総額は9654億円」とのこと。これほど巨額の金が、「おいしい牛肉」などに化けてしまっている。その一方で、科学博物館では、1億円の光熱費に四苦八苦している。いかに馬鹿げていることか。博物館の所蔵品を食ってしまうようなものだし、ほとんど野蛮人だ。