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北陸で大雪による大渋滞があった。大きく報道されている。
→ 大雪 新潟 長岡 柏崎 魚沼などの国道で渋滞 立往生 魚沼に災害救助法 | NHK | 気象
→ 「全く動かない」大雪で立ち往生のトラック運転手 「限界」投稿も:朝日新聞デジタル
→ 大雪で“22km立ち往生”…渋滞で動けず「3時間で5m」 地元住民からおにぎり差し入れ
北陸はこれほどにも大雪の降る大変な土地だ。そんな厳しい気候の場所に、どうして人は住むのか? 何もわざわざ、そんなところに住まなくてもよさそうなのに。
このことは、前からずっと不思議に思っていた。たとえば、前に別記事を書いたときに、こういう疑問を持った。
北陸地方では、冬の大量の降雪によって、年間降水量が非常に多くなる。
( → 夏の裏日本の気候は?: Open ブログ )
ともあれ、北陸はこんなに大変だ。住みにくい。なのに、なぜ住むのか?
そこでこのたび、新たにネットで調べたところ、次の説明を見出した。
Q 北関東と北陸に住んだ事がありますが、寒さが厳しいのは北関東じゃないですかね? 風がやばいです。
A 湿った雪の降る北陸は意外に暖かいです。
一方の栃木や群馬など内陸部にある北関東は、乾燥した寒気が吹き、滅茶寒いです。
( → Yahoo!知恵袋 )
Q 北陸地方の県と、神奈川県って、冬は、どちらが寒いんでしょうか?
A 最低気温は大して変わらず、最高気温は明らかに北陸が低い。
北陸はご存知の通り冬場はずーっと雪雲に覆われる場所で、晴れが少ない為に日中も気温が上がりません。
一方でその雲天のおかげで湿度が高いため放射冷却が起こりにくく、緯度の割には最低気温はそこまで低くなりません。
東京千葉神奈川より最低気温は平均で1〜2℃低いかな?って程度です。
むしろ内陸で冷え込みやすい埼玉とか栃木の方が最低気温は平均で低いかもしれません。
( → Yahoo!知恵袋 )
北関東の冷たい北風は半端ない、という話もある。
→ 栃木県北の冬の〇〇はハンパないって話 ?
以上をまとめると、こうだ。
北陸地方は、大雪が降るので、すごく寒くて暮らしにくい……と思える。だが、実は、降雪量は多いもののの、寒さはたいしたことはない。最低気温は東京千葉神奈川より1〜2℃低いぐらいで済む。北関東と同程度だ。また、雪が降ると、風が弱まるので、風が弱くて、体感温度はそんなに低くならない。一方、北関東だと、風がものすごく強いので、体感温度はとても低い。総合的に見れば、積雪量の多さと、風の強さを比較して、どちらも同程度のつらさだから、北陸と北関東では大差ない。つまり、特に暮らしにくいというほどではない。北関東と同程度で済んでいる。
東京で大雪が降ると、都市が麻痺して、大変なことになる。この何倍か何十倍もの雪が降る北陸は、とんでもない状況だとも思える。しかし、降雪対策が進んでいる北陸は雪に強い。一方、降雪対策のない東京は雪に弱い。東京が雪に苦しむからといって、北陸が雪に苦しむわけではないのだ。大雪だからといって、北陸が「人の住めない地獄状態」だと思うのは、関東人の偏見であるようだ。
どちらかと言えば、北関東の方が、風が強くて、住みにくいようだ。「どうしてあんな寒風の吹くところに住めるんだ。わけがわからん」と北陸人が思っているかもしれない。
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だが、話はこれで終わらない。
ネットを探すと、次の動画が見つかった。
新潟で記録的な大雪となって、交通が乱れているそうだ。
しかし、この程度の大雪なら、東京だって、ときどきある。東京では雪のない年も多いが、5年か 10年にいっぺんぐらいは大雪になって、上の動画のような状況になる。
東京でこの程度なのだから、新潟ではさぞかし大変な雪が降り積むのだろう……と想像していたが、上の動画を見ると、新潟の大雪も、東京の大雪も、たいして違いはないらしい。「何十センチも雪が降り積む大雪になる」と思っていたが、そうでもないようだ。案外、北陸の大雪というのも、たいしたことはないようだ。
冒頭の渋滞の動画を見ても、10センチぐらいの積雪で自動車が立ち往生しているようだ。情けないね。東京ならともかく、真冬の新潟がこれほどにも雪に弱いとは。(たったの 10センチぐらいの積雪なのに。)
逆に言えば、この程度の雪で「記録的な大雪」というのだから、新潟の雪というのも、案外、たいしたことはないのかもね。
[ 付記 ]
北陸や北関東を dis っているように受け取る人もいるかもしれないが、本項にはその意図はない。これらに地域では、土地が安いので、東京のような馬鹿高い家賃もないし、通勤地獄もない。彼らにしてみれば、「東京人は、通勤のためにそんな負担をするなんて、正気かよ」と呆れそうだ。
ま、日本はどこであっても、寒さの程度はたかが知れている。韓国やロシアよりは、気温はずっと高いので、暮らしにくいというほどではない。
世界にはもっとずっと寒いところがある。積雪量と暮らしにくさとは別なのだ。
日本海があるせいで、北陸や青森はメチャクチャに積雪量があるが、雪ぐらいは何とかなる。
雪は怖いように見えるが、人は雪への耐性がある。雪を恐れるのは、関東以南の人だけだろう。
むしろ、どちらかというと、人は雪を甘く見過ぎている。だから新潟でさえ、雪を甘く見て、あれほどの大渋滞が起こるのだ。「雪を舐めるんじゃねえ」と言いたいところだ。「舐めたら冷たいよ。味もしないよ」と返されそうだが。
【 追記 】
では、住みやすい場所としては、どこを選べばいいだろうか? 湘南・大阪・熊本などが推奨されることが多いが。考えてみよう。
湘南は、温暖だし、東京にも近いので、住みやすそうだ。しかし、誰もがそう思うので、土地の値段が高い。北関東や千葉に比べると、ずっと高い。東京からかなり遠いのに、土地の値段が高すぎる。コスパは良くない。
静岡ならば、いくらかマシのように思えるが、浜岡原発が近いし、地震も怖い。
大阪は、いろいろと条件が整っているので、東京から移転するにはよさそうだ。しかし、冬はいいが、夏は暑すぎる。大阪弁も暑苦しい。阪神びいきも強すぎる。(阪神はたいてい弱いのに。)
瀬戸内は、温暖で、気候は抜群だ。だけど、平野が少なすぎる。土砂崩れがよくあるし、不便なわりには土地の値段も高い。(平野が少ないので。)
福岡は、交通の便も良く、気候も良く、飯もうまい。いいことずくめのようだが、春には黄砂が来る。中国の PM2 も怖い。
熊本は、いろいろと条件が整っているが、どうも地方すぎて、東京から移転するには遠すぎる。
あれこれ探すと、どこにも最適の場所がないように見える。困った。どうする?
そこで、困ったときの Openブログ。うまい場所を示そう。ここだ。
「広大な濃尾平野を控えている愛知県(名古屋)」
ここが最も条件がいいと思う。海際だと地震が怖いので、内陸部に限るが。ともあれ、名古屋はいろいろと条件が整っている。前にも示した通り。
→ 名古屋はなぜ発展しないのか?: Open ブログ
ただ一つ、難点があるとすれば、トヨタの影響が強すぎることだ。とはいえ、トヨタの給料はいいので、トヨタの社員でいる限りは、金銭的には恵まれる。給料は良くて、土地は安めだ。ま、トヨタの社員ではなくとも、暮らしやすさという点では筆頭に来そうだ。文化的な制限はあるが。
※ 名古屋はいろいろと条件は整っているが、それでも名古屋があまり発展しないのは、この文化的な制限のせいかもしれない。上記項目の話も参照。
(ただし、東京は遠いが、京都は近いので、関西旅行はしやすい。)
《 加筆 》
名古屋の夏は非常に暑い、という指摘がコメント欄にあった。ネットでも記述がある。
→ https://grapee.jp/534749
となると、名古屋も駄目か。残るのは、埼玉ぐらいかな。気候はそこそこだが、土地が比較的安い。地元には何もないらしいが、周辺に出向けば、東京でも日光(のような観光地)でも、いろいろある。
気候の点で言うと、「冬は暖かく、夏は暑くない」というのが成立するのは、沖縄だけだ。ただし沖縄は、賃金が大幅に低い。それでいて、物価は安くない。米軍基地もある。鉄道はほとんどなく、道は坂だらけだ。……住みやすいかというと、疑問符が付く。(それでも、同情される状況のわりには、戦後に人口が大幅に増えた。)
体感の暑さの順は、名古屋>>大阪>東京って感じです。
https://grapee.jp/534749
冬は北風が強いし、夏は暑い。
飯がうまいのは正しい。食材が豊富。
男が逃げ出すのが原因か、女が集まりすぎるのが原因か、もしくは両方か、
すぐには思い出せませんが