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動画はこちら。
日本橋交差点で交通事故。白い乗用車が右折のウインカー出しながら直進してタクシーと正面衝突。 pic.twitter.com/MPV7OFUQJR
— Junya_k Jinuwine? (@jazzyjunya78) October 31, 2022
記事と動画はこちら。
→ 【速報】「ベントレー」がタクシーと衝突 運転していた女性「右折やめて直進したら、ぶつかった」 現場は東京・日本橋 3人負傷|FNN
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状況としては、次のように図示できる。
→┐ └←
二つの右折路線は、同じ直線状にある。
ただし、途中で右折するのが前提だ。それならぶつからない。
なのに、右折しないで、直進したら、ぶつかるのは当然だ。同じ直線状にあるからだ。(起こるべくして起こった事故だと言える。)
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ただし、こういう馬鹿な運転手についても、事故を避ける仕組みがある。つまり、「フェール・セーフ」の仕組みだ。それは、自動ブレーキだ。
今回のベントレーを見ると、自動ブレーキはまったく作動していない。だが、仮に自動ブレーキが働いていたら、こんな大事故は起こらなかっただろう。(せいぜいバンパーが衝突するぐらいの低速度の衝突で済んだだろう。自動ブレーキで減速するからだ。)
新車価格で 2000万円以上もするベントレーなのに、300万円クラスの新車にも付いているぐらいの自動ブレーキが装着されていなかったとしたら、よほど古いベントレーを、見栄で所有していたのだろうか。……と疑ったが、そうではなかった。このベントレーは、現行モデル(3代目)であり、最も新しいタイプだ。ただし 2017年に発売されたモデルなので、技術的には新しくない。それでも発売当初から「自動ブレーキがある」と標榜していた。
運転支援技術は追従クルコンや自動ブレーキなど最新世代が採用されており、
( → 新型ベントレー・コンチネンタルGTが日本上陸!|セダン|Motor-Fan[モーターファン] )
自動ブレーキが付いていたのに、まともに作動しなかったとしたら、こんな高級車も安全性の面ではひどい状況だったと言えるだろう。
( ※ タクシーの方の自動ブレーキがあったのかどうか、また、自動ブレーキが働いていたかどうかは、不明である。速度が低すぎて、自動ブレーキの作動の有無は、動画からは判定しにくい。)
《 加筆 》
自動ブレーキが作動しなかったのは、途中でアクセルを追加で踏み込んだせいかもしれない。(可能性はあるが、正確には不明。)
ただ、こういう機能があると事故が起こりやすい、ということは、私は当初から懸念していた。機械よりも人間を優先すると、事故が起こりがちになるものだ。
もうちょっと検証するといいかも。ともあれ、今回の事故は、自動ブレーキの不作動が重要だ。ここを調べるべきだ。
[ 付記 ]
事故の根本原因は、ベントレーのドライバーの暴走にある。そのことは
→┐ └←
という先の図からも明らかだろう。また、右折のウインカーを点灯させているのに右折しない、という難点もある。(ウインカーの表示に従わない。)
こういうメチャクチャな運転手は、できれば免停にするべきだ。だが、そうでないとしても、自動車の保険料を馬鹿高くして、容易に車を保有できないようにするべきだ。車両本外価格が 2000万円だと仮定したら、毎月 100万円ぐらいの保険料を徴収するべきだ。(1年で 1200万円。2年で 2400万円。)
現状でも、「事故を起こしたら保険料が高くなる」(割引をしなくなる)という制度はある。だが、事故を起こしたかどうか、という情報は、同じ保険会社でしか共有されない。他の保険会社には共有されない。
したがって、その無謀な運転手が、「保険料が馬鹿高くなるなら、他社の保険に乗り換える」と言い出したら、「高い保険料」という設定は無効になる。その無謀な運転手は、普通の運転手にまぎれて、普通の料金で保険に加入してしまうからだ。
この問題を避けるには、「事故を起こした運転手の一覧」というデータを、業界で共有するべきだろう。特に、今回の事故を起こしたような運転手については、「やたらと無謀な違反運転をして、事故を起こしがちだ」という情報を、業界全体で共有するべきだろう。その上で、業界全体で高い保険料を設定するべきだろう。(個人別のカスタマイズだ。)
こうでもしないと、この最悪の運転手は、またしても平気な顔をして、自動車を乗り回しかねない。
※ 本来ならば、こういう運転手は、一発免停にするべきなのだが。そのためには、いちいち立法化する必要はなくて、警察が「逆走運転は一発免停」というふうに、交通違反の点数を決める(変更する)だけでいい。なお、現状では、一発免停(14点以上)の対象外だ。
→ 交通違反の点数一覧表 警視庁
【 関連サイト 】
保険会社の状況。事故を起こした場合の保険料アップの情報。
(1) 三井ダイレクト損保では、事故を起こすと、保険料は3等級ダウンとなる。
→ 等級が下がる事故と下がらない事故 | 自動車保険の三井ダイレクト損保
(2) 事故を起こした事例については、情報が共有される。
→ 損害保険料率算出機構
ただしこの情報は、統計的に加工された統計情報だけであって、元の生データである個人情報については共有されていないようだ。私としては共有した方がいいと思うんだけどね。個人情報の保護とは別の意味で。(別に一般に公開されるわけではないし、保険会社にしか伝達されないし。)
- 【 訂正 】
「共有されていないようだ」と推定したが、この推定は誤りだと判明した。実は、共有されている。コメント欄で指摘された。(私は交通事故を起こした経験がないので、自動車保険のことには疎い。いい加減な推定で、間違えました。ごめんなさい。)
とにかく、危険運転者を排除するには、危険運転者の情報が必要だ。その情報を得れば、超高額保険料を設定して、その運転車を排除することができる。
【 追記 】
保険についてよく調べたが、事故を起こした人の扱いは、各保険会社で共通になっているようだ。ある保険会社が、「逆走運転をした人は、わが社では特別に危険人物として扱う」という独自方針を取りたくても、そうすることはできない。扱いが共通だからだ。いずれの会社でも、普通の物損事故を起こした人と同様の扱いになる。
となると、逆走運転した人(運転能力のない人)については、各社共通で「 15等級ダウン」のような措置を取るべきだろう。いや、等級がマイナスになるようにして、「 100等級ダウン」ぐらいにするべきだ。(そんな等級があるかどうかは別として。)
[ 余談 ]
ベントレーの2代目と3代目は、よく似ている。区別するポイントはどこか? ……これはなかなか難しい問題なので、「間違い探し」のつもりで、じっくり調べてみてください。確認ポイントはいくつもあります。
→ Wikipedia
>事故を起こしたかどうか、という情報は、同じ保険会社でしか共有されない。他の保険会社には共有されない。
任意保険の等級は保険会社を変更しても継続されます。
事故歴などの情報は日本損害保険協会を通して、保険会社間で共有されています。
事故を繰り返す人の場合、任意保険の継続・新規加入が保険会社から拒否されます。
日本損害保険協会
1〜5等級・割増料率適用対象契約情報交換制度:https://www.sonpo.or.jp/about/guideline/kyodoriyou/0001.html
無事故・事故確認制度:https://www.sonpo.or.jp/about/guideline/kyodoriyou/0002.html
「電通が…」発言の玉川さんと通じるところを感じる。
これは本筋じゃない、ついでの補足情報なので、間違っていたとしても、どうでもいい話。どうでもいい細かな情報では、調べるのをはしょって、間違えることもあります。
ちなみに、コメント欄の話でも、きちんと調べずに書いて、間違えることは、ときどきあります。細かな話まで完璧に無謬にすることはできない。だって人間だもの。