2023年06月23日

◆ 朝日新聞の値上げ

 朝日新聞が値上げしたが、値上げ幅が大きすぎる。

 ──

 昨今の物価上昇の中で、朝日新聞も値上げした。5月1日から 500円値上げして、朝夕刊セット版は 4,900円。読売新聞は値上げしていないので、客を奪われるかもしれない。

 実は、新聞業界はいずれも衰退の一途だ。すでに朝日新聞は(一時的に)大赤字という記事がある。
 21年6月の株主総会に報告した20年度決算や個別の事業報告についての詳報。同決算は、創業以来最大の458億8700万円の大赤字を出して業界の注目を浴びた。
( → 創業以来最大の赤字:朝日新聞社で今、何が起きているのか | nippon.com

 ただしこれは一時的で、その後は回復したようだ。
  → 朝日新聞社の連結決算、2年ぶり営業赤字 純損益は黒字を確保:朝日新聞デジタル

 一方、新聞の購読数の長期的な急降下という問題もある。
 
( → 1年で200万部減「新聞離れ」は止まらず 「一般紙」は15年後に消える勢い(亀松太郎) - 個人 - Yahoo!ニュース


 このままでは新聞が消滅してしまいそう。それでは有益な情報の入手がしにくくなってしまう。そいつは困る。何とかならないか? 

 ──

 そこで、困ったときの Openブログ……と言いたいところだが、さすがの私も、そんな魔法のようなアイデアはない。新聞業界の衰退は、長期的にはいかんともしがたいものであって、うまいアイデアで一挙に改善という具合には行かない。
 それでも、何とか、衰退を遅らせるための手を考えよう。

 まず、原則的には、次のことがある。
 「今は紙よりもデジタルの時代だ。通勤電車で新聞を読むよりは、スマホを見る。ならば、そういう時代に対応する必要がある。今さら紙の新聞にこだわるべきではない」

 ここから、次の結論が出る。
 「値上げするなら、ついでに、デジタル版を無償提供せよ。読売はすでにそうしているのだから、朝日もそうすればいい」

 このことには、二つの意味がある。

 (1) セット料金
 デジタル版とのセット料金によって、値上げ感を緩和することができる。4400円から 4900円に値上げしても、いっしょにデジタル版も付いてくるなら、損をした感じが薄らぐ。ただし、世の中にはデジタル機器を使えない高齢者もいるから、その人たちにとっては不評になるかもしれない。そこで、本体の値上げにともなって、デジタル版のオプション価格を、200円に値下げすればいい。つまり、こうだ。
  ・ 紙だけ    …… 5000円
  ・ 紙 + 電子 …… 5200円
 こういう感じだったら、値上げの悪印象が減る。

 (2) 子供へ
 「デジタル版をスマホで読む」という週間を、子供に植え付けることができる。子供のころからデジタル版の朝日新聞を読み続けていれば、大人になってからも朝日新聞を読み続けてくれるだろう。子供のころの習慣が大きいからだ。
 子供は、親の金で購読した新聞を、子供の解きに読み続ける。それで習慣が付いたなら、大人になってからも、新聞を読み続けてくれる。好循環が続く。
 一方、親が新聞を読まないと、子供も新聞を読まない。こうなると、好循環が成立しない。
 だから、家庭内で好循環を続ける必要があり、そのためには、「紙でなくデジタル版を家族で共有する」というシステムが必要なのだ。そこで、「紙とデジタルのセット料金」という方針が役立つわけだ。

 ──

 なお、朝日のサイトは、スマホで読むのにはあまり適していないように見える。検索性が悪いというか、一覧性が悪いというか。紙の新聞ならば、重大記事を大きな見出しで判断して、うまく必要な記事を読めるのだが、スマホだと、どうも必要な記事にうまく到達できない感じだ。
 スマホ専用のガイドページを作った方がいいと思う。スマホ専用の整理部を作って、見やすく設定するとよさそうだ。
 星 ★★★ によって記事の重要性のランキングを付けてもいいだろう。

 ──

 ついでにもう一つ。新聞社やテレビ局が合同で、単一のニュースサイトを立ち上げるべきだ。現状では、Yahoo がそれをやっているが、そのせいで、広告収入を Yahoo に吸い上げられてしまっていて、マスコミの各社の取り分が大幅に減ってしまっている。これでは商売になるまい。Yahoo ばかりが儲けて、他社はどんどんつぶれてしまうことになる。ひどいものだ。

posted by 管理人 at 23:18 | Comment(0) | 一般(雑学)6 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

  ※ コメントが掲載されるまで、時間がかかることがあります。

過去ログ