今日は統一地方選。マイナカードだけで投票できるか?
※ 【 重要 】 の箇所を挿入しました。
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「投票券なしでも、マイナカードだけで、投票できるか?」
これを調べるために、投票所に行った。
その結果は?
「投票券の再発行の形で、投票できる。その分、余計な手間がかかる」
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最初は、「投票券はありますか?」と聞かれたので、「あるけど使いたくない」と答えたら、「使わなくちゃ駄目です」と言われた。「マイナカードの投票は、投票券を忘れた人のためだけなので」と。
「じゃあ、忘れたことにします」と言ったら、「だめよ」と返事。
「それなら出直してきます」と退出した。
退出して、再入場。
「投票券をなくしてしまいました。マイナカードで投票します」
「じゃあ、ここに住所氏名を書いてください」と紙を渡された。
「住所氏名なんて、マイナカードの表面に書いてあるんでしょ。そんなのを書かせるのは意味がわからない」
「でも規則なんです。書いてください」
「馬鹿げた規則だから、認められない。どうしても書かせたいのなら、このカードを見て、あなたが書いてくれ」
「うるさい客だな。しょうがないから、言うことを聞いてやる」(内心の声)と思ったらしく、書いてくれた。
その後、紙に書いた内容で、パソコンに入力して、データチェックしている。整合状態を確認して、投票券を再発行してくれた。この投票権を持って、窓口に行くと、以後は普通に記入用の票を渡してくれた。
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以上では、投票券の再発行のところで、人力で入力する(ICカードリーダーは使わないで打鍵する)のが、馬鹿馬鹿しい。(ICカードリーダーを使って)マイナカードと暗証番号だけで投票できるようにするべきだ。全然、電子化されていないね。何をやっているんだ。マイナカードを導入しても、全然、電子化が進んでいない。結局、従来通りの紙でやる投票に一本化されていて、マイナカードの利用は遠回りの脇道が用意されているだけだ。ちっとも便利になっていない。
ゴミクズなデジタル政府。
あなたも試してみよう。本記事を書いたのは午後4時。まだ投票所は開いているぞ。
※ 「そんな意地悪なチェックをするのはおまえだけだろ」
とお思いでしょうが……
そりゃそうだけど、だから、この記事を書いたんです。
《 加筆 》
そもそも投票券には、「この投票券がなくても投票できます」と書いてあるのだから、私はその記載通りに行動してだけだ。何も悪いことはしていない。指示通りに行動しただけだ。むしろ、「マイナカードの推進」という政府の方針に従っただけだ。
仮に、私の行動が悪いことであるなら、「病院では健康保険証のかわりにマイナカードを使いましょう」という行動も悪いことになりかねない。それでは変でしょ。矛盾する。
【 重要 】
今回の調査では、重要なことが判明した。
「 ICカードリーダーは、自治体に普及していない」
ということだ。つまり、
「政府がいくらマイナンバーカードの普及を声高に唱えて、国民にカードを普及させても、そのカードを利用する体制が、公的機関には備わっていない」
ということだ。
せっかく2兆円ものマイナポイントをかけて国民に普及させたのに、そのカードを利用する体制が、公的機関には備わっていないのだ。宝の持ち腐れ。これでは何のためにマイナカードを普及させたのか、意味がなくなってしまう。せめて、2000億円ぐらいをかけて、 ICカードリーダーを自治体に提供すれば(というか自治体が自腹で購入すれば)、自治体でマイナカードを利用できるようになる。なのに、その肝心のことをやっていないのだ。
「頭隠して尻隠さず」というのとは違うが、「画竜点睛を欠く」よりももっとひどい。最後の一筆を欠いたために、全体を台無し(無効)にしてしまう。馬鹿丸出しとはこのことだ。
まあ、将来的には、少しずつ ICカードリーダーは普及していくのだろうが、別に、大金を必要とするわけではないし、やろうとすれば今すぐにでもできる。なのに、できることをやらないとしたら、やる意思がないだけだ。
「政府には、マイナンバーカードを利用する気が、さらさらない」
「デジタル庁は、デジタル方面の政策を実行する能力が、まったくない」
「政府はデジタル関係で脳死状態に陥っている」
こういうことが判明したわけだ。石器時代みたいなものである。政府の頭は、半導体どころか石器状態だ。
【 追記 】
デジタル化がされていないことについては、理由の見当が付いた。こうだ。
「デジタル化するためには、ICカードリーダーを用意する必要があるが、そのための機器購入のための金がないので(貧乏なので)、ICカードリーダーを設置できなかった」
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以下は、細かな話。(読まなくてもいい。)
ちなみに、区内の投票所数を調べたら、約 40もあった。これだけ多数の投票所があると、ICカードリーダーも約 40ほど必要だ。費用で4万円。その金を捻出できなかったのだろう。(貧乏だなあ)
もともとデジタル装置は、ただのノートパソコンだ。それに付ける ICカードリーダーは、区役所内のものを転用してもいいし、投票所(小学校)にあるものを転用してもいい。なのに、区役所内にも小学校にも、ICカードリーダーは存在しないのだろう。(もしあれば、日曜日なので、一時的に取り外して転用することは可能だ。なお、ソフトのインストールの必要などはない。)
一方、期日前投票の投票所は、広い区内にたったの3つしかない。40に対して、3だけだ。これほど少ないのであれば、ICカードリーダーを用意することができるのだろう。だから、期日前投票の投票所では、マイナンバーカードにうまく対応できるらしい。(未確認だが、ネット上の情報では、「マイナンバーカードされあれば大丈夫」と広報している自治体が多い。)
2023年04月09日
過去ログ
https://www.city.sanjo.niigata.jp/soshiki/somubu/johokanrika/service/4656.html
https://www.digital.go.jp/assets/contents/node/basic_page/field_ref_resources/45d77db5-c2c2-49ae-9a61-0dfe0265babe/e6255ae1/20230301_policies_mynumber_local-government-mynumbercard-user-list_outline_06.pdf
少なくとも、市としてはマイナカード投票を推奨しているように読めますので、係(選管)の人に「それは投票場入場券を忘れた人だけの仕組みですよ!」などとはいわれないでしょうね
当日投票がどうなのか、ということを今回は調べました。
> 市としてはマイナカード投票を推奨しているように読めます
私のところもそうでした。たぶん全国共通です。だけど ICカードリーダーを設置しているところは、なさそうです。もしあるなら、政府が指示して、全国共通でやっているはずです。
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私のことを人でなしだと思う人もいそうだが、書いてもらっているときには釈明しておいた。「政府のデジタル化の調査のためなので、イヤガラセでやっているのではありません。調査結果はネットで公表しますので、ご協力ください」と。
退出時には挨拶して、「いろいろお手数をおかけしました。申し訳ありません」と頭を下げておいた。