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アリアを買えば、EV 補助金として 85〜92万円をもらえる……と期待していたら、もらえなくなってしまった、というふうになりそうだ。それというのも、日産サクラがバカ売れしたせい。
2022年8月2日に次世代自動車振興センターは電気自動車などの補助金の申請受付時期に関する発表をおこないました。
それによれば、2022年10月末を目処に申請受付の終了が見込まれているといいます。
( → 今からでも「EV補助金」出る? 日産「サクラ」販売好調もどうなる? 国補助金「10月末で申請終了」発表で現場は混乱か | くるまのニュース )
10月末までは大丈夫だな、と思うなかれ。10月末というのは、納車の日付だ。この日までに納車しないと、補助金をもらえない。一方、今から EV を買っても、10月末までに納車することはありえそうにない。サクラの納期は半年ぐらい先で、アリアの納期は1年ぐらい先だ。(1年半先だ、と言われた例もある。)
10月末に納車になるのは、ずっと前に購入手続きをした人だけだ。そういう人たちが、何ヶ月か待ったすえに、「ようやく納車されたぞ」と思ったら、「もらえるはずの補助金をもらえなくなった」ということになりかねない。
下記の話もある。(掲示板)
ARIYA B6 7月末で一時的に受注停止するみたいですね。
limited3グレードのデポジット支払いが始まったので、そのバックオーダー処理のためのストックをためるためでしょうか?
また8月以降の商談は補助金が受け取れない前提で進めるよう、販売会社に通達が出されたそうです。メーカーも8月以降は補助金の告知を止める予定で、テレビCMやバナー広告、チラシなどから抹消される模様です
( → 価格.com - 『納期状況は?』 日産 アリア 2022年モデル のクチコミ掲示板 )
これを聞いて、「詐欺だ!」と怒り狂う人もいるかもしれない。「補助金をもらえるというから買ったのに、補助金をもらえないとすると、大損だ! 日産は詐欺師だ!」と。
しかし、実は、それほどひどいことにはならないようだ。
・ 秋には補正予算が組まれる
・ 春の2023年度予算では、新たに EV 補助金が出る。
こういうふうになるので、時期は遅れても、補助金をもらうことはできそうだ。「納車してすぐに補助金をもらえると思ったら、半年待ちになった」というぐらいの不満は出そうだが、「補助金をまったく もらえなくなった」という不満は出そうにない。
ただし、金額については不確定である。本年度と同じ額をもらえるかもしれないし、少し増えるかもしれないし、少し減るかもしれない。
私としては「 20kWh の軽自動車に、補助金 55万円は多すぎる」と前から言っていたので、この 55万円が(将来的に)30万円ぐらいまで下がることはありえそうだ。一方、アリアの方は、それほど大幅に下がることはないだろう。ひょっとしたら、増えるかもしれない。
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ま、いずれにせよ、予算措置も取らないで、やたらと高額の補助金を設定する政府の見通しが悪すぎる。「補助金の額を引き上げるが、給付する台数は増やさない」なんて、頭がおかしいとしか思えない。補助金も台数も増やすのなら、予算の額を大幅に増やすべきだった。逆に、予算の額を増やせないのなら、台数が増える分、補助金の額を下げるべきだった。……そのくらいの計算は、子供でもできるはずだ。小学生レベルの算数で足りる。なのに、そんな計算もできないのだから、補助金を担当する官庁の役人は、頭が小学生以下だということになるね。
※ 日産サクラについては、「 20kWh の軽自動車に、補助金 55万円は多すぎる」と前から私は言っていたが、その問題が、こんなところでも露呈したわけだ。
【 関連項目 】
サクラが売れすぎて神奈川県の補助金が4月中に早々と切れた……という話は、前に下記項目のコメント欄でも述べた。再掲しよう。
29日のコメントで予想したとおり、31日で神奈川県の補助金は上限に達した。補助金の受付は終了した。以後はもう補助金はもらえません。
https://www.pref.kanagawa.jp/docs/e3g/cnt/f4259/ev-phv.html
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サクラが売れすぎたせいで、アリアも bZ4X も、県の補助金をもらえなくなった。
Posted by 管理人 at 2022年06月01日 09:41
( → サクラのツートンカラー: Open ブログ )