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「地方を繁栄させるには、鉄道が大事だ」と主張する人が多い。たいていが鉄オタみたいな人だが。特に朝日新聞では、こういう主張をする記事が多くて、鉄道 150年を迎えた最近では、やたらと(過疎地の)鉄道礼賛の記事がたくさん掲載されている。前項で紹介した能年玲奈(のん)の記事もそうだが、次のような大きな記事もある。
→ 開業150年、鉄路が進む未来は 老川慶喜・立教大学名誉教授に聞く:朝日新聞
鉄道の歴史的意義を強調したあとで、最後のあたりで、こう結論する。
「今後は BRT(バス高速輸送システム)や LRT(次世代型路面電車システム)などの成功例も採り入れて、鉄道の『社会化』に向けた柔軟な議論を積み重ねるべきだ」
BRT(バス高速輸送システム)や LRT というのは、鉄道の路線廃止のあとに来るものだ。ということは、この人は過疎地の路線廃止を唱えていることになる。その意味で、結論自体は正しい。だけど、「何とかして鉄道の維持を」と望んでいる朝日の狙いは、ハズレてしまったね。残念でした。
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ともあれ、前項でも述べたように、物流や交通の主体は、水路から鉄道を経て、道路に移った。現在では、道路が主体となっているのだ。これを基本にして考えるべきだ。(いつまでも鉄道のノスタルジアにひたっている朝日は、時代遅れ・時代錯誤だ。)
では、道路が主体になっているという現実を踏まえた上で、「地方の繁栄」を狙うには、どうすればいいか? それは、冒頭でも述べたように、こうなる。
「道路沿いに、イオンモールを作ればいい」
その意味は、こうだ。
「道路沿いに、多様な商店や娯楽施設を集約したゾーンを作ればいい」
これが正解だろう。実際、駅前商店街はさびれるばかりだ。商店街は、駅前から、幹線路沿いへと移行している。ならば、幹線路沿いに、多くの商店や娯楽施設を集約したゾーンを作れば、そこで繁栄が可能となる。
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ただし、これはすでにイオンがやっている。イオンがやっているのだから、行政が口出しする必要はない、というふうにも思える。だが、行政にもやることはあるだろう。たとえば、下記だ。
(1) 都市計画を作る。イオンに任せず、広域で繁栄の計画を作る。
(2) 地元商店の出店には地代を安くする。(イオンによるボッタクリを防ぐ。)
(3) イオン以外の、ヨーカドー・ユニー・ららぽーと 等にも進出を促す。
特に、(3) は大事だ。どこもかもイオンモールだと、画一化してしまうので、文化が貧弱になる。特に、「イオンは安いがまずい」という難点があるので、OKストア や コストコ みたいな「安くておいしい」スーパーがあると好ましい。下記記事を参照。
→ OKストアは おいしい: Open ブログ
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というわけで、タイトルでは「イオンモール」と記しているが、本当はイオンモール以外の多様な同種物があると好ましいわけだ。「イオンモールのような巨大複合施設」と記すのが、正確な表現となるだろう。
そういうものをたくさん設置することこそ、地方の繁栄への道となる。鉄道なんかよりは、こっちの方がよほど大切なのだ。
[ 付記 ]
イオン・モールの例。(フロアマップ)

【 関連サイト 】
※ 下記はいずれも Togetter だ。
→ イオンモールはつまらない場所だと思っていたが親になると違った
→ 「だからイオンに行ってしまう」 イオンモールが子連れに最高なこれだけの理由
→ 地方だと「イオンに連れてかれる=公式に彼女として認められる」という文化がある
→ 近所にイオンモールが出来るが、そいつがディズニーランドよりデカい化け物サイズ
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参考:
→ バチカン市国より広い「イオンモール取手」

前項の最後でも述べたが、三陸鉄道は自分たちの金で維持しているし、それについては文句は言わない。そう私は述べています。その箇所を読み直してください。