2023年03月13日

◆ トルコの震災地は復興するな

 トルコで大地震があったが、被災地は復興しない方がいい。

 ──

 トルコで大地震があった。現地の被害はひどい。ガレキの山だ。(もともと耐震設計のない、もろい建築物ばかりだったせいだ。)





 その被災地を復興したい、という地元の声がある。だが、私はこれに反対する。「被災地を復興するべきではない」と。
 その理由は、こうだ。
 「ガレキの山が大量にあるので、これを撤去するのは莫大な費用と時間がかかるので、無駄である。ゴミを片付けるために金を使うべきではない。そのまま放置して、土地を捨てる方がいい。どうせ土地はありあまっているのだから」

 では、かわりに、どうすればいいか? 次の二つを併用すればいい。

 (1) 新都市

 現地の南側と東側には、広大な農地があるので、その農地を買収して、そこに新たに都市建設をすればいい。それなら、簡単だ。




 
 図で示されているのが「カフラマンマラシュ」という地域だ。そこは灰色の都市部となっているが、その南側と東側には緑の農地が広がっているのがわかる。だからこれらの農地をつぶして、都市にすることで、新都市を建設できる。そうすれば無駄な費用と手間をかけずに済む。

 (2) 分散

 全国各地に人口を分散すればいい。多数の住居を一挙に新築するのは、建設能力の点からいっても困難だ。それよりは、全国各地に人口を分散して、空き家に住んでもらえばいい。それならすぐにでも住居問題を解決できる。
 今後の1〜2年に数十万もの住居を新築して、その後は新築をやめる……というのでは、需要と供給が瞬間的に増えてから急減することになる。それはものすごい無駄を発生させる。そういう馬鹿げたことはやめた方がいいのだ。
 上の (1) のように新都市を近くに建設するのはいいが、都市建設というのは、十年ぐらいの時間をかけて、じっくりとやるべきことだ。それが完成するまでは、全国各地で分散して暮らす方がいいのだ。

 ※ 前項の最後でも、宮城の被災地の人が横浜に移住したら、幸福に暮らせるようになった、という事例がある。

 ※ 日本でも、南海トラフ地震については、同様の方針を取るべきだ。「現地に仮設住宅を大量建設するのではなく、全国各地に分散して、空き家で暮らす」というふうに。なのに前項では、「仮設住宅の大量建設」という方針ばかりだ。間違っているね。
 
posted by 管理人 at 23:24 | Comment(0) |  地震・自然災害 | 更新情報をチェックする
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