2023年04月21日

◆ 疲れを取る方法

 疲れを取るには、どうすればいいか? 「休めばいい」というのは間違いだ。

 ──

 「疲れを取るには、休めばいい」と思いがちだが、間違いだ。


 (1) 肉体的疲労

 肉体的疲労を取るには、単に休んでいるだけではダメだ。次のようなことが有効だ。
  ・ 筋肉を揉む
  ・ 軽い負荷の運動をする


 特に、後者が大事だ。
  ・ 足ならば、散歩する。
  ・ 肩ならば、軽い投球をする。
  ・ 腕や上体ならば、軽く動かす。
  ・ 全身でラジオ体操をする。

 このように軽い運動をすることで、疲労回復が早まる。

 逆に言えば、ずっと寝ていると、筋肉が固くなりがちであり、疲労回復が遅れる。


 (2) 頭脳の疲労

 頭脳の疲労はどうか? 肉体と同じように、「軽く頭を働かすといい」と思う人もいそうだが、実は、これはダメだ。
 頭脳の疲労の回復に最も有効なのは、「睡眠」だ。これこそが最強である。ひるがえって、「軽く頭を働かすといい」というつもりで、テレビ鑑賞やネット閲覧などをしていると、疲れがなかなか取れない。全然取れないのではないが、取れる効果が著しく下がる。

 なお、「睡眠」でも、効果があるのは次の二つだ。
  ・ 夜の睡眠時間を延ばす。
  ・ 昼間の昼寝。


 睡眠時間を延ばすには、早寝が有効だ。起床時間は決まっていることが多いので、早寝によって、睡眠時間を延ばす。そして、睡眠時間の延びた部分で、疲労回復が著しく進む。
 たとえば、普段は7時間睡眠をしているとしよう。頭がクタクタに疲れているときには、睡眠時間を8時間ぐらいに延ばす。すると、7時間ぐらいで目が覚めかけて、うつらうつらとするが、このときは肩がクタクタに疲れていることが 自覚される。そのまま二度寝をすると、また眠ってしまうが、8時間ぐらいたつと目が覚める。そのとき、さっきはクタクタになっていた肩がいつしかすっかり軽くなっている。つまり、7時間目から8時間目という時点で、疲労回復が大幅に進む。最初の7時間は、生物学的に必要な睡眠時間だが、余分に追加された1時間は、頭の疲労回復のために使われる睡眠時間だ。この追加部分で、頭の疲労回復が大幅に進む。

 昼寝はどうか? 疲れが溜まった状態で、その直後に昼寝をすると、疲労の蓄積を予防できる。
 また、疲労回復がなかなか進まないときには、仕事を休むだけでなく、昼寝をするといい。単に仕事を休むだけでは、疲労回復は進まない。無理やりにでもいいから、横になって、眠ることが大切だ。この意味で、仕事場に仮眠室があると、とても良い。
 なお、睡眠時間は、せいぜい 30分ぐらいだろう。それ以上眠るのは、かえって状態低下をもたらしがちだし、生活リズムが狂ってしまうようだ。(同様にアドバイスをする人が多い。ネット上にも記述がある。)

 ともあれ、本項は後段の話が大事だ。単に仕事をしないで休むだけでなく、きちんと昼寝をして睡眠を取ることが有効だ。これがけっこう有効なんですよ。疲労がすごく蓄積したときには。
 


 [ 付記 ]
 肉体と頭脳では、疲労回復の仕方がまったく異なる。それはなぜか?
 理由は、生理組織の違いだ。肉体の疲労は、筋肉の疲労であり、頭脳の疲労は、神経の疲労だ。どちらも生理的に「修復」の機構が働くのだが、その「修復」の仕方は原理がまったく異なる。(詳細説明は専門的になるので、ここでは記さない。)
 要するに、原理がまったく異なるから、対策もまったく異なるわけだ。
 
posted by 管理人 at 19:00 | Comment(1) |  健康・寒暖対策 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
 最後に [ 付記 ] を加筆しました。
Posted by 管理人 at 2023年04月21日 23:30
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