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NHK の「ガッテン」で前に放送された内容だ。
→ 1日4回!体温測定であなたの睡眠力がわかっちゃうSP - NHK ガッテン!

1日4回、体温測定することで、その人の体の調子を判断できる。
・ 起床後と就寝前には低くて、日中は高い。(凸形)
・ 起床後と就寝前には高くて、日中は低い。(凹形)
他にも、片方だけが高いとか、波打つような形とか、いろいろあるが、上の二通りが代表的だ。その意味は、こうだ。
・ 凸型の体温は、日中は活動的で、就寝前は休憩的だ。
・ 凹型の体温は、日中は休憩的で、就寝前は活動的だ。
当然ながら、次のようになる。
・ 前者は、日中は仕事ができて、夜は入眠がたやすい。(健全)
・ 後者は、日中は仕事ができず、夜は入眠がしにくい。(不健全)
したがって、前者が好ましく、後者が好ましくない。
逆に言えば、不健全な生活から健全な生活に転じるには、体温が凸型になるようにすればいい。つまり、体温が日中に高くなるようにすればいい。
では、それにはどうすればいいか?
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通常、次のことが推奨される。
・ 日中は、運動をして、体温を高めるようにする。
・ 夜間は、あまり仕事などをしないようにする。特に、就寝前は。
確かに、その通り。そうするのが基本だ。だが、それでもまだ、体温がうまく凸型にならない、という人が多い。番組でも、そういうことで困っている人の例が多く紹介されていた。
困った。どうする?
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そこで、困ったときの Openブログ …… と言いたいところだが、私が言うまでもなく、NHK が教えていた。こうだ。
「朝、起床直後に、強い光を浴びる」
このことで、目覚めが良くなり、日中の体温が高まるようになる。それにつれて、就寝前の体温も下がり気味になるようになる。
寝る前に体温を下げるにはどうすればいいのでしょうか。
ガッテンでは、お風呂に入った後に体温が下がると過去にお伝えしたことがあります。そこで、ふだん寝つきが悪いという番組ディレクターが実験!しかし、お風呂に入っても、その後の体温が下がりませんでした…。実は、体温は規則的に上下を繰り返す“リズム” を刻んでいると考えられています。このリズム、簡単に崩れることがなく、体温が上がっていく途中で強制的に下げようとしても、なかなか下げられません。
しかし、体温のリズムを“ズラす”ことで、寝る前に下がる形に改善することはできるんです! その方法の一つが、朝起きて日光を浴びること。光を浴びることで、脳の視交叉上核(しこうさじょうかく)が反応して、体を活動モードにするべく、体温のリズムを調整してくれるんです。
さらにもう1つオススメなのが、朝食をとること。胃や腸が活発になり、体温が上がるための手助けをしてくれます。夜の眠りの質をよくするための秘けつは、朝の過ごし方にあったんです!
( → 1日4回!体温測定であなたの睡眠力がわかっちゃうSP - NHK ガッテン! )
ここでは「視交叉上核」という言葉が出てくる。この器官が調節するのは、セロトニンだ。
→ https://x.gd/3qYqY
セロトニンが目覚めに関与するということは、多くのページで解説されている。詳しくはそのページを参照。
→ https://x.gd/3qYqY
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なお、私が実際に体験したところでは、次のようになる。
「朝、起床直後に、東の空を見つめる。太陽を手で隠して、太陽のまわりのまぶしい空を見つめる。そのまま2分間ぐらいすると、知らず知らず深呼吸をするようになる。そのまま深呼吸を1〜2分間続けると、すっかり目覚めるようになる」
私はもともと目覚めが悪かったのだが、毎日、このことを続ける打ちに、目覚めが良くなった。また、日中の体の調子も好調になった。頭が良く働く感じだ。夜の入眠も、以前よりは良くなった感じだ。
というわけで、明らかに、効果がある。特に毎朝、光を見つめてしばらくすると、呼吸が自然に深呼吸になる(呼吸がちょっと激しくなる)ことで、「光が肉体を覚醒しつつある」ということを実感できる。コーヒーなんかよりも圧倒的に強い、精神覚醒効果がある。
なお、晴れていない日には、非常に強い室内照明を目に当てる。「蛍光灯を目に付ける」というような感じだ。「まぶしくて仕方がない」というぐらいの強い光を浴びることで、同様の効果を得ることができる。
[ 付記 ]
上記のことは誰にでも当てはまるわけではない。「朝は早起きになりすぎて困っている」というような老人の場合には、かえって逆効果になりかねない。この点についての解説は、下記にある。例外ふうの話。
→ NHKためしてガッテン「熟睡4鉄則、睡眠力がよみがえる」: 光療法の総合サイト