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自衛隊ヘリ墜落の件については、前に言及した。
→ 陸自ヘリコプター墜落 .1: Open ブログ
→ 陸自ヘリコプター墜落 .2: Open ブログ
→ 陸自ヘリコプター墜落 .3: Open ブログ
そこでは「原因はダウンバーストだろう」と推定していたが、今回のフライトレコーダーの分析では、そうではないらしい。
5月3日にフライトレコーダーを回収して、5月11日ごろから分析を進めて、5月24日には一応の報告が出た。
「声の録音からすると、機体の異常(不具合)らしい」
とのことだ。
墜落の直前にエンジンの出力が急激に低下していたことが関係者への取材でわかった。海底から回収されたフライトレコーダーに録音されていた機長らの音声記録から判明した。事故は機体の不具合が発端で起きた可能性が高まった。
関係者によると、フライトレコーダーには、同機のエンジンが異常な音を立て、機体のトラブルを知らせる警報音も鳴る状況が記録されていた。エンジンの出力が下がる中で、操縦席に並んで座る機長と副操縦士が高度を保とうと声を出し合う様子も残されていた。
エンジンに不具合が起き、操縦席から対応すると伝えられた機内の隊員の1人が「はい」と答えた声も記録されていた。機体はその直後に海面に墜落したとみられ、「あっ」という声を最後に音声は途絶えたという。
機体に異常が起きた場合に無線で宣言するエマージェンシー(緊急状態)は確認されておらず、機長らが機体の制御に追われていた可能性がある。
( → 陸自ヘリ墜落直前、エンジン出力が急低下…フライトレコーダーに機長ら対応の音声記録 : 読売新聞 )
最後の一段からわかるように、「メーデー、メーデー」の発声はなかったようだ。また、管制塔の連絡もなかった。……いずれも、かなりおかしな状況にある。
本来ならば、フライトレコーダーで、機器の状況の記録も見るべきなのだが、その分析はいまだに進んでいないらしい。もう随分、日数がたっているのだが、いまだに解明が進んでいないのだから、自衛隊は何をやっているんだ。フライトレコーダーが機械的に役立たずだったのか? あまりにも呆れた人的状況(後述)なので、恥ずかしくて、口を開けないのか? ……どうも定かでない。ろくに情報を公開しないし、困ったことだ。あれだけの大事件だったのに。
※ 今回の銃撃事件についても、先のヘリコプター墜落事故と同様に、真相はなかなか公開されないかもしれないぞ。防衛省の隠蔽体質。
[ 補足 ]
あとでよく考えると、機上の自衛官の対処は、かなりデタラメである。エンジン不調ならば、それ相応のふるまいをするべきなのに、やるべきことをやっていない感じだ。あまりにも対処がひどいので、自衛隊は恥ずかしくなって、事実を打ち明けられないのかもしれない。
「お前ら、普段から何をやっているんだ!」
と指弾されたくないせいで。