──
メッシは W杯で優勝と最優秀選手賞。 報道されたとおり。
C. ロナウドは、マンUから解雇された。また、W杯でも出場時間に恵まれなかった。これも報道されたとおり。
両者は明暗が分かれた。では、どうしてこうなった?
──
私が思うに、明暗を分けた理由は、こうだ。
「メッシは味方選手との共同作業ができるが、ロナウドは単独プレーを取りがちだ」
具体的に言おう。
「W杯 アシスト メッシ」で検索すると、次の記事が出てくる。
→ メッシ、W杯5大会で12ゴール8アシスト!1966年大会以降の関与数最多記録更新
メッシは、ゴール数が多いだけでなく、アシスト数も多い。仲間のゴールを助けているわけだ。
「W杯 アシスト C.ロナウド」で検索すると、どうか? 同様の記事は出てこない。ロナウドは(W杯では)アシスト数で目立った貢献はしていないようだ。ゴール数は多いようだが、アシスト数は少ないようだ。つまり、「おれが、おれが」というふうに自分のゴールばかりを目指しているようだ。ゴール前では自分がシュートすることにこだわり、他人にボールを渡そうとはしないようだ。
だが、そういうプレースタイルだと、ゴールの前に貼りついていて、サイドから自分にボールが飛び込んでくる(センタリングやクロスボールが飛び込んでくる)のを待つ、というふうになりがちだ。……これだと、ワンツーパスはしにくい。
ここで、エムバペのワンツーパスを見てみよう。( 00:25 〜)
→ フランス - デンマーク|ハイライト
左サイドに出たエムバペ(10番)のそばを、別の選手が追いついて追い越す。そこにエムバペがパスを送る。すると、相手選手はエムバペにボールを返す。そのときにはすでにエムバペはゴールに近づいている。パスを受け取ると、シュートして、ゴールする。……これがワンツーパスだ。
このようなワンツーパスは、とても防ぎにくい。相手の DF は、エムバペを防ぐことばかりに熱中していたら、別の選手にボールが渡ってしまった。しかも、DF の最終ラインの裏に出ている。オフサイドのラインを破られてしまった。超やばい。あわてて、パニックになる感じで、その選手への対応に取りかかる。ところが、対応しようとしたら、その選手はすでにパスを出して、エムバペにボールを送っている。「しまった! 裏を掻かれた!」と思ったときには、後の祭り。すでにエムバペがシュートして、ゴールしてしまった。
こういう組織的なプレーをやられると、相手の守備陣はどうにも手も足も出ない感じだ。そして、こういうワンツーパスをうまくできるのがエムバペや香川だ。メッシもそれに準じると言えるだろう。(ワンツーパスにはならなくても、アシストのボールを出すことが多い。)
メッシはアシストやワンツーパスのような組織的なプレーができる。ロナウドは、ゴール前で待って、ボールを受け取ってゴール・シュートするだけだ。これでは組織てなプレーにならないので、相手は阻止しやすい。だから、チームとしては、ロナウド1人に頼るよりは、チームプレーで攻撃を組み立てようとする。そこにはロナウドの居場所はない。だから、マンUでも、W杯 のポルトガルチームでも、出場時間が激減していた。
こうして、メッシとロナウドの明暗は分かれた。
──
実を言うと、体力面に関する限りは、C.ロナウドが圧倒的である。超人的とも言える体力を誇る。先に、モロッコの選手が超人的なジャンプ力を誇ると報道された。
→ 「3メートルくらい飛んだか?」GKの手よりも高い位置から超高角度ヘディング
だが、ここで並び称されたのが、C.ロナウドだ。
→ Cロナも驚き!2メートル78の高〜〜〜い“跳人弾” モロッコ・ネシリが
→ モロッコ代表FWがジャンプ力でC・ロナウド超え!?ポルトガル戦でゴールより高く
そこで調べ直すとわかるように、それまでは C.ロナウドが高いジャンプ力を持つ超人として知られていた。つまり、単にサッカーがうまいだけでなく、体力でも他人を圧倒的に凌ぐほどの高い筋力を備えているのだ。
一方、メッシはというと、子供のころは成長ホルモンの異常で、まったくのチビだった。成長ホルモンの治療を受けてもなお、普通の選手よりずっと小柄だ。
→ 「ノミ」と呼ばれたメッシは、国民の太陽になった 故郷ロサリオは今 :朝日新聞
なのに世界トップになれた。それは、体力で上回っているからでなく、運動神経や技術力が圧倒的に高いからだ。
C.ロナウドは、何から何まで恵まれていた。体力でも技術力もで恵まれていたし、容姿でも恵まれていた。しかし恵まれすぎたせいで、自惚れて、尊大になり、他人との協調力をなくして、自分の居場所をなくした。
メッシは、恵まれているのとは逆に、不遇な少年時代を送った。成年に達してからも、常に小柄な体というハンディを負っていた。しかし自分に優しくしてくれた祖母のことを忘れず、人への感謝の気持ちを持ち続けて、周囲との協調がうまくできる人間となった。
メッシは最後にこう言った。
メッシは試合後、地元テレビ局のインタビューに、「これ以上はもう望まないから、自分のキャリアは終えるつもりだ」とした上で、「W杯の勝者として、もう少し試合に関わり続けたいと思う」と話した。
表彰式で大会最優秀選手に選ばれると、待ちきれずに優勝トロフィーにキスをした。チームメートに囲まれ、笑顔で黄金のW杯を掲げる。「チームメートもアルゼンチンの人々も夢見ていたこのトロフィーを得られて、感謝したい」
( → メッシ、ついにW杯優勝 待ちきれず授与前にトロフィーにキス - サッカーワールドカップ(W杯):朝日新聞 )
彼の最後の言葉は「感謝したい」だった。その前には、「これ以上はもう望まないから、自分のキャリアは終えるつもりだ」と語った。充実した人生に満足して場を去る。これほどの幸福はあるまい。
一方、C.ロナウドは、マンUから解雇された。所属クラブへの悪口を言ったことが理由で、契約違反の形となり、違約金を取るどころか取られるような立場のまま、「無能な選手はされ」というふうに追い出された。本当ならば、「何もしないで数十億円をもらえる」という優雅な立場だったのに、「出場させろ」とクラブを批判したせいで、数十億円もの収入を失った。泣き面にハチというところか。
メッシとC.ロナウドは、明暗がくっきりと分かれた。
【 関連サイト 】
女性関係はどうか?
メッシは、幼馴染みの美女と結婚して、幸福いっぱいだ。
→ 【画像】メッシの嫁との馴れ初めは?一目ぼれした幼馴染みと遠距離恋愛の末に結婚!
C.ロナウドは、結婚しないで、恋人を次から次へと乗り換えている。すでに 30人近くの美女を恋人にして、乗り換えてきた。
→ 【PHOTO】絶世の美女がずらり! C・ロナウドの“元恋人&パートナー”たちを年代順に一挙公開!
女性関係でも、体力がすごいのかもね。すごそうだし。