――
Windows11で更新プログラム適用後、「BitLocker回復キー」を求められるが、それが得られないので、全データを失う……という重大トラブルが続出している。詳しくは下記。
→ Windows11で更新プログラム適用後『BitLocker回復キー』を求められ詰む人続出→今やっておくべきこと - Togetter
よくわからないながらも、「BitLocker回復キー」をスマホで入手しておけばいい、ということだ。そこで、やってみた。
まず、Microsoft における自分のアカウント名がわかりにくかったが、メモからそれを探り当てて、スマホでアクセスした。アクセス先は、下記だ。(解説)
→ https://account.microsoft.com/devices/recoverykey
あれこれと認証手続きをしたあとで、全ての手続きを完了したら、そこで表示されたのは、「BitLocker回復キー」ではなくて、次の文言だった。
BitLocker回復キー
Microsoft アカウントにアップロードされた BitLocker回復キーがありません。
ありゃりゃ。これじゃ、どうしようもないじゃん。どうしたらいいんだ?
上の Togetter には、こうある。
いままさにこの状態になりました…Windowsアップデート後にPCを起動しようと思ったら「BitLocer」の回復キーを求められ、回復キーの確認のためにスマホでMicrosoftアカウントにログインしたものの「アップロードされた回復キーがありません」と出てきて本当に詰んでいます… https://t.co/3EL1PNfM8B
— 生湯葉 シホ (@chiffon_06) August 24, 2022
私も、この状態だ。
となると、今は大丈夫だとしても、将来、更新プログラムが適用されたら、私もこうなってしまうのか。
いや、待てよ。その前に、BitLocker をいろいろ操作して、回復キーをアップロードすればいいんだ。その手続きをしよう……と思ったのだが、その手続きができない。
コントロールパネルの「更新とセキュリティ」のところに、「デバイスの暗号化」という箇所があり、そこで BitLocker を操作できる……と紹介されているのだが、その「デバイスの暗号化」という箇所がない。あれれ?
――
改めて調べ直したら、こういうことだった。
・ BitLocker というのは、ファイル暗号化システムである。
・ Windows11 と Windows10 Pro に搭載されている。
・ Windows10 Home には搭載されていない。
・ Windows10 Home でも大手メーカー製では搭載されていることもある。
で、私のパソコンは、Windows10 Home の BTO だから、もともと BitLocker は搭載されていないのでした。
要するに、今回の騒動は、「 Windows10 Home の BTO 」というパソコンのユーザーには、無縁であるわけだ。助かった。
――
私はこれまで、「 Windows11 に乗り換えよ」と何度も何度も催促されながらも、そのたびに「やだよ」と拒否するボタンを押し続けていたが、その甲斐があったというものだ。
Windows11 は、Vista 並みの有害 OS と認定できそうだ。安定しない OS は使いたくないね。
すでに Windows11 を入れてしまったユーザーは、本項の冒頭の話を参考にして、スマホで回復キーを入手しておきましょう。 48桁の数字であるそうだ。それをスマホに記述しておけばいい。(自分宛メールにしておいてもいい。)
[ 余談 ]
Windows11 は、セキュリティ設定がものすごく強力になって、あれやこれやとセキュリティ設定がなされている。しかし、そのせいで、使い勝手がすごく悪くなっている。
セキュリティを強めるのは、ウイルスなどに対抗するためだが、肝心のマイクロソフトそのものが、「全データ喪失をもたらす」という超強力なウイルスとなってしまっている。「多くのウイルスを遮断するために、自分が強力な警官になろうとしたら、結果的には自分自身がウイルスに転じてしまった」というわけだ。
これを、闇落ちという。
【 関連サイト 】
→ 【雑記】Windows 11 控えめに言ってもゴミすぎた(特にタスクバー)
→ 【最新だが酷い】Microsoftが正式に発表したWindows11を先行レビュー
→ 使いにくい? Windows11にして後悔したこと色々
【 追記 】
下記情報もある。
↑のBitLockerの件、Windows proでしか起きないとつぶやいてる方が結構いたので付け加えると私のPCのOSはWindows11 homeです。自分でBitLockerを有効にもしていません。というかMicrosoftのヘルプページを見ると「BitLockerはWindows 11 Home エディションでは利用できません」とあって本当に何なの…
— 生湯葉 シホ (@chiffon_06) August 25, 2022
※ Windows 11 Home エディションでも、大手メーカー製だと、BitLocker が搭載されているので、被害に遭う。たとえば、Dell とかね。
https://ja.wikipedia.org/wiki/BitLocker#%E3%83%87%E3%83%90%E3%82%A4%E3%82%B9%E3%81%AE%E6%9A%97%E5%8F%B7%E5%8C%96
搭載時期がいつからか、というのは関係ない。そんな話はしていません。
Windows8 を使っている人は、今はもうほとんどいません。 Windows7 を使っている人よりも圧倒的に少なくて、WindowsXP や Windows98 と同じぐらい少ない。無視していい。
※ Windows8 は、Windows10 の無償アップグレードの対象なので、ほとんどが Windows10 に移行している。そのまま残っているのは、ほとんどない。( 8 → 8.1 → 10 )
※ ひょっとして、何かの操作(例えば、BitLockerで暗号化した際にMicrosoftアカウントへの保存を選択)をしなければならないのかもしれません。
私もいま、自分の Microsoftアカウントから確認しましたが、現在使っている2台を含めて、今までのPC5台ぶん(もしくは、Cドライブ更新ぶんを含めてストレージ5台ぶん?)が保存されていました。
これをキチンとしておけば、イザというときには、キーが閲覧できるバックアップのPCがあればOKだと思います。
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/win11tec/1406634.html
補足ですが、【 追記 】の記載内容について。自分のメインのノートPCは Windows11 Home なんですが、前のコメントにも書いたとおり、Microsoft アカウントに回復キーが登録済みになっています。
PCのメーカーは Lenovo です。今年春に買ったときは、最初に Windows10 Home がインストールされていて、それをすぐに Windows11 にアップデートしたのですが、それが関係しているのかも。買って立ち上げた時点で回復キーがすでに登録されていたかについては、確認していませんでした。
Lenovo だと、大手メーカーなので、微妙ですね。
ノートパソコンは、BitLocker の必要性が高いので、プリインストール済みの可能性はかなりある。
> 届出者(企業)のシステム管理者に、従業員から使用するパソコンで BitLocker が意図せず有効化されているとの連絡があった。更に社内システムへの接続不可に関する問合せの連絡があり、調査したところ、基幹システムのサーバにおいても BitLocker によるストレージの暗号化がされていることが判明した。その後の調査により約 130 台のパソコンやサーバで BitLocker 機能による暗号化が行われており、多数のシステムが停止を余儀なくされていたことが確認された。原因は不正アクセスによるものであり、VPN装置(Pulse Secure)の脆弱性を悪用して認証情報を窃取した攻撃者が侵入し、更に
https://www.ipa.go.jp/files/000100440.pdf
パソコンを守るための暗号化システムが、逆に、ウイルスに悪用されて、パソコンを乗っ取られてしまう。こんなことなら、最初から BitLocker を使って自分で暗号化しておいた方がマシだった、となるね。
まあ、大企業の話だから、個人パソコンは無縁だろうが。