2023年01月13日

◆ 寒さ対策 .5(別案)

 寒さ対策として、お金をほとんどかけずに効果が抜群、という方法を示す。

 ──

 以下ではいくつかの方法を示す。

 プチプチ充填


 梱包用のプチプチというシートがある。空気が入ったプラスチックシートだ。


putiputi.jpg
https://amzn.to/3Qzq2ZW


 これは、断熱性能が高くて、値段も安価だ。だから、これを断熱材として使うことで、「安価で断熱性が高い」という狙いを満たすことができる。
 
 具体的には、窓の内側に、何層にも重ねて設置すればいい。3〜4cm ぐらいの厚さになるように設置すれば、断熱性は十分だろう。
 これは「プチプチを充填する」という方法だ。

 ──

 基本概念は上の通りだが、実現するには工夫が要る。なぜなら、そのままでは、プチプチはふにゃふにゃして崩れてしまうからだ。崩れるのを防ぐためには、二通りの方法で補強する必要がある。

 (1) 多層の固定

 プチプチを多層で固定する必要がある。サイズをきちんと窓枠に合わせたあとで、次のようにして固定する。
  ・ 内側は両面テープで、プチプチ同士を密着させる。
  ・ 外側は透明テープで、固く縛るように固定する。

 以上によって「プチプチの厚い壁」ができる。(透明な芯材があればいいのだが、そういうものは見つけられなかった。)

 ※ 少し大きめのサイズにして、ぎゅうぎゅう詰め込むと、隙間なくピッタリとはめ込める。


 (2) 位置の固定

 「プチプチの厚い壁」ができたら、それを窓枠に固定する。次のように。
  ・ 上下の隙間をなくすには、ポリ袋などを使う。
  ・ 「突っ張り棒」を縦に4本ぐらい設置する。


 突っ張り棒というのは、下記のようなものだ。1本 100円。(税別)
  → ダイソーが最強!?100均の突っ張り棒を大手3社で比較してみた! | 北欧家具ブログ
 
 単にプチプチを押さえるために縦に設置するなら、細くて見映えのいいセリア製がよさそうだ。
 ※ 衣服を掛けるために横に設置するなら、丈夫なダイソー製がいいだろうが、今回はその目的ではない。

 ──────────

 なお、プチプチが剥き出しのまま見えてしまうと、室内の側から見栄えがよくない。これを避けるには、次の方法がある。
  ・ カーテンを設置することで、プチプチを隠す。
  ・ プチプチの全体を半透明シートで覆う。


 カーテンならば、採光性の良いレースのカーテンでもいいし、採光性の悪い厚手の生地のカーテンでもいい。どっちでもお好みだ。いずれにせよ、プチプチは見えなくなる。

 ──

 プチプチを使う方法の美点は、透明なので、採光性が良いことだ。厚手のカーテンを掛けた場合も、カーテンを横にずらせば(カーテンを開けば)、採光性は良くなる。
 したがって、プチプチを冬以外にも取り外さなくてもいいかも。
 ただしプチプチを常時設置すると、通風ができなくなる。外気を入れたければ、冬以外にはプチプチを取り外す必要がある。
 とはいえ、夏になって、また断熱性が必要となって、また設置したくなるかもしれない。そうであるなら、春と秋だけ、プチプチを外すことになる。ただ、それが面倒なら、一年中プチプチを設置していてもいい。(通気は別の窓でやってもいい。)

 ──────────

 価格はどうか? ホームセンターのプチプチだと、幅1メートルのものが、長さ 10メートルで 800円、20メートルで 1400円、42メートルで 2200円。
 私は 20メートルのもの(直系 25cm )を購入したが、あとで思うと、失敗したようだ。厚さを十分にするほど多層にするには、42メートルのものを買うべきであったようだ。(あちこちに使えるので。)


 ※ 私はとりあえず、プチプチと両面テープと透明テープと突っ張り棒を購入したが、設置はまだしていない。両面テープはダイソーで買うのがお買い得だ。プチプチは、ダイソーでも売っているが、サイズが小さすぎるので、本項の用途には向かない。

 発泡スチロール


 「プチプチの厚い壁」を作るには、DIY(日曜大工)の手作業が必要だ。DIY の技術がない人には、面倒かもしれない。
 そういうひとは、あまり作業をしなくて済む方法として、「発泡スチロールの板を設置する」という方法もある。
 これはこれで良さそうだ。そこで私はこの方法も採用することにした。ホームセンターで発泡スチロールの板を購入した。
 サイズは 91cm×182cm で、厚さは 1cm、2cm、3cm など、選り取り見取りだが、私は 3cm のものを購入した。2cm のものを購入するつもりで出向いたのだが、現物を見ると、2cm では薄すぎて頼りない。そこで 3cm のものを購入した。2cm だと 900円弱ぐらい。3cm だと 1200円弱ぐらい。(税込)

 この発泡スチロールの板を、ナイフで適当なサイズに切って、窓枠にピッタリとはめ込めばいい。(窓枠との間に)隙間があれば、隙間にポリ袋を詰め込んで、隙間をなくす。とはいえ、隙間が生じないように、発泡スチロールをピッタリサイズに切るのが、腕の見せ所だ。少し大きめのサイズにして、ぎゅうぎゅう詰め込むと、隙間なくピッタリとはめ込める。

 ──

 この方法の美点は、手作業が簡単であることだ。発泡スチロールを、うまくサイズを合わせて切る、というぐらいの作業で済む。
 この方法の難点は、採光性が失われるということだ。閉めっきりになって、光が入らない。遮光カーテンと同様になる。冬の間は、人工照明で済ませるにしても、冬以外には、取り外すことになる。
 ただ、夏にはまた設置するのなら、一年中付けていてもいいだろう。取り外しは容易なので、好きなようにすればいい。

 ──

  《 買い方 》
 発泡スチロールの板は、どこで買えるわけでもない。私はプロ用の建材店らしい「コーナン」というホームセンターで買った。この店は素人向けではないね。デカいサイズのものしか売っていない。
 
 買うことよりも、買ったあとのことが大変だ。91cm×182cm というサイズは、普通の乗用車では運べない。大きめのワンボックスカーなら、何とかなりそうだが、それ以外の車だと、無理だ。
 自転車で運ぶしかなさそうだが、ちょっとでも風があると、風に吹き飛ばされそうになるので、完全無風の状態でないと駄目だ。また、発泡スチロールの板を梱包用の紐で結んで、仮止めしておく必要もありそうだ。(さもないと、風で吹き飛ばされて、どこかへ飛んでいってしまうかもしれない。千円札が飛んでいくようなものだ。)
 ともあれ、さんざん難儀するので、運搬するには相当の体力を必要とする。自宅のそばに店があればいいが、そうでないと、大変だ。
 設置の手作業は簡単だが、購入後の運搬が大変だ、というふうになる。

 この点を楽に済ませたければ、プチプチを使うしかないね。プチプチならば、自動車に搭載できるし、自転車の荷台にも置ける。どっちでも大丈夫。

 ※ 長さ 1メートルで直径 25〜40cm の円柱を収納できるか? そこが問題だ。2ドアの軽自動車だと困難かもね。コペンだと無理っぽい。
 ※ 冒頭の Amazon のページ を見たら、プチプチを 2,381円で買える。運送の手間を考えると、これを買うのが最適だろう。(運送代の分は 200円で済む計算だ。)

 ──

 プチプチで済むのは、開口部の上下長が 90cm ぐらいの場合だ。上下長が 180cm ぐらいあるときには、もはやプチプチを支えるための突っ張り棒を用意することはできない。両面テープで軽く留めるぐらいしかできそうにない。
 となると、180cm の場合には、プチプチを諦めて、発泡スチロールにした方がいいだろう。発泡スチロールならば、180cm にも耐えられる。




 [ 付記 ]
 本項で示した二つの方法は、窓の断熱はできるが、壁の断熱はできない。壁の断熱までやるなら、外断熱が必要となる。

 窓の場合は、狭い面積から大量の熱が逃げるので、そこをふさぐことが効果的となる。いったん窓をふさいだあとでは、もはや効率のいい方法はない。地道にコツコツと(全面的に)断熱するしかない。




 本項の話は完結していません。次項に続きます。



posted by 管理人 at 23:47 | Comment(3) |  健康・寒暖対策 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
毎日 楽しみに拝見しています。
プチプチは性能と価格面では至高の材料ですが、耐火性の面で採用しかねます。発泡スチロールは難燃性の品かどうかを確認する必要があります。部屋の中は可燃物だらけなので、目くじら立てることもないかもしれませんが、気になったので
Posted by 讃岐のご隠居 at 2023年01月14日 09:12
プチプチでやっています。2重です。両面テープで止めていて北側の窓は1年中ずっと断熱です。レースカーテンの内側に設置しているので目立ちません。防火の点はよくありませんが、レースカーテンよりはましでしょう。窓枠まで含めて全体を覆うのが重要です。隙間があると対流効果で冷気が下からピューピュー出てきます。
Posted by よく見ています at 2023年01月14日 09:34
 耐火性の話は次項で。
Posted by 管理人 at 2023年01月14日 09:57
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

  ※ コメントが掲載されるまで、時間がかかることがあります。

過去ログ