2023年05月18日

◆ 赤色のハザードランプ

 ハザードランプは黄色だが、赤色のハザードランプがあるといい。赤色の尾灯の点滅。

 ──

 現状では、ハザードランプは黄色だ。ウインカーを兼用しており、黄色のランプが点滅する。
 これだけでなく、赤いランプ(夜間走行ランプ・ブレーキランプ)も点滅することで、ハザードランプとなるといい。規定を改めるわけだ。

 理由は二つある。
 第1に、ウインカーの点滅だと、ウインカーと区別しにくい。方向転換をしようとしているのか、緊急停止中なのか、判別しにくい。
 第2に、黄色よりも赤色の方が遠くから視認しやすい。このことは、交通信号を見ればわかる。緑や黄色に比べて、赤色の方が遠くから視認しやすい。従って、緊急時には赤色の方がずっと有利である。特に、高速道路ではそうだ。(遠距離から見通しやすいことが重要になる。)

 以上のことから、ハザードランプはキーよりも赤色の方が好ましい。現状の黄色いハザードランプだけでなく、赤色のハザードランプを義務づけるといいだろう。
 そうすれば、いざというときに、赤い三角表示板がなくても、後続車は危険状態に気づきやすい。
 もし赤色のハザードランプの義務化がなされれていたら、前項のような事故は防げていたかもしれない。

 ──

 なお、このような義務づけをした場合、次のようになる。
  ・ 新車は、最初から標準搭載する。
  ・ 既存車両は、後付けの装置を搭載する。


 では、後付けの装置とは? 「赤色の回転灯」だ。これを、リアのトランクの上に載せるか、路上に置くことで、赤色のハザードランプのかわりにすることができる。
 こういうものならば、後付けが可能なので、既存の車両にも搭載することができる。



 [ 付記1 ]
 次の心配がありそうだ。
 「赤色ランプを夜間走行ランプと誤認したせいで、後続しようとして、あえてそこに突っ込んでくる可能性がある」
 しかし、この混同は起こりにくい。なぜなら、赤色という点では共通するが、点滅という点では大きく異なるからだ。点滅するのなら、それは停止中を意味するのだ。そこに突っ込んでいいはずがない。
  ※ ブレーキランプ(強い赤色)と同様だ。そこに突っ込んではならない。
  ※ 赤色のハザードランプは、ブレーキランプと同じく、強い赤色とする。

[ 付記2 ]
 赤色の回転灯は、現状では、警察や消防用などの緊急車両だけが使用を許容されている。
 一般の車両に使用が許容されている回転灯は、紫のものだけだ。赤はない。
   → 「赤灯」は緊急車両、「紫灯」は…? クルマの回転灯全5色、その色ごとの用途とは
 しかし、紫では視認性が悪い。遠くからではよく見えない。後続車に「止まれ」と警告する能力が著しく低い。

 赤色の回転灯の使用が許可されているのは、警察や消防用などの緊急車両だけだ。そういう限定があるのは、ハザードランプとしての赤色ランプを、警察や消防用などの緊急車両の使用との混同を防ぐためだろう。
 だが、警察や消防用などの緊急車両は、動く車両だ。一方、ハザードランプとしての赤色ランプは、停車している車両が使うもので、動いていることはない。したがって、混同の恐れは少ない。だから、ハザードランプとしての赤色ランプを認めるべきだ。

 そもそも、どちらかと言えば、緊急停止中の車の方が重要度が高い。高速道路で視認してもらえないと、前項のような大事故が起こるからだ。その意味で、市街地におけるパトカーを認知してもらう度合いよりも重要性が高いのだ。パトカーの赤色灯など、まわりの車が気づかなくても問題は少ないが、高速道路のハザードランプは、気づかないと大惨事になるのだ。(前項のように。)
 だから、停止中の車にこそ、赤色のハザードランプを認めるべきだ。パトカーや消防車は? 赤色ランプの個数や輝度を高めることで、喚起力を高めればいい。別に、赤色を独占する必要はない。





[ 付記3 ]
 ついでだが、当面の対策も考えられる。
 赤色の回転灯があれば、それを使えばいい。(赤い三角表示板も併用する。)
 赤色の回転灯がなければ? その場合には、人力でやることが可能だ。スマホには、「スマホを懐中電灯にする機能」というのがある。(やり方がわからなければ、ググればいい。)
 そうしてスマホを懐中電灯した状態で、スマホを腕で左右に振る。このことで、後続車に存在性と減速を喚起する。これは、工事現場の保安要員が手旗信号を送るようなものだ。
 あるいは、スマホの手前に手を置いたり外したりすることで、スマホの光が点滅しているように見せかけることができる。このように点滅状態にすることが、危険性を告知するためには最適かもしれない。

 ※  GIF 画像で赤色の全面表示を点滅させる、という方法も考えられる。ただしこれだと照度不足になりそうだ。照度の点では、懐中電灯モードが強力だろう。

posted by 管理人 at 21:33 | Comment(2) | 自動車・交通 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ハザードランプのスイッチオンで、装着が義務化されているされているハイマウントストップランプも連動して点滅させるように法改正するのが費用対効果が高そうな気がします。
Posted by 愛読者 at 2023年05月19日 11:33
> ハイマウントストップランプも連動して点滅させる

 なるほど。それはいいですね。
 ただし、ハイマウントストップランプが義務化されている対象から、バスは除外されている。
  https://yamadabody.jp/blog/products/ranpu/high-mount-stop-lamp/

 したがって、今回のバス衝突事故を防ぐには足りない。やはり尾灯の点滅は不可避だろう。特に、バスでは。

 ※ バスは、ハイマウントストップランプを置く場所がないのかも。リアウィンドウだと、位置的には高すぎるのかな。そこでも、ないよりはマシだが。
Posted by 管理人 at 2023年05月19日 12:11
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

  ※ コメントが掲載されるまで、時間がかかることがあります。

過去ログ