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堂安のミドルシュート
堂安のミドルシュートは海外でも話題になった。
特に速度について新たに判明したので、報道された。
《 堂安は時速120キロで2位 》
国際サッカー連盟(FIFA)は3日、1次リーグに関わる特徴的なデータを発表し、得点となったシュートの最高時速では日本の堂安律がスペイン戦で決めた一撃が 120.04キロで2位だった。トップはメキシコのチャベスがサウジアラビア戦でマークした 121.69キロ。
センサーチップが内蔵された大会公式球のデータに基づく。ポルトガルのロナルドがガーナ戦で蹴ったPKは 117.39キロで4位、アルゼンチンのメッシがメキシコ戦で決めたミドルシュートは 109.83キロで9位にランクされた。
( → 朝日新聞デジタル )
ロナウドやメッシをしのぎ、世界最高レベルにある、と判明したわけだ。(ロナウドとメッシは、引退が近いが。)
※ 朝日記事では「ロナウド」でなく「ロナルド」という表記。ミスかと思ったが、他の記事でもすべて「ロナルド」になっているので、意図的であるようだ。日本の標準的な表記とは違うね。
堂安のフォーム
堂安がシュートするときのフォームに着目しよう。朝日新聞の写真があるが、足首の使い方に着目してほしい。

出典:朝日新聞
足首を伸ばして、しかも、体を斜めに傾けている。このことに注意。
足首を伸ばしているのは、なぜか? もちろん、足のヒットポイントを広げるためである。ここがまっすぐな棒のようになっていれば、野球のボールにぶつかるバットのようなものになるので、ボールはうまく正面に飛んでいく。
逆に、足首を伸ばさないと、足首が L のような形になってしまうので、ボールは正面でなく上の方に飛んでしまう。(ゴルフのアイアンでボールを打つようなものだ。)
では、体を斜めに傾けるのは、なぜか?
仮に体を斜めに傾けないで、体を垂直にしたままだと、困ったことになる。足首を伸ばした状態で蹴ると、爪先が地面にぶつかってしまうからだ。そうならないように足首の位置を高くすると、ボールがヒットするポイントが足の甲になってしまうので、くるぶしのあたりにならない。これでは、位置が低すぎる。
そこで、体を斜めに傾ける。こうすると、爪先は地面にぶつからないし、ボールがヒットするポイントが くるぶしのあたりになる。こうして、うまく全力でキックすることができる。
だから、シュートするときには、体を斜めに傾けることが必須なのだ。堂安が世界トップレベルの高速シュートを打てるのも、体を斜めに傾けながらシュートするからだ。
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一方、それができない選手もいる。シュートするときに、体を斜めに傾けず、体を垂直に保ったままキックする。すると、シュートはしばしば空中高く飛んで、ゴールポストの上を跳び越すことになる。いわゆる「ふかす」状態だ。
過去の日本代表では、こういうふうに「シュートをふかす」という選手が何人もいた。今回の W杯 でも、同様の例が見られた。ドイツ戦の後半 27分 40秒、酒井がシュートをふかした場面だ。

図はテレビ画面からキャプチャーしたもので、ちょっとわかりにくいが、酒井(19)がシュートした場面だ。
ボールの位置が高いので、膝を曲げて、足を高くしながら、ちょっと無理な姿勢でシュートしている。そのせいで、ボールはネットのはるか上を飛んでいった。
見ればわかるように、GK のノイアーは倒れているのだから、あとはちょっと軽くキックするだけで、簡単にゴールできる。中学生でもゴールできるような、簡単な場面だ。ところが酒井は、シュートに失敗した。せめて軽くチョンと押すようなつもりでキックすれば、まだしもだった。だが、全力でキックしたせいで、ゴールポストの上を越えていった。
こういうときには、(強くキックするならば)、次のいずれかにするべきだった。
・ 体を斜めに傾けてキックする。
・ インサイドキックする。
この二つの方法は、堂安が取った方法だ。
・ スペイン戦では、体を斜めに傾けてキックした。
・ ドイツ戦では、インサイドキックした。
いずれも、シュートは枠をとらえて、得点した。堂安は、上の二つの方法を取ったがゆえに、シュートをふかすことはなかった。
これがシュートをするときの基本原則だ。堂安はそれができた。しかるに、他の多くの日本選手はそれができない。だからシュートをふかしてしまう。
シュートを打つときにはどうするべきかと言うことを、監督やコーチはきちんと教えるべきだ。さもないと、今後も何度も、シュートをふかし続けることだろう。(ひどいものだ。)
※ 監督の責任は大きい、ということでもある。
三笘のライン際
三笘のアシストしたときのボールが、ラインを出ていたかどうか、ということが話題になったそうだ。これに関して、おもしろい画像がいくつか見つかったので、紹介しよう。
— えとう (@eto_vanima) December 2, 2022
これですな https://t.co/Lbnd5DN4LR
— ゆでがにエクスプレス (@bokkun100) December 3, 2022
Don’t comment rubbish if you don’t know what you’re talking about. The ball has to be outside the lines in it’s entirety, so even if the ball is outside on the bottom the side of the ball was still slightly hovering on the line, thus making it ‘in’. pic.twitter.com/Fgw5F6i7iw
— Merijn (@Merosz_) December 2, 2022
※ 以上、画像の紹介だけです。私の意見はありません。
三笘を裸にした選手
スペイン戦の終了後、三笘は上半身を裸にしていた。「どうせシャツの交換をしたのだろう」と思ったが、「相手は誰かな?」と謎に感じていた。
その相手が判明した。意外にも小物だった。相手の控え GK だ。三笘が所属する英国内チームの同僚だそうだ。
→ 日本代表が歓喜に沸くなか、三笘薫のユニホームをもらいに来たスペイン代表戦士がいた
川島は 39歳
GK の川島永嗣は 39歳だ。あと 3カ月半で 40歳になる。この年齢で代表になるというのは、すごい。
川島のすごさは、全盛期のプレーを見るとわかる。
素晴らしいプレーだ。圧倒的とも言える。このころの選手は、タレントがそろっていたね。今の冨安や三笘といえども、往時の本田や香川には遠く及ばない。
冨安の評価
W杯で、冨安が非常に高い評価を得ているそうだ。
イギリスメディア『BBC』は12月2日、ユーザー投票によるカタールワールドカップ(W杯)のグループステージにおけるベストイレブンを発表した。ユーザーは、今大会に出場している32か国の選手のうち、2試合以上でプレーした選手のパフォーマンスを10点満点で評価。今回選ばれたのは、その中で最も平均レーティングが高い11人となっている。
ドイツ代表とスペイン代表を倒し、グループEを首位通過した日本代表からはなんと4人が選出。冨安健洋、田中碧、三笘薫、前田大然が名を連ねた。さらに、冨安は11人全体の中で最高評価となる8.71を記録している。
( → サッカー日本代表DF冨安健洋、カタールワールドカップGSで「最高評価」に輝く! | サッカー批評Web )
これは別に不思議ではない。そもそも冨安は、もともと日本人選手のなかで最高の価値があると認められていた。。
→ 日本人選手の市場価格ランキング。23億円の冨安健洋が1位。2位鎌田大地、3位久保建英 | サカノワ
アーセナルでも大活躍していた。
→ アーセナル冨安、プレミア“バーゲン価格”11人に英選出 「移籍金以上の価値がある」
こういうわけであるから、次のクロアチア戦や、その次のブラジル戦でも、富安の活躍が見込まれる。
( ※ これまでは三笘と堂安が目立っていたが、今後は冨安が目立ちそうだ。)
日程
決勝トーナメントの日程は、こうだ。
・ クロアチア戦は、6日、0時。
・ ブラジル戦は、10日、0時。( → 出典 )
※ ブラジルが1回戦で負けた場合には、韓国が相手となる。