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ロシアが核兵器を使うそぶりを見せつけている。
ロシア国防省は26日、最高司令官であるプーチン大統領の指揮の下、陸海空軍の部隊が核搭載可能なミサイルを発射する核抑止の演習を実施したと発表した。ウクライナ侵攻をめぐり、ロシアは繰り返し核兵器の使用を示唆して欧米を牽制(けんせい)しており、核戦力を誇示する狙いがあるとみられる。
( → プーチン氏指揮、核攻撃想定の演習:朝日新聞 )
欧米の軍事援助を抑制するためのブラフのつもりだろうが、こういうことを何度も繰り返していると、そのうち、ひょうたんから駒で、実際に暴発が起こりかねない。困ったことだ。どうすればいい?
そこで、困ったときの Openブログ。うまい案を出そう。こうだ。
「ロシアが(たとえ部分的にでも)核を使用したら、NATO はウクライナの NATO 加盟を認める、と通告しておく」
ウクライナの NATO 加盟というのは、事実上、NATO 全体の正式な参戦を意味する。しかも、NATO には核がある。ここが大事だ。
ロシアが核使用をほのめかすのは、「たとえロシアが核を使用しても、ウクライナは核をもたないので、核の報復ができない」ということが理由だろう。また、「核をもつ NATO は戦争に参加していないから、NATO が核を使用することもできない」ということも理由だろう。
そこで、上記の提案が生きる。
ロシアが核を使用したら、NATO がウクライナの NATO 加盟を認める。この時点では、NATO による核使用はなされない。しかし、この時点以後で、新たにロシアが核を使用したら、今度は NATO が核の報復をする。
それだけではない。たとえロシアが以後の核使用を控えたとしても、すでに NATO は(同盟として)参戦している。すると、NATO は通常兵器でロシア軍を打破することになる。特に、高性能の F-35 や、大量にある F-15, F-16 によって、ロシアの地上軍をピンポイントで爆撃する。こうなると、ロシア軍はあっという間に壊滅する。
つまり、ロシアが核兵器を使用したら、ロシアは NATO によって壊滅させられることになる。そのことを通告しておけばいい。
逆に、ロシアが核使用をしない限り、ウクライナの NATO 加盟を認めない、と保証してもいい。するとロシアはたぶん、「そのことを NATO は文書で保証しろ。ちゃんと調印しろ」と言ってくるだろうから、調印してもいい。ロシアの核使用を抑止するためであれば、そのくらいはお安い御用だろう。
どっちみち、今となれば、ロシアの敗北は確実だ。現状の戦況が続く限り、NATO の航空機が出るまでもないのだ。
ただし、ウクライナに航空機を供与するというオプションは残っている。
→ 米政府、ウクライナへの米国製戦闘機供与を検討 | ロイター
※ 7月に検討したが、否決した模様だ。続報がないので推定できる。
これは米国の思惑通り、中国は儲け物という感じです。
ロシアとNATOは大きく後退し、世界の大国は米と中になるでしょう。2大国が退き、いよいよ2大国の決戦です。