2022年11月01日

◆ ベントレーの右折路線事故

 右折路線で右折しないで直進したら、対向車線の車と正面衝突した、という事故があった。

 ──

 動画はこちら。


 記事と動画はこちら。
  → 【速報】「ベントレー」がタクシーと衝突 運転していた女性「右折やめて直進したら、ぶつかった」 現場は東京・日本橋 3人負傷|FNN




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 状況としては、次のように図示できる。

         →┐ └←

 二つの右折路線は、同じ直線状にある。
 ただし、途中で右折するのが前提だ。それならぶつからない。
 なのに、右折しないで、直進したら、ぶつかるのは当然だ。同じ直線状にあるからだ。(起こるべくして起こった事故だと言える。)

 ──

 ただし、こういう馬鹿な運転手についても、事故を避ける仕組みがある。つまり、「フェール・セーフ」の仕組みだ。それは、自動ブレーキだ。
 今回のベントレーを見ると、自動ブレーキはまったく作動していない。だが、仮に自動ブレーキが働いていたら、こんな大事故は起こらなかっただろう。(せいぜいバンパーが衝突するぐらいの低速度の衝突で済んだだろう。自動ブレーキで減速するからだ。)
 新車価格で 2000万円以上もするベントレーなのに、300万円クラスの新車にも付いているぐらいの自動ブレーキが装着されていなかったとしたら、よほど古いベントレーを、見栄で所有していたのだろうか。……と疑ったが、そうではなかった。このベントレーは、現行モデル(3代目)であり、最も新しいタイプだ。ただし 2017年に発売されたモデルなので、技術的には新しくない。それでも発売当初から「自動ブレーキがある」と標榜していた。
 運転支援技術は追従クルコンや自動ブレーキなど最新世代が採用されており、
( → 新型ベントレー・コンチネンタルGTが日本上陸!|セダン|Motor-Fan[モーターファン]

 自動ブレーキが付いていたのに、まともに作動しなかったとしたら、こんな高級車も安全性の面ではひどい状況だったと言えるだろう。

( ※ タクシーの方の自動ブレーキがあったのかどうか、また、自動ブレーキが働いていたかどうかは、不明である。速度が低すぎて、自動ブレーキの作動の有無は、動画からは判定しにくい。)

 《 加筆 》
 自動ブレーキが作動しなかったのは、途中でアクセルを追加で踏み込んだせいかもしれない。(可能性はあるが、正確には不明。)
 ただ、こういう機能があると事故が起こりやすい、ということは、私は当初から懸念していた。機械よりも人間を優先すると、事故が起こりがちになるものだ。
 もうちょっと検証するといいかも。ともあれ、今回の事故は、自動ブレーキの不作動が重要だ。ここを調べるべきだ。



 [ 付記 ]
 事故の根本原因は、ベントレーのドライバーの暴走にある。そのことは
    →┐ └←
 という先の図からも明らかだろう。また、右折のウインカーを点灯させているのに右折しない、という難点もある。(ウインカーの表示に従わない。)

 こういうメチャクチャな運転手は、できれば免停にするべきだ。だが、そうでないとしても、自動車の保険料を馬鹿高くして、容易に車を保有できないようにするべきだ。車両本外価格が 2000万円だと仮定したら、毎月 100万円ぐらいの保険料を徴収するべきだ。(1年で 1200万円。2年で 2400万円。)

 現状でも、「事故を起こしたら保険料が高くなる」(割引をしなくなる)という制度はある。だが、事故を起こしたかどうか、という情報は、同じ保険会社でしか共有されない。他の保険会社には共有されない。
 したがって、その無謀な運転手が、「保険料が馬鹿高くなるなら、他社の保険に乗り換える」と言い出したら、「高い保険料」という設定は無効になる。その無謀な運転手は、普通の運転手にまぎれて、普通の料金で保険に加入してしまうからだ。
 
 この問題を避けるには、「事故を起こした運転手の一覧」というデータを、業界で共有するべきだろう。特に、今回の事故を起こしたような運転手については、「やたらと無謀な違反運転をして、事故を起こしがちだ」という情報を、業界全体で共有するべきだろう。その上で、業界全体で高い保険料を設定するべきだろう。(個人別のカスタマイズだ。)
 こうでもしないと、この最悪の運転手は、またしても平気な顔をして、自動車を乗り回しかねない。

 ※ 本来ならば、こういう運転手は、一発免停にするべきなのだが。そのためには、いちいち立法化する必要はなくて、警察が「逆走運転は一発免停」というふうに、交通違反の点数を決める(変更する)だけでいい。なお、現状では、一発免停(14点以上)の対象外だ。
  → 交通違反の点数一覧表 警視庁



 【 関連サイト 】
 保険会社の状況。事故を起こした場合の保険料アップの情報。

 (1) 三井ダイレクト損保では、事故を起こすと、保険料は3等級ダウンとなる。
   → 等級が下がる事故と下がらない事故 | 自動車保険の三井ダイレクト損保

 (2) 事故を起こした事例については、情報が共有される。
  → 損害保険料率算出機構
 ただしこの情報は、統計的に加工された統計情報だけであって、元の生データである個人情報については共有されていないようだ。私としては共有した方がいいと思うんだけどね。個人情報の保護とは別の意味で。(別に一般に公開されるわけではないし、保険会社にしか伝達されないし。)
     【 訂正 】
     「共有されていないようだ」と推定したが、この推定は誤りだと判明した。実は、共有されている。コメント欄で指摘された。(私は交通事故を起こした経験がないので、自動車保険のことには疎い。いい加減な推定で、間違えました。ごめんなさい。)

 とにかく、危険運転者を排除するには、危険運転者の情報が必要だ。その情報を得れば、超高額保険料を設定して、その運転車を排除することができる。



 【 追記 】
 保険についてよく調べたが、事故を起こした人の扱いは、各保険会社で共通になっているようだ。ある保険会社が、「逆走運転をした人は、わが社では特別に危険人物として扱う」という独自方針を取りたくても、そうすることはできない。扱いが共通だからだ。いずれの会社でも、普通の物損事故を起こした人と同様の扱いになる。
 となると、逆走運転した人(運転能力のない人)については、各社共通で「 15等級ダウン」のような措置を取るべきだろう。いや、等級がマイナスになるようにして、「 100等級ダウン」ぐらいにするべきだ。(そんな等級があるかどうかは別として。)



 [ 余談 ]
 ベントレーの2代目と3代目は、よく似ている。区別するポイントはどこか? ……これはなかなか難しい問題なので、「間違い探し」のつもりで、じっくり調べてみてください。確認ポイントはいくつもあります。
   → Wikipedia
 
posted by 管理人 at 23:20 | Comment(5) | 自動車・交通 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
管理人さんは自家用車をお持ちですか?

>事故を起こしたかどうか、という情報は、同じ保険会社でしか共有されない。他の保険会社には共有されない。

任意保険の等級は保険会社を変更しても継続されます。
事故歴などの情報は日本損害保険協会を通して、保険会社間で共有されています。

事故を繰り返す人の場合、任意保険の継続・新規加入が保険会社から拒否されます。

日本損害保険協会
 1〜5等級・割増料率適用対象契約情報交換制度:https://www.sonpo.or.jp/about/guideline/kyodoriyou/0001.html
 無事故・事故確認制度:https://www.sonpo.or.jp/about/guideline/kyodoriyou/0002.html
Posted by 通りがかり at 2022年11月02日 21:05
 ご指摘ありがとうございました。本文の該当箇所に、訂正を加筆しました。(挿入しました。)
Posted by 管理人 at 2022年11月02日 22:33
 最後のあたりに 【 追記 】 を加筆しました。
Posted by 管理人 at 2022年11月02日 22:49
管理人さんはいい意見もたくさん書いているのに、こうやって調べずに思い込みで書いたりすることがあるのがもったいない…
「電通が…」発言の玉川さんと通じるところを感じる。
Posted by のび at 2022年11月04日 09:26
 調べようとはしたんですけど、情報のググり方がわからなくて、よくわからないまま書いたんです。
 これは本筋じゃない、ついでの補足情報なので、間違っていたとしても、どうでもいい話。どうでもいい細かな情報では、調べるのをはしょって、間違えることもあります。
 ちなみに、コメント欄の話でも、きちんと調べずに書いて、間違えることは、ときどきあります。細かな話まで完璧に無謬にすることはできない。だって人間だもの。
Posted by 管理人 at 2022年11月04日 12:12
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