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季節性の ぜんそくならば、冬には悪化しても、夏には治るのが普通だ。夏になっても治らないならば、アレルギー性の ぜんそくだと言える。
その主因は、アレルギー物質だが、具体的には、ダニであることが多い。ダニの死骸やフンが微粒子となって、ぜんそくの原因になる。
そこで、強力な掃除機で、これらの微粒子を吸引すると、症状が劇的に改善することが多い。

この話は、NHK のテレビ番組(たぶんガッテンだったと思う)で見た覚えがあるのだが、録画は保存していなかった。ただし、同趣旨の情報が NHK のサイトに残っている。そこから転載しよう。
ダニはアレルギーの原因となり、小児ぜんそくでは原因の9割を占めるとも言われいます。死がいやフンが体に入ることで症状が出ますが、夏の間に繁殖したダニが死んで、家の中にたまりやすいのが、秋のこの時期なのです。
毎日掃除機をかけていましたが、敷布団や子供の毛布などから最も多いレベルの結果が出ました。
ダニは目にはほとんど見えません。どのくらい小さいのでしょうか。体長は0.3ミリから0.4ミリほど。私は、民間の研究所で生きているダニを見せてもらいましたが、初めて見た時は薄茶色の粉のようにしか見えず、じっと目をこらしてようやく動いているのを確認できました。
問題なのは、こうした生きているダニよりもさらに小さいフンや死がいがアレルギーを引き起こすということです。ダニのフンは0.01ミリほど、体の数十分の1の大きさです。
掃除を頻繁にしていなければ、夏の間に増えたフンも部屋にたまります。これらを体内に吸い込むことでアレルギーが引き起こされるため、秋のこの時期、要注意なのです。
西岡医師は、「布団の対策が最も重要」と訴えています。布団は人が長い時間過ごすため、ダニのえさとなる人のフケやアカ、食品のかすなどが多く含まれているので、ダニが繁殖しやすいというのです。
布団の対策、具体的には何をすればいいのでしょうか。まず、週1回はシーツや布団カバーを水洗いすること。ダニのフンは水に溶けて流れ落ちやすいからです。
敷布団など洗うことが難しい場合は、週1回以上、天日干しをします。湿気が取り除かれダニの繁殖を抑えられます。そして、ふとんの両面に掃除機をかけること。これが最も重要です。干すだけでは死がいやフンを取り除くことができないからです。週に1回は、1平方メートルあたり20秒くらいかけてゆっくり丁寧に吸い取ることがポイントです。普段、畳やフローリングを掃除する時に使う掃除機のノズルでは、布団の布が吸い付いてしまい使いづらい場合がありますが、布団専用のノズルが、掃除機を購入した時についていたり、家電量販店などで販売されていたりするということです。
さらに、じゅうたんや布製のソファーなどにもダニが潜みやすいので、掃除機をかけることが大切です。
( → 秋はダニに注意 | 健康 | NHK生活情報ブログ:NHK )
「ふとんの両面に掃除機をかけること。これが最も重要です」
と記してある。たしかに、その通り。
特にお勧めなのが、前項で示した、30000 Pa の強力な掃除機だ。これによって、布団からホコリをいっぱい吸い取ることができる。また、じゅうたんからも、同様だ。
この掃除機を使うことで、ぜんそくの症状が劇的に改善した……という体験をした。(私の場合。)
病気かと思ったら、病気というよりは、ホコリによるアレルギーだった……というわけ。