2022年09月25日

◆ ジャベリンが戦車を破壊

 ウクライナ戦争で、ウクライナのジャベリンが空中を飛んで、ロシアの戦車を次々と破壊する……というリアルな動画。(高精細)

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 高精細な動画がある。(スマホではギガを食いそうだ。PC の大画面で高精細表示することをお勧めする。4K モニターが最善だ。)





 戦車を次々と破壊するだけではない。後半ではヘリコプターも撃墜している。ヘリコプターも最初はミサイルを撃破するが、二発、三発、と何度もミサイルに襲われると、ついには耐えきれなくなって、撃墜されてしまう。

 いやはや。こんなリアルな動画が流れるとは。
 こんなのを見たら、ロシアの兵隊は、「やってられないな」と思うだろうね。最近、徴兵忌避をしたがるロシア人が増えているのも、当然だろう。なぜなら、動画を見ればわかるように、飛んで火に入る夏の虫だからだ。

 ――

 ……と思ったけど、よく見たら、これはゲーム画面だった。そう記してある。だまされた! 

 本物の画像を見せろ……という要求がありそうなので、下記に二つを示しておく。ただし、いずれも不鮮明だ。現実の画像は、遠距離撮影なので、どうしても不鮮明になりがちだ。








 後者の動画は、ドローンによる攻撃。ドローンを使う場合には、比較的鮮明な動画を記録できるようだ。(ドローンが近接撮影するので。)



 [ 付記 ]
 次の記事も興味深い。
 「ウクライナはロシアのようには戦わない。ロシア軍は兵士の犠牲を顧みず、100メートルでも200メートルでも前進しようとするが、われわれはクリエイティブに戦う。最小限の犠牲で領土を奪還するため、ロシア軍のインフラを重点的に破壊している。弾薬、燃料庫、戦術的な指揮所、物流拠点をできるだけ多くねらっている」
( → ロシアに「奇襲」成功なぜ? ウクライナ高官が語っていたこと | NHK

 これと逆のことをやっているのが、ロシア軍だ。ロシア軍は、ウクライナの武器や軍部を破壊するかわりに、ウクライナの民家を破壊している。あまりにも馬鹿げている。この点は、前に指摘した。
たとえば、2億円のミサイルを発射して、次のようなものを破壊する。
  ・ 弾薬庫( 100億円程度)
  ・ 航空機( 20〜100億円)
  ・ ミサイル発射機(ミサイル5発なら20億円程度)
  ・ ロケット弾発射機(20億円程度)

 こういう例であれば、「2億円のミサイルで数十億円の敵資産を破壊する」という効果があるので、有効だ。
 一方、次の例はナンセンスだ。
  ・ 2億円の民間アパート 
  ・ 3億円のスーパーマーケット

 こんなものを破壊しても、意味がない。なのにロシアは、そういう馬鹿げたことをやっている。本来ならば、数十億円もする高度兵器を破壊すればいいのに、安い民家を高いミサイルで破壊している。破壊すれば破壊するほど損をする。のみならず、貴重な手持ちミサイルが減ってしまう。大切な虎の子を使い果たしてしまうことになる。
 ではなぜ、ロシアはそういう馬鹿げたことをするのか? それは、高度な精密誘導ができないからだ。(以下略)
( → ウクライナに迎撃ミサイルを供与

 2億円のミサイルで攻撃するべきは、数十億円もするような敵の高度兵器(ミサイル発射台や弾薬庫)を破壊することであって、2億円の住居やスーパーマーケットを破壊することではないのだ。また、敵の市民を殺すことでもないのだ。なぜか? そんな民間施設や民間人をいくら破壊しても、敵の殺人能力を奪うことはできないからだ。
 戦争で何よりも破壊したいのは、敵の殺人兵器だ。敵の高度兵器(ミサイル発射台や弾薬庫)を破壊するのが最優先だ。これらを放置すれば、敵がその高度兵器によって、こちらを攻撃してくる。そうなれば、こちらは大量の兵器や兵士を失って、戦争に負けてしまうかもしれない。それはまずい。だからこそ、何よりも(ミサイル発射台や弾薬庫のような)敵の高度兵器を破壊したがる。それこそが当面の最優先課題となるのだ。

 戦争の目的は、勝利であって、殺人ではないのだ。
( → 戦争の目的は殺人か?

posted by 管理人 at 23:11 | Comment(0) |  戦争・軍備 | 更新情報をチェックする
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