――
まず、四コマ漫画を紹介しよう。
→ (ThinkGender)防災、女性視点も欲しい 避難所、生理用品配布で困惑・オムツ備蓄あれば:朝日新聞
これを巡る記事がある。(ちょっと古い)
福島市のイラストレーター、ico.(いこ)さん(36)は数年前、2011年に発生した東日本大震災の避難所で実際にあった出来事を4コマ漫画にしてほしいと依頼され、衝撃を受けた。
年配の男性が、避難所にいた女性を集め、生理用ナプキンを1人につき1枚ずつ配ったのだという。
個人差はあるが、生理中はナプキンが1日に何個も必要な一方、生理は約1カ月に1度しかないため、全員に配る必要はない。
受け取った人たちは、ナプキンはトイレに備え付けたり、女性が配ったりするといった配慮をしてほしかったと感じた、というシーンだった。
ico.さんは「女性にとっては当たり前なのに」と、防災に女性の視点が必要なことを痛感したという。漫画は「知らなかっただけなんです」というタイトルで、財団の広報誌に掲載された。
( → (ThinkGender)防災、女性視点も欲しい 避難所、生理用品配布で困惑・オムツ備蓄あれば:朝日新聞 )
記事では冒頭で、こう書く。
全国の市区町村の防災・危機管理部局の6割で、女性職員がゼロ――。内閣府が今年、こんなデータを発表した。
こういうふうに女性の少ない状況が問題であり、それを是正することが政府や自治体のなすべきことだ……というのが、記事の趣旨だ。
――
これを読んだときは、私も「なるほど」と思ったのだが、あとで古新聞を整理しているときに読み直したら、考えを改めた。
そもそもなんで女性は、「あれもこれも男にやってもらうこと」を前提にしているんだ? 災害時の生理用品のサポートぐらいは、自分たち住民で、配布のためのボランティア団体を組織するべきだろう。というか、災害時にはただちに全般的なボランティア団体を組織するべきだろう。地域には生理用品が必要な女性たちばかりがいるわけではない。生理がとっくに終わった高齢の人たちがいる。そういう「要支援者」をサポートすることが最優先となるはずだ。
「役人が自分たちに何をしてくれるか」
を考える前に、
「緊急時には健康な自分が何をできるか」
を考えるべきだろう。
ケネディも大統領就任演説で言っている。(1961年)
「国があなたのために何をしてくれるかではなく、あなたが国のために何ができるかを問うといい」
Ask not what your country can do for you,ask what you can do for your country.
女性の自立を唱える朝日新聞が、結局は女性の甘えばかりを助長して、女性の自立を後回しにするのは、発想が根本的に狂っていると言えるだろう。
女性たちがきちんと自立していれば、ちゃんと住民の自発的なサービス組織を立ち上げるから、冒頭のような問題は初めから起こるはずがなかったのである。冒頭のような事例を「問題だ」と批判するのは、「男性に頼って自立できていない」という根本的な体質(男性依存体質)によるのだろう。
男に頼って男を批判するより、まずは自分たちが自立するべきだ。そのためには、「何かをしてくれ」という欲しがり体質を捨てて、「自ら行動する」という率先的な体質に転じるべきだ。普段の行動にしても、化粧とファッションに熱中するより、筋トレとジョギングに熱中するべきだ。そうしてこそ、女性は自立できる。
※ とはいえ、避難所でゲームに熱中している男と比べれば、特にひどいとは言えないが。
※ なお、避難所ではレイプが多発しがちだ。こういう問題に対処するためにも、女性の自衛組織を構築するべきだ。(男を信用するな。)