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昔のぶどうジュースは、ほとんど真っ黒なほど色が濃くて、味はタンニンの渋みが強かった。甘味も渋みも強かった。いかにも、ぶどうらしい。だから私はジュースの中では、ぶどうジュースが一番好きだった。
♪ ぶどうジュース、ぶどうジュース、ぼくの好きな
という歌があったので、その歌も歌っていた。
ところが、今のぶどうジュースは違う。色も薄いし、渋みも薄い。そのせいで、甘味だけが残っているので、やたらと甘すぎる。果物らしさが少なくて、甘みだけが強くて、砂糖水みたいな感じだ。粉末ジュースっぽい。
このままだと、ぶどうジュースが嫌いなまま、ぶどうジュースを一生飲めなくなってしまうかもしれない。それでは楽しみが減る。困った。
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そこで、困ったときの Openブログ。うまい案を出そう。こうだ。
「ぶどうジュースに、オレンジジュースを少量入れて、酸味を付ける」
入れるオレンジジュースの量はどのくらいか?
10%ぐらいを入れて試してみたところ、酸っぱくなりすぎて、飲めたものではなかった。まずい。
そこで今度は、2〜3%ぐらい入れてみたところ、ほとんどぶどうジュースのまま、わずかに酸味が加わっている感じだ。ほどよい感じ。味がキリッと引き立った感じだ。
これなら、とてもおいしい。「オレンジジュースや、リンゴジュースよりも、もっとおいしい」とまでは言えないが、同じぐらいのレベルにはなる。世の中のおいしい飲物が、一つ増えた感じだ。(ぶどうジュースのところに、穴があいていたが、その穴が埋まった感じだ。)
これで、世の中の幸せが、一つ増えた。
※ ぶどうジュースは、会社ごとに味がみな違うのだが、どの会社のも、やたらと甘すぎる。これまで試してみた各社製品は、いずれも甘ったるくて、味が薄いものばかりだった。トロピカーナがちょっとマシだった程度。
※ ネットで調べると、「ヤマブドウのジュース」というのが、色が濃くて、おいしそうだ。ただし、やたらと価格が高い。こんなに高くては困る。
国破れて サングリア。