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9月27日の記事で報じている。ヘルメットをしないで電動キックボードに乗ったあげく、死亡した人の事例。
東京都内で今月25日、電動キックボードの男性(52)が転倒して死亡する事故があった。
男性が乗っていた電動キックボードは国の実証実験の対象で、本来は義務づけられるヘルメットの着用が「任意」とされていた。なぜノーヘルが認められたのか。背景には、事業者側の要望があった。
実証実験は、電動キックボードのシェアリング事業を進める事業者から規制緩和の要望を受けて経済産業省や警察庁が応じたもので、2020年10月に都内の一部で始まった。
事業者側はその後、「ヘルメット着用義務が普及の障害となっている」と追加の規制緩和を要望。警察庁が開いた有識者検討会では「安全確保のために着用は必須」といった意見が有識者から出たが、21年2月にはヘルメット着用を任意とする「特例措置」が追加で認められた。同年4月からは、ヘルメットなしでも実証実験であれば公道を走行できるようになった。
24年までの施行が予定される改正道交法では、最高時速20キロ以下の電動キックボードを対象に「特定小型原付き自転車」という新たな区分が設けられ、ヘルメット着用については「努力義務」とされた。
警察関係者は「ノーヘル運転は事故時のリスクが高い。『任意』や『努力義務』という言葉に甘えずにヘルメットを着けて欲しい」と話す。
( → 電動キックボード死亡事故 「ノーヘルOK」の背景に事業者の要望:朝日新聞 )
「『任意』や『努力義務』という言葉に甘えずに」と言って、ユーザーのせいにしている。しかしその伝で言ったら、自動車の安全ベルトだって、『任意』や『努力義務』にしてしまってよさそうだ。(馬鹿げたことではあるが。)
要するに、業界の都合で安全を手抜きする、という方針が根本的に間違っている。例示で言えば、「遊覧船の業者の利益のために、遊覧船の安全装置を手抜きさせる」というようなものだ。ひどすぎるね。
電動キックボードというのは、とても危険だ。そのことは、前にも論じた。
→ 電動キックボードのブレーキ: Open ブログ
だから、電動キックボードに乗るなら、本来ならばヘルメットを付けるべきだ。なのに、ヘルメットを付けなくてもよいことにした。そのせいで、甘い規制となって、犠牲者が出たわけだ。
いわゆる「規制緩和論」の一環だろう。その影響で、どんどん規制が骨抜きになっていく。その結果、業者はたっぷり設けるが、安全が手抜きされたせいで、犠牲となって死ぬ人が出てくる……という仕組みだ。何度も繰り返される、自民党政権の安全軽視策。業界の意向で、人命よりも金儲けが優先される。かくて人々が犠牲になる。
[ 付記 ]
電動キックボードが危険な理由は、主に二つある。
・ もともとブレーキのない機種が多い。
・ ブレーキがある機種も、ブレーキをかけると、つんのめる。
(こける形で、地面に放り出されて、轢かれてしまう。)

この件は、下記項目で述べた通り。
→ 電動キックボードのブレーキ: Open ブログ
また、他の危険性も論じた。
→ 電動キックボードの是非: Open ブログ
→ 電動キックボードが免許不要に: Open ブログ
こんな物を許容する自民党政府は、嵐のなかで遊覧船を出航させた馬鹿船長と同様だ。政府そのものが狂っていると言える。最低限の安全策さえも取らない(ブレーキのない車やヘルメットなしの高速運転を認める)というのは、ほとんど悪魔の仕業と言ってもいいくらいの暴挙だ。
「おまえはもう死んでいる」
とは言わないが、
「おまえはもう人殺しだ」
とは言ってやりたいね。(政府や業者に)

自民党以外の政党、例えば共産党・立憲民主党・維新などは電動キックボードやヘルメットについて、どのような考え方なのでしょうか?
維新は自民党と近そうですが。
自民党だけが、この問題をしっかりと考えている。「業界団体の意見を受け入れて、たっぷりと政治献金を受け取ろう。そのためには、業界に迎合しよう」と。
ちゃんと考えているのは、自民党だけです。だから日本はどんどん悪くなる。
※ 他党の場合は、何も考えていないので、良くも悪くもならない。
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本日の項目(政党交付金)の話でも示しているが、N党や自民の議員の考えていることは、「いかにして自分が私腹を肥やせるか」だけです。
「いかにして日本をよくするか」なんてことは、ちっとも考えていません。