2023年04月10日

◆ 太陽光発電の資源量

 太陽光発電の資源量はどれだけか? 世界的には十分にあるが、狭い日本では需要を満たすだけの発電量を得られるか?

 ──

 この話題は、ここ数日のコメント欄で話題になっていたので、調べてみた。

 まず、ネットでググると、情報を得ることができる。太陽光発電の資源量については、次のように検索できる。
 → https://x.gd/wtBFD

 ここで、いくつもの資料を見出すことができるが、特に次の文書が参考となる。
 → 東大の研究報告
 (これは東大の独自のデータだ。他のデータは、たいていが NEDO に依拠する。つまり、Wikipedia のデータと同様である。)

 この東大の研究報告によると、こうだ。
 「日本の太陽光発電の潜在量は莫大だが、技術的に可能な発電量は、先進国中で唯一、供給が需要を下回る」
 つまり、最大限に努力しても、供給は実際の需要(消費量)をまかなえない。不足する分は、太陽光発電以外(風力や火力や原子力など)でまかなうしかない、ということになる。

 ──

 ただしこの研究報告は鵜呑みにはできない。なぜなら、この試算には前提が付くからだ。その前提は、「農地には手を付けない」「農水省の管轄には手出しをしない」ということだ。具体的には、「耕作放棄地で太陽光発電をしない」ということだ。

 一方、私の提案は、その逆だ。「耕作放棄地で太陽光発電をする」ということだ。この方式なら、莫大な平地を利用できるので、大幅な太陽光発電が可能となる。需要の何倍もの太陽光発電が一挙に実現できる。ブラボー! 


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 これが結論だ。つまり、太陽光発電の資源量は十分にある。需要をはるかに上回る資源量がある。ただしそれは耕作放棄地を利用することが前提だ。

 なのに、政府も、東大の研究者も、莫大な耕作放棄地を利用しないことを前提としている。せっかくある太陽光発電の好適地を、草ぼうぼうのままにして、何にも使わない未利用地とするだけだ。これでは莫大な無駄が生じるだけだ。かくて、馬鹿なことをやっているせいで、電力不足になる。
 これはいわば、自分で自分の首を絞めているせいで窒息するようなものだ。それでは苦しくなるのは当り前だ。電力不足のときに、あえて「発電するまい」というふうに努めていれば、電力不足になるのは当り前だ。

 結局、太陽光発電の電力が不足するか否かは、「政府や研究者が、おのれの愚かさに気づくかどうか」で決まる。
 たいていの人々は、自らの愚かさに気づかない。裸の王様の、愚かな民衆のようなものだ。自分の頭が曇っていることを理解できないので、自分の目で見ているものを信じられないのだ。白を見ても、黒だと思い込む。目の前に大量の土地が余っているのを見ても、「この土地は利用できないのだ」と思い込む。そういう勝手な思い込みのせいで、余っている土地に手を付けない。

 要するに、馬鹿丸出しのことをやっていれば、馬鹿げた結果になる。そういうことだ。



 [ 付記 ]
 太陽光発電の発電量は、耕作放棄地を利用することで十分な発電量を確保できる。(上記)
 さらに、別の方法を加えることもできる。「農地の作物の上に、太陽光パネルを縞状に配置する」という方式だ。
 これは、農業生産と太陽光発電の混合方式だ。太陽光の半分で発電をして、半分で農作物を生産する。
 これならば、農業と太陽光発電とを、共存させることができる。
 この場合は、太陽光発電の発電量は、土地面積あたりでは半減するが、農業生産は生産量が半減しない。(土地の利用料は従来通りである。太陽光の照射量は半減するが、太陽光の照射量はもともと十分なので、半減したとしても、農業生産の量[収穫量]は、少し減るだけで済む。)
 このような混合方式を取れば、太陽光発電の利用可能面積は飛躍的に増える。結果的に、需要の何倍(または何十倍)もの太陽光発電が可能となるだろう。

  ※ 余った電力を使えば、水素生産をすることもできる。前項末で述べた通り。

posted by 管理人 at 23:31 | Comment(0) |  太陽光発電・風力 | 更新情報をチェックする
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