※ 最後のあたりに 《 加筆 》 を書き足しました。結論の訂正。
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朝日新聞が報じている。
JR横浜線と相模線、京王相模原線が接続する橋本駅(相模原市緑区)。駅南口ではリニアの「神奈川県駅(仮称)」の建設が進む。市はリニア駅開業に向けて周辺を開発し、広域交流拠点とする計画を打ち出している。
( → リニア中央新幹線の新駅、周辺再開発に賛否 相模原市長選の争点に [統一地方選挙2023]:朝日新聞 )
駅前の再開発の是非が、住民の間で議論を呼んでいるそうだ。必要性はわかるが、立ち退きを強要されるのがイヤだ、ということらしい。「どこにいったらいいのか」と、まるで路頭に迷うかのような苦情を紹介している。
しかし、そんなことは金の問題だ。金を払えば、いくらでもどこにでも引っ越しできる。記事は「かわいそうに」というお涙頂戴ふうの紹介をしているが、現実には、「もっと金を寄越せ」という交渉の手口に過ぎまい。まあ、よくある話ではある。
ただし、文中の言葉が気にかかった。
神奈川県駅を含めた中間駅の停車本数は1時間あたり片道1本。一方、市は将来を見据えて上下5本の停車を想定した形でまちづくりを進めているが、住民たちは「ここに5本止まることはあり得ない」と反発している。
橋本駅に止まる本数は、どのくらいなのだろう? 1時間あたり片道1本というのは、いかにも少なすぎる。かといって、5本というのは多すぎるかもしれない。3〜4本ぐらい( 15分置きか 20分置き)ぐらいが、現実的と言えそうだ。
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そのことの根拠として、次の話題が興味となる。
「橋本駅と品川駅(= リニア発着駅)では、どちらが便利か」
という話題だ。
これについては、現状の路線案内でも判明するので、ざっと調べてみたところ、次のように判明した。
「東京西部と東京南部と川崎と横浜では、品川の方が便利なのは、23区内と川崎東部だけ」
つまり、それ以外(23区外の東京西部と、川崎西部と、横浜)では、品川の方が便利だとは言えない。橋本駅が同等以上の便利差となる。
ここでは、次のことが重要になる。
「品川から橋本新駅までは、10分ぐらいの時間と、1000円弱ぐらいのコストがかかる」
この分を込みにすると、「橋本新駅の方が便利だ」という地域はかなり増えそうだ。
とすれば、橋本新駅の利用者はかなり多くなりそうだ、と見込める。
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そう思ったのだが、この話には穴がある。というのは、次の事情があるからだ。
「新横浜駅から品川駅に東海道新幹線で行くと、10分間で
これを使うのが最善だ、という範囲がとても多くなる。特に、新横浜線ができたあとでは、なおさらだ。
東海道新幹線とリニア新幹線を乗り継ぐと、乗り継ぎ割引が生じるので、100円ぐらいはお得になりそうだ。それも考えると、わざわざ橋本駅まで行くよりは、「新横浜から品川へ行くのが早くて楽だ」という人が多くなるだろう。品川より先の東京や銀座に向かうのならともかく、品川が最終目的地であるのなら、「新横浜駅 → 品川駅」という経路は魅力的だ。
となると、橋本新駅は、あんまり人気が上がらないかもね。ライバルは、品川駅でなく、新横浜駅であったわけだ。
敵は意外なところにあり。
《 加筆 》
すみません。値段を間違えていました。420円ではなく、3,120円です。
こんなに高いと、新幹線の利用は魅力的ではないですね。
(節約できる時間は 20分。かかる費用は 2000円以上。リニア代を込みにすれば 3000円以上。遠回りするので、コスパが悪い。)
[ 余談 ]
橋本新駅の名前は決まっていない。「橋本駅」でよさそうに思えるが、名前としてはパッとしない名前だ。喜ぶのは橋下徹ぐらいだろう。(橋本奈々未ファンもいるかな。)
かといって「神奈川駅」なんてのは、野暮ったすぎて、言語道断だ。
困った。どうする?
そこで、困ったときの Openブログ。うまい案を出そう。
私の案は、「大沢駅」だ。というのは、この場所のすぐ近く(南西)に、大沢団地があるからだ。
「沢」が付くのは、丹沢にもあるように、山の谷の沢と関連するので、場所柄からも適している。また、字面もいいし、視認性もいい。これがお薦めだ。
なお、広域の地域名を使うなら、「相模原駅」がよさそうだが、この案には難がある。隣に「相模原駅」がすでにあるからだ。既存の名前は使えない。また、「相模原」は読みにくい。子供に覚えてもらうには不便だ。「原」を抜いた「相模」にしても同様だ。読めずに「あいも」「そうも」と誤読しかねない。だからこれも、そうも行かない。
( ※ あいも変わらずダジャレを言って、すみません。)
【 関連動画 】
新幹線の料金を訂正しました。