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( ※ 本項の実際の掲載日は 2023-02-07 です。)
報道は下記。
→ 【独自】スペースジェット、開発中止決定 次期戦闘機に知見生かす
《 加筆 》
すでに正式発表がなされた。
→ 三菱重工業 国産ジェット機「スペースジェット」事業撤退発表 | NHK
→ 三菱重工がスペースジェット開発中止へ - 産経ニュース
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なお、本サイトでは、開発の当初(2007年)の時点で、「開発は無理」と否定的見解を出していた。
→ 三菱の小型ジェット機 MRJ: Open ブログ
[ 付記 ]
「 MRJ は、機体はちゃんと開発されたが、型式証明を取れなかっただけだ」
と擁護する人もいるが、これは正しくない。
「型式証明を取れなかった」というのは、「書類審査で不合格になった」ということであり、「実物を見るまでもなく設計段階で論外だった」ということだ。レベルが低すぎた。
→ https://x.gd/P7p3b
そもそも、MRJ は短時間の試験飛行をやっただけであり、それもずっと昔のことだ。その後はまともに飛行もしていない。たぶん、最初の飛行で問題点が山積みだったのだろう。「こりゃ駄目だ」「直す点が多すぎる」「ポンコツ過ぎる」と思って、その後の飛行試験は続かなかったのだろう。
要するに、機体は完成すらしていなかった。「機体はちゃんと開発されたが、型式証明を取れなかっただけだ」というような認識は、成立しないわけだ。
【 関連項目 】
MRJ が駄目だということは、「空力が技術的に駄目だ」というふうに私が批判した。
→ 飛行機はなぜ飛ぶのか?: Open ブログ
→ エクリプスECJ: Open ブログ
いずれも 2007年の記事だ。この時点で、「 MRJ は技術的に駄目だ」と私は評価していたわけだ。
尻のあたりが「尻上がり」になっている。
しかし、「尻上がり」になるということは、本項の立場からすると、非常に具合が悪い。空気の流れが尾部で上向きになってしまうからだ。
とにかく、「尻上がり」は絶対にダメだ。それが本項の説による結論だ。
現状のように「尻上がり」にすると、必要な揚力を得にくくなるので、燃費がかなり悪くなると思う。デザインの変更をして、改めて空力計算をしてみた方がいい。
また、鼻先も、下向きにするよりは、単純に真ん中でとんがっている形にするべきだ。(下向きだと、揚力にとって不利だから。)
( → 飛行機はなぜ飛ぶのか?: Open ブログ )
MRJ は …(中略)… 風を上に流す形をしている。新幹線のように。
実際、MRJ というのは、一見したところ、飛行機のデザインというよりは、新幹線のデザイン ですね。機体全体を空気のダウンフォースによって下方に押し下げるようなデザイン。
なるほど、新幹線ならば、機体を下方に押し下げるようなデザインが好ましい。で、飛行機で、そういうデザインをしたら? ……まったく、何考えているんだか。
こんな愚劣なものに国の金を投じるのは、石原銀行に都民の金を投じるのと同様だ。つまり、ドブに捨てるようなもの。
(……というか、もともと 500億円を、低脳会社の生む赤字の穴埋めのために使う方針。だいたい、本当に 500億円で済むかどうかも、保証の限りではない。こんな下らない飛行機は全然売れないかもしれないので、その場合には、赤字はとんでもない巨額にふくらむだろう。)
( → エクリプスECJ: Open ブログ )
2007年06月21日の時点で、こう予測していた。そしてまさしくその予想通りに、現実化したわけだ。