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日産スタジアムが遊水地になっている、と紹介したことがある。
→ 新横浜の遊水地: Open ブログ
この遊水地は、そばを流れる鶴見川の洪水対策としてある。
この鶴見川だが、日産スタジアムの下流側では、河川敷のところどころに大木が生えている。こんな感じだ。
https://x.gd/8CYP3
高さは3メートルほど。幹の直径が 30cm ぐらいなのはざらにあり、大きなものでは幹の直径が 50cm 以上にもなる。樹種は、たぶん、ブナの木だ。(似て非なる別の木かもしれないが。) とても大きな大木なので、樹齢は 30年以上はありそうだ。
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さて。このような大木がいっぱい生えている。上の画像では、数はそれほど多くないように見えるが、撮影日が数年前であるせいだ。今ではこれよりもかなり多くの樹木(それも大木)が目立つ。
しかし、このような大木が河川敷にあると、肝心の洪水予防効果に支障が出る。それはまずい。下手をすると、流れが悪くなったせいで、水があふれて氾濫してしまうかもしれない。最悪の場合、堤防の決壊となり、周辺が水没しかねない。
※ 堤防の反対側(住宅地側)には、コンクリの護岸がないので、氾濫したあとでは、堤防は一挙に決壊する恐れがある。
困った。どうする?
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それには、困ったときの Openブログは必要ない。解決策は、馬鹿でもわかる。これらの大木を伐採することだ。
では、誰が伐採すればいいのか? もちろん、国交省の河川担当者だ。では、彼らに注文を付けるべきか? もちろん、「イエス」だ。
「だったら、こんなブログでグダグダ言っていないで、国交省に注文しろ。この間抜け野郎」
と読者は思うだろう。それは、ごもっとも。
だから、国交省に注文しました。ネットで受け付けているので、注文を付けた。
すると、どうなったか? 回答が来ました。簡単に言えば、
「はい。そうします。ただし予算に限りがあるので、毎年少しずつ」
とのことだ。
※ 現状では本決まり(正式決定)ではないが、その方向で動きます、とのことだ。
以上で、(河川敷内の大木について)ご報告を終えます。沿岸の人々向けに、情報提供。
[ 付記 ]
要望と回答は、以下の通り。(一部抜粋)
要望:
綱島駅の西側では、直径 50cmもある大木(樹齢 50年?)があるほどで、たくさんの太い樹木が放置されている。これでは洪水のときに流れが阻害されて、洪水予防の効果がそがれる。樹木はなるべく伐採してほしい。
回答:
この度は鶴見川へのご連絡をいただきありがとうございました。
現在、限りある予算の中で、堤防除草や護岸等様々な河川管理施設の補修、河川管理施設に影響を及ぼす樹木の伐採、ゴミ収集、側溝清掃等、河川の維持管理を出来る範囲から順次行っております。
このような中で高木等大きな樹木や広範囲の樹木の伐採になりますと、年間少量ずつの対応となりますが、伐採に向けて検討して参ります。
また、河道内の樹木の伐採は大きな費用が必要になることから、洪水の流れに影響がない範囲で、河川が持つ自然など環境上残すことが望ましい樹木などの検討もしつつ、洪水の流れに支障となる樹木の伐採にかかる費用について、今後も引き続き予算要求等をして費用の確保に努めて参ります。
京浜河川事務所河川相談室事務局
文章が下手くそで、要領を得ないのは、ご愛敬。役人のくせだろう。まあ、言いたいことはわかるので、これで合格としておこう。
ちゃんと声を聞いてくれるのは、とても良い。真面目に仕事をしてくれる役人もいるんだね。
[ 補足 ]
今回は、鶴見川だったが、他の河川でも、同様に「河川敷に大木が生えたまま、伐採されずにいる」という事例はあるだろう。そういう場所では、国交省の河川事務所に連絡するといいだろう。ネット上の「ご意見承ります」という箇所に投稿すればいい。