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断熱雨戸で窓を閉めきるようにしたら、近年は夏の暑さが和らいだ……と去年も記した。
→ 九月なのに暑い(2022年): Open ブログ
今年も同様だ。今年はひときわ暑さがひどかったようだが、少なくとも屋内にいる限りは、冷房なしでもたいして暑くない。冷房も、以前はまともに効かなくなるぐらいの暑さだったのに、それよりずっと高い外気温のときでも、ちゃんと冷房が効く。
ただし、今年は一工夫した。「断熱雨戸を閉めきる」だけでなく、冬用の断熱材も併用したのだ。場所によって異なるが、発泡スチロールを使ったところもあり、厚い布地のカーテンを使ったところもある。いずれにせよ、断熱雨戸は閉めきりなので、熱線や光線は遮断されている。室内では、LED または蛍光灯の電力が使われるが、たいした電力ではないから、熱はほとんど生じない。
ともあれ、こうして断熱効果を十分に高めたので、今年の夏はあまりたいしたことはないと感じられる。エアコンの使用量も(例年比で)激減したので、電気代が大幅に低下した。
やはり、読者におかれましても、断熱雨戸と断熱材を使うことを、お勧めしたい。
なお、断熱材は、冬の断熱材とも共通する。冬の断熱材については、前にシリーズで詳しく述べた。そちらを参照。
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[ 付記 ]
コンクリートだと、厚いコンクリートが蓄熱するので、夜中になってもずっと暑いままで、大変だ……という話がある。
多摩ニュータウン(東京都)で、昼過ぎに最高気温36.4度になった日に、室温がどう変化するかを測定しました。外気温は翌朝の午前5時前に24.1度に下がりました。これに対して集合住宅の最上階の部屋は、午後5時半にこの日最高の32.8度にまで上昇し、翌日午前5時にも32度とほとんど変わりませんでした。中間階の部屋も30.9度までしか下がりません。
断熱されていないコンクリート製の建物の中は、外に比べて夜間が圧倒的に暑いのです。コンクリートは石と同じで熱を蓄えるので、昼間に吸収した熱を一晩中部屋に出し続けます。
( → 自宅での熱中症なぜ夜に?上の階ほど重症化の懸念も 有効な対策は:朝日新聞 )
コンクリートは熱を蓄える。なるほど。石焼き芋と同じだな。コンクリートのマンションや団地に住む人は、人間が石焼き芋になるわけだ。大変ですね。
木造住宅って、案外、快適なんだ。マンションは、快適にすることもできるが、電気代が大変そうだ。
……と思ったが、意外なことに、そうではなく、マンションの方が夏の電気代はずっと安いらしい。
→ マンションの電気代はどのくらいが平均?節約方法と契約時の注意点
マンションで暑くなるのは、建物全体の外側だけで、建物の内部では熱が遮断されているから、外の熱はあまり入ってこないようだ。
ひるがえって、断熱性の悪い木造住宅だと、外熱が入り放題で、室温が暑くなるようだ。
まあ、それだからこそ、断熱雨戸が重要になるんだけどね。
[ 余談 ]
それとは別に、気づいたことがある。南面に、庇がないまま、直射日光を浴びている(遮光カーテンやブラインドだけを使っている)窓が多いことだ。これだといかにも室温が上がりそうだ。
一方で、最近になって近所で建てられた新築の木造住宅は、みんな北側の窓が小窓になっている。西側も同様であることが多い。
これだと、断熱性はいいが、採光や通気は悪そうですね。……といっても、発泡スチロールで閉めきっている部屋がある私としては、偉そうなことは言えないが。(でも発泡スチロールを外せば、いくらでも通気は良くなる。春秋はそうできる。)