2022年08月25日

◆ BitLocker の回復キー

 Windows11 で全データを失うという重大トラブルが続出している。「BitLocker の回復キーを求められるが、できない」というふうに。わけがわからないまま、地獄に落ちる。

 ――

 Windows11で更新プログラム適用後、「BitLocker回復キー」を求められるが、それが得られないので、全データを失う……という重大トラブルが続出している。詳しくは下記。
  → Windows11で更新プログラム適用後『BitLocker回復キー』を求められ詰む人続出→今やっておくべきこと - Togetter

 よくわからないながらも、「BitLocker回復キー」をスマホで入手しておけばいい、ということだ。そこで、やってみた。

 まず、Microsoft における自分のアカウント名がわかりにくかったが、メモからそれを探り当てて、スマホでアクセスした。アクセス先は、下記だ。(解説
   → https://account.microsoft.com/devices/recoverykey

 あれこれと認証手続きをしたあとで、全ての手続きを完了したら、そこで表示されたのは、「BitLocker回復キー」ではなくて、次の文言だった。
BitLocker回復キー
Microsoft アカウントにアップロードされた BitLocker回復キーがありません。

 ありゃりゃ。これじゃ、どうしようもないじゃん。どうしたらいいんだ? 
 上の Togetter には、こうある。


 私も、この状態だ。
 となると、今は大丈夫だとしても、将来、更新プログラムが適用されたら、私もこうなってしまうのか。

 いや、待てよ。その前に、BitLocker をいろいろ操作して、回復キーをアップロードすればいいんだ。その手続きをしよう……と思ったのだが、その手続きができない。
 コントロールパネルの「更新とセキュリティ」のところに、「デバイスの暗号化」という箇所があり、そこで BitLocker を操作できる……と紹介されているのだが、その「デバイスの暗号化」という箇所がない。あれれ?

 ――

 改めて調べ直したら、こういうことだった。
  ・ BitLocker というのは、ファイル暗号化システムである。
  ・ Windows11 と Windows10 Pro に搭載されている。
  ・ Windows10 Home には搭載されていない。
  ・ Windows10 Home でも大手メーカー製では搭載されていることもある。


 で、私のパソコンは、Windows10 Home の BTO だから、もともと BitLocker は搭載されていないのでした。
 要するに、今回の騒動は、「 Windows10 Home の BTO 」というパソコンのユーザーには、無縁であるわけだ。助かった。

 ――

 私はこれまで、「 Windows11 に乗り換えよ」と何度も何度も催促されながらも、そのたびに「やだよ」と拒否するボタンを押し続けていたが、その甲斐があったというものだ。
 Windows11 は、Vista 並みの有害 OS と認定できそうだ。安定しない OS は使いたくないね。

 すでに Windows11 を入れてしまったユーザーは、本項の冒頭の話を参考にして、スマホで回復キーを入手しておきましょう。 48桁の数字であるそうだ。それをスマホに記述しておけばいい。(自分宛メールにしておいてもいい。)



 [ 余談 ]
 Windows11 は、セキュリティ設定がものすごく強力になって、あれやこれやとセキュリティ設定がなされている。しかし、そのせいで、使い勝手がすごく悪くなっている。
 セキュリティを強めるのは、ウイルスなどに対抗するためだが、肝心のマイクロソフトそのものが、「全データ喪失をもたらす」という超強力なウイルスとなってしまっている。「多くのウイルスを遮断するために、自分が強力な警官になろうとしたら、結果的には自分自身がウイルスに転じてしまった」というわけだ。
 これを、闇落ちという。
 


 【 関連サイト 】

 → 【雑記】Windows 11 控えめに言ってもゴミすぎた(特にタスクバー)
 → 【最新だが酷い】Microsoftが正式に発表したWindows11を先行レビュー
 → 使いにくい? Windows11にして後悔したこと色々



 【 追記 】
 下記情報もある。


 ※ Windows 11 Home エディションでも、大手メーカー製だと、BitLocker が搭載されているので、被害に遭う。たとえば、Dell とかね。

 
posted by 管理人 at 23:40 | Comment(7) | コンピュータ_04 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
 最後に 【 追記 】 を加筆しました。
Posted by 管理人 at 2022年08月26日 06:41
Posted by ***** at 2022年08月26日 12:19
> Windows 8.1から搭載されて

 搭載時期がいつからか、というのは関係ない。そんな話はしていません。

 Windows8 を使っている人は、今はもうほとんどいません。 Windows7 を使っている人よりも圧倒的に少なくて、WindowsXP や Windows98 と同じぐらい少ない。無視していい。

 ※ Windows8 は、Windows10 の無償アップグレードの対象なので、ほとんどが Windows10 に移行している。そのまま残っているのは、ほとんどない。( 8 → 8.1 → 10 )

Posted by 管理人 at 2022年08月26日 12:32
 BitLocker回復キーは、私も、何のときか忘れましたが何度か使いました。このキーは、Microsoftアカウントを持っていれば、そこに保存されていると思います。下のサイトの記事ですと、「通常は Microsoft アカウントに保存されている」とありますので、使用PCをきちんと登録しておけば自動で保存されるのかもしれません。
※ ひょっとして、何かの操作(例えば、BitLockerで暗号化した際にMicrosoftアカウントへの保存を選択)をしなければならないのかもしれません。

 私もいま、自分の Microsoftアカウントから確認しましたが、現在使っている2台を含めて、今までのPC5台ぶん(もしくは、Cドライブ更新ぶんを含めてストレージ5台ぶん?)が保存されていました。

 これをキチンとしておけば、イザというときには、キーが閲覧できるバックアップのPCがあればOKだと思います。

 https://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/win11tec/1406634.html
Posted by かわっこだっこ at 2022年08月26日 22:03
 ↑上の自分のコメント、あとで読み返してみると、本稿の中身と重なっているところが多くて、すみませんでした。

 補足ですが、【 追記 】の記載内容について。自分のメインのノートPCは Windows11 Home なんですが、前のコメントにも書いたとおり、Microsoft アカウントに回復キーが登録済みになっています。
 PCのメーカーは Lenovo です。今年春に買ったときは、最初に Windows10 Home がインストールされていて、それをすぐに Windows11 にアップデートしたのですが、それが関係しているのかも。買って立ち上げた時点で回復キーがすでに登録されていたかについては、確認していませんでした。
Posted by かわっこだっこ at 2022年08月27日 13:48
> 買って立ち上げた時点

 Lenovo だと、大手メーカーなので、微妙ですね。
 ノートパソコンは、BitLocker の必要性が高いので、プリインストール済みの可能性はかなりある。
Posted by 管理人 at 2022年08月27日 15:42
BitLocker を悪用したパソコン乗っ取り。

> 届出者(企業)のシステム管理者に、従業員から使用するパソコンで BitLocker が意図せず有効化されているとの連絡があった。更に社内システムへの接続不可に関する問合せの連絡があり、調査したところ、基幹システムのサーバにおいても BitLocker によるストレージの暗号化がされていることが判明した。その後の調査により約 130 台のパソコンやサーバで BitLocker 機能による暗号化が行われており、多数のシステムが停止を余儀なくされていたことが確認された。原因は不正アクセスによるものであり、VPN装置(Pulse Secure)の脆弱性を悪用して認証情報を窃取した攻撃者が侵入し、更に

  https://www.ipa.go.jp/files/000100440.pdf

 パソコンを守るための暗号化システムが、逆に、ウイルスに悪用されて、パソコンを乗っ取られてしまう。こんなことなら、最初から BitLocker を使って自分で暗号化しておいた方がマシだった、となるね。
 まあ、大企業の話だから、個人パソコンは無縁だろうが。
Posted by 管理人 at 2022年08月29日 10:55
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