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私の意見によく似ているので、紹介する。
《 「森保監督でW杯ベスト8は無理」「続投はおかしい」城彰二が提言する“森保ジャパン限界説”と、次期監督に推す“3人の名将”》
――カタールW杯、4試合を戦った森保ジャパンの評価を採点するとどうなりますか。
城彰二(以下、城) 50点ですね。
――日本の今後の課題として、攻撃面での構築をあげる選手が多かったです。
城 森保監督は、攻撃をどう考えていたんでしょうね。三笘(薫)や伊東(純也)ら個の能力だけで勝負させようとしていて、W杯では2人、3人が連動して動いたり、ダイレクトプレーで数人が絡んだりする攻撃がほぼなかったんです。そうすると、個の能力で勝てなくなったら、それで終わりになってしまう。試合を見る限り、攻撃面はかなり物足りないですし、うまくいっていなかったと思います。
――森保監督の采配については、どう考えていますか。
城 ドイツ戦、スペイン戦は、前半耐え抜いて、後半にメンバーとシステムを変えたのがハマって結果を出せた。それは評価できる部分だと思います。でも、それだけですよね。
森保監督はW杯最終予選の時から、疲れてきた選手を入れ替えて終わりみたいな選手交代がすごく多かったんです。あらかじめ決まった手段を出していく。それがたまたま当たる感じで、そこから先がないんですよ。だから今回も、最後は残念な結果に終わってしまったと思います。
――その森保監督に代表監督続投の話が出ています。
城 カタールW杯での日本の戦いや森保監督の采配などがきちんと検証されていないなか、そういう話が出てくるのはおかしな話ですし、個人的には反対です。ドイツ、スペインに勝ったから良しとするのでは今後も何も変わらない。
日本がベスト8に行くためには何が必要なのか。森保監督のサッカーは、今回結果を出したドイツ戦、スペイン戦に見られるようにリアクションサッカーです。サッカーであれだけ守備を固めて戦えば、簡単には失点しない。でも、W杯ではベスト16で終わった。その先を考えると、もっと攻撃的に行く必要があるし、ベスト8以上の経験も必要になってくる。そこに対して森保監督の能力を考えると、もういっぱいいっぱいだと思います。
――森保監督では、ベスト8は難しい。
城 今の森保監督とスタッフの力では無理だと思います。コーチは、世界を経験していないんですよ。百歩譲って森保監督を続投させるなら、コーチやアドバイザーに経験値の高い優秀な外国人を入れないとダメでしょう。
――次の監督は、どういうタイプが理想として挙げられますか。
――具体的に、名前を上げるとすると誰が思い浮かびますか。
城 ユルゲン・クロップ監督(リバプール)がいいと思います。
( → 文春オンライン )
私が述べたこととほとんど同じである、とわかるだろう。特に、「連動プレーがない」「守備はいいが、攻撃が駄目だ」という評価は、私と同じだ。当然、私としては、ほぼ全面的に同意できる。
だが、最後の一文だけは別だ。ユルゲン・クロップ監督だって? いくら何でも、それは高望みの欲張りというものだ。世界最高の監督で、プロ球団で高給で引く手あまただというのに、こんな極東の田舎にやってきてくれるわけがないだろう。まともに金も払えないのに。(年俸 1.5億円だけだ。ドル表示ではますます減価する。)
いくら何でも、夢を見すぎだ。妄想レベル。
[ 付記 ]
では、城彰二はどうしてこれほどにも、批判的な見解を取るのか? なぜ世間一般のように、森保監督を高く評価しないのか?
それは、見当が付く。彼が FW だからだ。つまり、攻撃のことをよくわかっているからだ。攻撃のことをよくわかっているので、攻撃のことをわからない森保監督の欠点がよく見えるわけだ。
このことも先日、本サイトで指摘したとおり。
→ W杯 スペイン戦・つづき: Open ブログ
※ だけど、50点という評価は低すぎる。城彰二は、攻撃だけを見て、守備を見ていないようだ。守備についてはとても高い評価を与えられるので、総合点で 75点ぐらいは与えてもいいと思う。(十分に合格点。つまり、再任してもいい。ただしベスト8は無理っぽい)
《 注記 》
文春の記事(上記)は、まもなく公開停止になります。念のために保存しておいた方がいいでしょう。