2022年12月12日

◆ 簡易踏切で人身事故

 簡易踏切で人身事故が起こって、困っているそうだ。どうしたらいい?

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 朝日新聞の夕刊のトップ記事。(22日)
 高松市のことでん志度(しど)線の「仲代第1踏切」で9月20日、近くの女性(76)が電車に接触し、死亡した。香川県警の調べでは、電車が踏切を通過する前に女性が進入してきたという。運転士が警笛を鳴らしたが、間に合わなかった。
 ことでんの担当者が切り出した。「仲代第1踏切を11月1日で廃止したい」。すると、地元の水利組合の代表が発言した。「地権者は(鉄道がなかった)何百年も前から代々、(線路を挟んで水田と反対側にある)水門を開閉するため、農道を使ってきた。ここが通れなくなるのは困る」
( → 踏切、なくせない事情 遮断機なし・警報機なし 改良には費用の壁、中小私鉄で進まず:朝日新聞

 鉄道会社は簡易踏切を廃止したいが、地元民は「それでは困る」と反対する。あちらが立てば、こちらが立たず。

 「何とか工夫すればいい」という方法も考えたが、うまい案がないそうだ。
 第4種の廃止には地元の同意が、改良には多額な費用が壁となり、危険解消の時期は見通せない。
 今回事故が起きたことでんの踏切にも「簡易遮断桿(かん)」と呼ぶばれる長さ数十センチ、塩化ビニール製のさおが設置され、歩行者がいったん立ち止まり、押し開けるようになっていた。それでも死亡事故は防げなかった。

 いろいろアイデアが出ているが、うまい解決案がない。困った。どうする?

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 そこで、困ったときの Openブログ。解決できる案を出そう。こうだ。
 「電車が近づいたら、赤信号を点滅させて、警報を鳴らせばいい。機械的に動く竿を設置するのではなく、電子的に点滅する赤信号だけを設置すればいい。これならば低コストで設置できる」

 「電子的に点滅する赤信号」というのは、安価な市販品をいくらでも買えるが、業務用の高級品を使うといいだろう。
 電車が踏切まで 500〜 1000メートルぐらいまで近づいたら、赤信号を点滅させればいいが、そのとき、電車と信号との連絡をするには、次の二通りが考えられる。
  ・ 電車と検知器で、直接電波の送受をする。(雨天に弱いかも。)
  ・ 電車と地上で Wi-Fi の送受をして、それをネット経由で踏切に伝える。


    電車 →
  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 線路
    検知器             赤信号
     └───────────────┘
          インターネット


 電車が検知器に近づくと、電車と検知器が Wi-Fi でつながる。検知器は電車の電波を確認して、電車が近づいたことを認めると、インターネット経由で、赤信号に確認データを送る。赤信号は、確認データを得て、赤ランプを点滅させる。
 歩行者は、赤ランプが点滅したのを見て、電車が近づいたことを知る。点滅が消えるまで、信号の前で待ち続ける。点滅が消えたら、渡る。


 以上のようにすれば、低コストで安全性を確保できるだろう。



 【 関連サイト 】
 参考記事
  → 事故率高い第4種踏切、減らない理由は 江戸時代までさかのぼる議論:朝日新聞
posted by 管理人 at 23:19 | Comment(0) | 自動車・交通 | 更新情報をチェックする
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