2022年12月04日

◆ W杯・こぼれ話(2022)

 W杯 のこぼれ話をいくつか。( スペイン戦に関して )

 ── 

 堂安のミドルシュート


 堂安のミドルシュートは海外でも話題になった。
 特に速度について新たに判明したので、報道された。
 《 堂安は時速120キロで2位 》
 国際サッカー連盟(FIFA)は3日、1次リーグに関わる特徴的なデータを発表し、得点となったシュートの最高時速では日本の堂安律がスペイン戦で決めた一撃が 120.04キロで2位だった。トップはメキシコのチャベスがサウジアラビア戦でマークした 121.69キロ。
 センサーチップが内蔵された大会公式球のデータに基づく。ポルトガルのロナルドがガーナ戦で蹴ったPKは 117.39キロで4位、アルゼンチンのメッシがメキシコ戦で決めたミドルシュートは 109.83キロで9位にランクされた。
( → 朝日新聞デジタル

 ロナウドやメッシをしのぎ、世界最高レベルにある、と判明したわけだ。(ロナウドとメッシは、引退が近いが。)

 ※ 朝日記事では「ロナウド」でなく「ロナルド」という表記。ミスかと思ったが、他の記事でもすべて「ロナルド」になっているので、意図的であるようだ。日本の標準的な表記とは違うね。

 堂安のフォーム


 堂安がシュートするときのフォームに着目しよう。朝日新聞の写真があるが、足首の使い方に着目してほしい。


douan.jpg
出典:朝日新聞


 足首を伸ばして、しかも、体を斜めに傾けている。このことに注意。

 足首を伸ばしているのは、なぜか? もちろん、足のヒットポイントを広げるためである。ここがまっすぐな棒のようになっていれば、野球のボールにぶつかるバットのようなものになるので、ボールはうまく正面に飛んでいく。
 逆に、足首を伸ばさないと、足首が L のような形になってしまうので、ボールは正面でなく上の方に飛んでしまう。(ゴルフのアイアンでボールを打つようなものだ。)

 では、体を斜めに傾けるのは、なぜか? 
 仮に体を斜めに傾けないで、体を垂直にしたままだと、困ったことになる。足首を伸ばした状態で蹴ると、爪先が地面にぶつかってしまうからだ。そうならないように足首の位置を高くすると、ボールがヒットするポイントが足の甲になってしまうので、くるぶしのあたりにならない。これでは、位置が低すぎる。
 そこで、体を斜めに傾ける。こうすると、爪先は地面にぶつからないし、ボールがヒットするポイントが くるぶしのあたりになる。こうして、うまく全力でキックすることができる。
 だから、シュートするときには、体を斜めに傾けることが必須なのだ。堂安が世界トップレベルの高速シュートを打てるのも、体を斜めに傾けながらシュートするからだ。

 ──

 一方、それができない選手もいる。シュートするときに、体を斜めに傾けず、体を垂直に保ったままキックする。すると、シュートはしばしば空中高く飛んで、ゴールポストの上を跳び越すことになる。いわゆる「ふかす」状態だ。
 過去の日本代表では、こういうふうに「シュートをふかす」という選手が何人もいた。今回の W杯 でも、同様の例が見られた。ドイツ戦の後半 27分 40秒、酒井がシュートをふかした場面だ。


sakai.jpg


 図はテレビ画面からキャプチャーしたもので、ちょっとわかりにくいが、酒井(19)がシュートした場面だ。
 ボールの位置が高いので、膝を曲げて、足を高くしながら、ちょっと無理な姿勢でシュートしている。そのせいで、ボールはネットのはるか上を飛んでいった。
 見ればわかるように、GK のノイアーは倒れているのだから、あとはちょっと軽くキックするだけで、簡単にゴールできる。中学生でもゴールできるような、簡単な場面だ。ところが酒井は、シュートに失敗した。せめて軽くチョンと押すようなつもりでキックすれば、まだしもだった。だが、全力でキックしたせいで、ゴールポストの上を越えていった。

 こういうときには、(強くキックするならば)、次のいずれかにするべきだった。
  ・ 体を斜めに傾けてキックする。
  ・ インサイドキックする。


 この二つの方法は、堂安が取った方法だ。
  ・ スペイン戦では、体を斜めに傾けてキックした。
  ・ ドイツ戦では、インサイドキックした。

 いずれも、シュートは枠をとらえて、得点した。堂安は、上の二つの方法を取ったがゆえに、シュートをふかすことはなかった。

 これがシュートをするときの基本原則だ。堂安はそれができた。しかるに、他の多くの日本選手はそれができない。だからシュートをふかしてしまう。
 シュートを打つときにはどうするべきかと言うことを、監督やコーチはきちんと教えるべきだ。さもないと、今後も何度も、シュートをふかし続けることだろう。(ひどいものだ。)

 ※ 監督の責任は大きい、ということでもある。

 三笘のライン際 


 三笘のアシストしたときのボールが、ラインを出ていたかどうか、ということが話題になったそうだ。これに関して、おもしろい画像がいくつか見つかったので、紹介しよう。

 ※ 以上、画像の紹介だけです。私の意見はありません。

 三笘を裸にした選手


 スペイン戦の終了後、三笘は上半身を裸にしていた。「どうせシャツの交換をしたのだろう」と思ったが、「相手は誰かな?」と謎に感じていた。
 その相手が判明した。意外にも小物だった。相手の控え GK だ。三笘が所属する英国内チームの同僚だそうだ。
  → 日本代表が歓喜に沸くなか、三笘薫のユニホームをもらいに来たスペイン代表戦士がいた

 川島は 39歳


 GK の川島永嗣は 39歳だ。あと 3カ月半で 40歳になる。この年齢で代表になるというのは、すごい。
 川島のすごさは、全盛期のプレーを見るとわかる。





 素晴らしいプレーだ。圧倒的とも言える。このころの選手は、タレントがそろっていたね。今の冨安や三笘といえども、往時の本田や香川には遠く及ばない。

 冨安の評価


 W杯で、冨安が非常に高い評価を得ているそうだ。
 イギリスメディア『BBC』は12月2日、ユーザー投票によるカタールワールドカップ(W杯)のグループステージにおけるベストイレブンを発表した。ユーザーは、今大会に出場している32か国の選手のうち、2試合以上でプレーした選手のパフォーマンスを10点満点で評価。今回選ばれたのは、その中で最も平均レーティングが高い11人となっている。
 ドイツ代表とスペイン代表を倒し、グループEを首位通過した日本代表からはなんと4人が選出。冨安健洋、田中碧、三笘薫、前田大然が名を連ねた。さらに、冨安は11人全体の中で最高評価となる8.71を記録している。
( → サッカー日本代表DF冨安健洋、カタールワールドカップGSで「最高評価」に輝く! | サッカー批評Web

 これは別に不思議ではない。そもそも冨安は、もともと日本人選手のなかで最高の価値があると認められていた。。
  → 日本人選手の市場価格ランキング。23億円の冨安健洋が1位。2位鎌田大地、3位久保建英 | サカノワ

 アーセナルでも大活躍していた。
  → アーセナル冨安、プレミア“バーゲン価格”11人に英選出 「移籍金以上の価値がある」

 こういうわけであるから、次のクロアチア戦や、その次のブラジル戦でも、富安の活躍が見込まれる。
( ※ これまでは三笘と堂安が目立っていたが、今後は冨安が目立ちそうだ。)

 日程


 決勝トーナメントの日程は、こうだ。
  ・ クロアチア戦は、6日、0時。
  ・ ブラジル戦は、10日、0時。( → 出典


  ※ ブラジルが1回戦で負けた場合には、韓国が相手となる。


posted by 管理人 at 23:14 | Comment(0) | 一般(雑学)6 | 更新情報をチェックする
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