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読売新聞が報じている。用語は「ギガキャスト」だが。
トヨタ自動車は4日、一体成型で大型鋳造部品を作る新技術「ギガキャスト」を、2026年に発売する次世代電気自動車(EV)に投入する方針を明らかにした。米テスラが採用する工法で、日本企業が本格的に導入するのは初めて。
ギガキャストは、従来は多くの部品と工程でつなぎ合わせていた車体パーツを、一度の鋳造で一つの部品として製造する技法。現在は86個の部品を33工程で製造しているEV「bZ4X」の後部パーツを1部品・1工程に集約できるという。
( → トヨタ、EV部品を一体成型へ…「ギガキャスト」米テスラも採用 : 読売新聞 )
トヨタは6月の時点では「ギガプレスを不採用」と決めていたようだ。本サイトでもそれを揶揄したことがある。
→ 東芝家電の失敗と再建: Open ブログ
それから2カ月もたたないうちに、方針をあっさり転換して、ギガプレス「不採用」から「採用」へと、正反対の方向に転じたわけだ。
※ もしかして、本サイトで批判したのが、聞こえたか?
この間に大きく変わったのは何かというと、プレス機のメーカーであるリョービが、ギガプレスの機械を開発・販売したことだ。これまでにない 6000トン・クラスのプレス機を新規開発したそうだ。これだと、テスラや中国のギガプレスの機械と比べても、少し劣るぐらいで済む。
→ EVの生産革命がいよいよ本格化、リョービの参入でギガキャスト採用が加速する
去る7月11日、自動車アルミ部品大手のリョービ株式会社は、いわゆる「ギガキャスト」による大型車体部品の一体成形に乗り出すことを正式発表した。ギガキャストは、先日トヨタ自動車が次世代EV専用車への採用を発表して注目を集めたばかり。大手サプライヤーのリョービが参入することで、今後発売される次世代EVを中心にギガキャストを採用したクルマが続々と登場することは間違いなさそうだ。
へえ。リョービが参入するんだ。どうせ参入するなら、とっくの昔に参入してもよさそうなものだが、遅れに遅れて、今になってようやく参入することになったようだ。(それができるのなら、3年前にやっていれば良かったのに。経営判断が遅すぎ。)
それでもまあ、トヨタとリョービの組み合わせで、かろうじて間に合ったようだ。(全部に間に合うかどうかは知らないが、トヨタの始める 2026年以後のプラットフォームの少なくとも一部には間に合う。)
一方、日産はどうするつもりでしょうねえ。EV 専用プラットフォームを開発済みで、それで統一することを決定済みであるようだが、そいつはギガプレスではない。となると、このままでは、トヨタやテスラに比べて圧倒的に劣ってしまう。それではまずい。としたら、今から大あわてで、リョービの機械を購入するか? しかしリョービの機械も予約が取れないかもしれないぞ。
日産は当面、予定通りにしておいて、2028年ごろからギガプレスに転じるのかもね。
だが、日産の最大の問題点は、現行のアリアの生産がひどく遅れていることだ。いまだに月間販売台数が 1000台でしかない。当初の予定を大幅に下回っている。ギガプレスどころか、もっと広範な範囲で、トラブルが続出しているのかも。
※ それでもまあ、bZ4X のトヨタよりはマシだが。また、いまだに手も足も出ないホンダよりはマシだが。
【 関連サイト 】
→ トヨタも認めた新技術ギガキャストの衝撃 JFE社長「大きな問題」:日経
製鉄会社は、大ショックであるようだ。ギガプレスでは、アルミが使われるので、鉄鋼は使われない。鉄鋼会社は売上げが激減してしまう。下手をすると、製鉄会社はみんな倒産かも。
