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9月29日 の記事で報じている。
北海道・知床半島沖で観光船「KAZU1(カズワン)」が沈没した事故を受け、国土交通省は28日、遊覧船などを対象にドライブレコーダーの搭載を義務化する方針を明らかにした。
ただ、国交省によると、船体が水没するような事故の場合、自動車用の市販品では防水・耐圧性能が十分でなく、原因究明には役立てられない可能性があるという。防水・耐圧性能の高い製品は高額で義務化は難しく、「録画した映像を教育訓練に生かし、事故防止に役立ててもらいたい」(担当者)という。
( → 遊覧船、ドラレコ義務化へ 知床の沈没事故受け 国交省:朝日新聞デジタル )
耐水性・耐圧性がないのでは、付けても無駄だろう。
そもそも、沈没してからでは、手遅れだろう。何の救済にもならない。救済のためには、事前対策(予防)が必要だ。沈没する前に、何かをするべきだ。
国交省の対策は、ドラレコ義務化だが、これはまるで「操作ミスが原因だ」とでもいうような対策だ。これでは、見当違いだと言える。あさっての方向を向いている。まったく無意味な対策だと言える。ドラレコなんかは、何の予防策にもならないし、気休めにもならない。
では、どうすればいいか?
根源的には、嵐の海に向かって出航すること自体が問題だ。出航してから、ああだこうだと対策しても、手遅れだ。出航したこと自体が問題なのだから、「なぜ出航を許したか」ということを調べるべきだ。その上で、今後は嵐の海には出航しないような仕組みを作るべきだ。たとえば、出航するには組合員全員の合意が必要だ、というふうな。
そういう方向性は、すでに別のところで出ているので、そういう方向性で議論していくべきだろう。
ついでに船の状態も送れば事故った時の原因究明に役立つのではないでしょうか
予防策は、操船ミスをなくすことではなく、嵐の中で出航しないことだ。ドラレコは何の関係もない。