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普通の掃除機は 15000 Pa ぐらいの吸引力で、「強力」と銘打った製品でも 20000 Pa ぐらいにしかならないのが普通だ。ところが、30000 Pa という倍の吸引力をもつ掃除機がある。しかも、価格はかえって安いぐらいだ。
20000 Pa ぐらいの掃除機が 1万円ぐらいで、28300 Pa の掃除機が(タイムセールの割引価格で)¥13,900 と ¥15,900 である。(2種類ある。いずれも高級品。)
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ところが、¥6,999 という激安で 30000 Pa の商品がある。これだ。
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ちょうど掃除機が故障したところだったので、代わりに、安価(5000円以下)な品を買おうかと思ったのだが、どうせなら高性能の商品をと思って、ちょっと高めの上記商品を購入した。
そうしたら……
吸引力にぶったまげた。あまりにも強力なので、吸い取り口が じゅうたんにへばりついて、まともに動かない。力を入れて押すと、やっと動く。
逆に、引っ張るとどうか? 手元で本体を引っ張ったときに、吸い取り口と円筒形チューブがくっついたまま、本体から離れてしまう(もげてしまう)。(吸い取り口は、じゅうたんにへばりついたままだ。)
唖然としたね。吸引力が強すぎる。
それでもまあ、じゅうたん以外では、特に問題はない。強力な吸引力のまま、フローリングの床も、畳も、ちゃんと掃除できる。吸引力の強さは半端ないが。
ちょっと掃除してみたら、ホコリを入れるケースが、ホコリで一杯になっていたので、びっくりした。他の掃除機でやったときには、こんなに一杯にはならなかったのだが、新しい掃除機でじゅうたんを掃除すると、ケースがホコリで一杯になった。隠れていたホコリを強力に吸い出したらしい。
※ 床や畳の場合には、大差はなかった。もともとそんなにホコリはないので。
※ 「一杯」というのは「満杯」という意味ではなく、「たくさん」という意味の「いっぱい」だ。
さらに強力さを感じさせたのが、布団だ。布団を日干ししたあとで、この掃除機でホコリを吸引したら、ホコリがものすごく吸引された。(糸状の)綿ぼこりではなく、(砂に似た)粉のようなホコリだ。あまりにも大量に吸い取れたので、びっくりした。
※ 布団は、ベッドの下に敷くパッド状のもの。他の布団もある。
とにかく、この掃除機は、吸引力が半端ない。ものすごい吸引力だ。通常の掃除機とは別次元のものであり、ただの掃除機とは別種のものだと感じられる。掃除機以上の何か、という感じだ。長年の「掃除機」という概念をぶち壊される。
コスパがものすごくいいので、お勧めします。ごく軽量なので、重さも感じない。
[ 付記 ]
難点はないか? ある。ホコリを入れるケースの着脱がしにくいことだ。ちょっとやりにくい。なかなか慣れない。
また、ホコリのフィルターを水洗いできるのはいいのだが、そうでない普段の掃除では、やたらとホコリを吸い込むので、目詰まりしやすいし、細かなホコリを除去するのがちょっと難しい。「掃除機を掃除する」という手間がかかる。普通の掃除機だと、簡単にフィルターのホコリを取れるのだが、今回の商品は、フィルターにも目詰まりしやすい感じだ。
しかし、これは吸引力が強力であることの裏返しなんだから、仕方ないね。吸引力が弱ければ、フィルターも目詰まりしにくいが、それじゃ意味がない。やっぱり、目詰まりしやすくとも、強力な吸引力のある方が好ましい。
実は、フィルター掃除も、あまり気にならなくなってきた。あんまり強力な吸引力なので、フィルター掃除をするとき、「へえ、すごい」というふうに感嘆する。ちょっと機械を分解するときのような楽しみがある。機械を分解するのが好きな人には、向いている。
他にも不足点がある。付属品が少ないことだ。おまけのノズルは1種類しかないので、ブラシふうのノズルは付いていない。ブラシふうのノズルを必要とするなら、別の掃除機を併用する必要がある。
「掃除機を二つも使うのは面倒だ。1台で済ませたい」と思うのなら、冒頭の商品を買えばいい。¥13,900 と ¥15,900 ですけどね。1台で2台分以上の価格になるね。
なお、掃除機は2台ある方が便利だ。1階と2階に分けておけば、それぞれの階で持ち運びをしないで済む。2台あれば、掃除の回数も半減するから、フィルター掃除の回数が増えるわけでもない。
電気代はどうか? この点は、心配ない。吸引力は2倍だが、使用電力は 650W なので、通常とほとんど同じである。
なお、「ロボット掃除機の方がいいぞ。ルンバの方がいいぞ」と思う人もいるかもしれないが、私の家は、部屋がそんなに片付いていないんだ。ロボット掃除機を使うためには、まずは部屋を片付ける必要があるが、わが家はそれほど整理整頓ができていないんだ。
※ 円安なので、この商品も遠からず値上げすると見込まれる。在庫品が完売したら、その後は値上げするだろう。今回、タイムセールの値引き対象ではないのは、そのせいかもしれない。もともと割安だしね。(待てば安くなるということはなさそうだ。待てば高くなることはありそうだが。)
https://www9.nhk.or.jp/gatten/articles/20191113/index.html
その番組、見ました。「回転ブラシ」が肝心だが、回転ブラシが付いているのは、1.5万円以上の高級品。1万円以下だと、回転ブラシは付いていないことが多い。
https://x.gd/cuOJW
というわけで、回転ブラシが付いていない低価格品だと、押しても引いても、あまり変わりません。
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念のため、「回転ブラシ」と番組名で検索してみたら、私の過去記事が出てきた。
→ http://openblog.seesaa.net/article/474981856.html
そうだった。上記番組については、私も言及したことがあったのでした。